23/01/19
お金が貯まらない人の、残念な1日のマネー行動
コロナ禍で生活様式が変わり、自分のささやかな楽しみのためにお金を使う方も増えているのではないでしょうか。しかし、1回あたりの金額はわずかでも、買う頻度が多いとまとまった出費になり、「収入は安定しているのになかなかお金が貯まらない」という結果になりがちです。
今回はお金が貯まらない人が買い物で注意するべきポイントを、1日の時系列に沿ってご紹介します。
お金が貯まらない人の注意ポイント1:朝の通勤時にコーヒーを買わない
出勤前にコーヒーを買う習慣がある方は多くいらっしゃるでしょう。人によっては、コーヒーを飲むことが頭を仕事モードに切り替える手段になっているかもしれません。
カフェのコーヒーは価格が比較的低いブレンドコーヒーでも1杯300円前後です。1杯あたりの金額は高く感じないかもしれません。しかし、毎日飲む方にとってはまとまった出費となります。
1ヶ月あたりの金額を計算してみましょう。コーヒー1杯300円×5杯×4週間=6,000円、年間で考えれば7万2,000円にもなります。毎日飲む習慣がある方は、マイボトルに入れて自宅からオフィスに持参するなど、代替案を考えてみるのも一つの選択でしょう。
お金が貯まらない人の注意ポイント2:ランチを奮発しない
ランチを奮発しすぎないことも大切です。人気のあるカフェやレストランは、毎日頑張っている自分へのご褒美でつい行きたくなりますが、回数が増えるほど出費も多くなります。1,000円のランチに週3回行けばそれだけで月1万2,000円。ワンコイン、500円で抑えれば6,000円浮きますし、お弁当を持参すればさらに出費が抑えられます。
素敵なランチは給料日の後やプロジェクトが終わった後など、月ごとに行く回数やタイミングを決めておくのもおすすめです。毎日かかる支出だからこそ、意識して行動した時の効果は大きいといえます。
お金が貯まらない人の注意ポイント3:付き合いの食事はほどほどにする
付き合いで食事に行く機会が多い方もいらっしゃるでしょう。また、今後コロナ禍が落ち着いてくれば、飲み会などが復活することもありえるでしょう。リモートワークが定着する中で、職場の上司や同僚との食事は対面のコミュニケーションが取れる貴重な機会です。また飲み会などが楽しい、といったこともあるでしょう。しかし、その一方で、交際費がかさむというデメリットもあります。
付き合いの食事は断りづらいことは否めませんが、気乗りしないものは断ることも大切。1ヶ月あたりで参加する回数の目安を決めておくと、余計な出費を防げます。
お金が貯まらない人の注意ポイント4:仕事帰りにコンビニに寄らない
仕事帰りのコンビニにも注意しましょう。季節限定の商品や新作のスイーツなどは、消費者に手に取ってもらいやすいように陳列されています。しかも、流行に乗っていて素敵にできているものです。レジに並んでいる時に目に入ったことがきっかけで、買う予定がなかった商品まで買ってしまうパターンなどがあげられます。
何となくつい買いすぎてしまう習慣をやめるには、あえてコンビニに寄らない方法が有効です。コンビニに寄る習慣のある人は、帰り道にコンビニの前を通らないようにするのも効果的。まずはコンビニに寄るのが当たり前、という状態から抜け出しましょう。
お金が貯まらない人の注意ポイント5:安さを理由にまとめ買いをしない
「〇個で1割引」「現在〇%増量中」などの表記が目に入ると、予定していたよりも買いすぎてしまうケースがあります。こうしたまとめ買いは、1個あたりの単価が下がるので買うときにはお得感がありますが、使いきれずに余ってしまう場合もあるでしょう。
特に、賞味期限や使用期限がある商品の買いすぎには注意したいところです。消費しきれずに処分してしまっては、結果として不要なものにお金を使ったことになりますし、1個あたりの単価も高くついたことになってしまいます。
お金が貯まらない人が注意するべきポイント6:夜中に買い物をしない
夜中の買い物も気をつけたいポイントです。1日の疲れから判断力が鈍ってしまい、衝動買いをしてしまう可能性があるからです。
例えば、ネットショッピングは、子育て世代や会社員にとっては非常に便利な一方で、店頭に出向かずにその場で決済できる手軽さから、不要なものを買ってしまうデメリットもあります。
衝動買いを予防するには、即決しないことです。商品を見て欲しいと思っても、すぐに決済をせずに一度時間をおいてみましょう。次の日にもう一度見てみて、それでも欲しいと思ったら買うという方法もいいですね。
まとめ
お金が貯められない人は、1日の中で何となく買い物をしてしまっていることが多いです。
頻繁にしているちょっとした買い物を減らせれば、その分のお金を貯蓄に回せます。
例えば、月1万円の買い物をやめて貯蓄に回せば、年間12万円貯めることができます。さらに、つみたてNISAやiDeCoなどの積立投資を活用すれば、貯めたお金を増やせる期待ももてます。
安定した収入がある時期だからこそ、将来に向けた資産形成が可能です。今のうちにお金が貯まる習慣を作ってみてはいかがでしょうか。
【関連記事もチェック】
・「64歳で退職するとお得」は本当?失業給付は65歳退職といくら違うのか
・令和でも「昭和生まれの親」のお金の常識にとらわれる人の残念な末路
・「10月の給与が減った」と驚いたら必ず確認すべき給与明細の項目
・定年後に意外とかかる6つの「大きな出費」
・年金受給者でも確定申告でお金が戻る! 1月に届く「公的年金等の源泉徴収票」3つのチェックポイント
たにぐち まりえ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
新卒で大手銀行に入社し、個人営業に13年間従事。資産運用や相続対策、アパートローンなど、幅広い業務を経験。プライベートでは1児の母。出産を機にキャリアと育児の両立に悩み、自分らしく生きるためにコーチングを学ぶ。現在は金融系記事の執筆や、FP×コーチングで女性の人生を豊かにするための活動を行っている。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう