24/12/02
新NISAのプロおすすめ金融機関ランキング【銀行・証券会社】
※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
新NISAスタートから投資を始めたい方は多いでしょう。そんな方の最初の悩みは「新NISAはどの金融機関で始めたらいいの?」ということ。新NISAの口座は1人1口座しか開設できません。そして、新NISAのサービスは金融機関によって異なります。となれば、できるだけお得で便利な金融機関を利用したいですよね。
今回は、累計41万部超とNISA・iDeCo本の中で日本一売れている「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)の著者であるマネーコンサルタントの頼藤太希さんとファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに、新NISAのおすすめ金融機関を聞いてきました(以下データは2024年12月2日調査時点)。
●教えてくれたのは…
頼藤太希さん
マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)など書籍100冊、著書累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧twitter)→@yorifujitaiki
高山一恵さん
(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。月400万PV超の女性向けWebメディア『Mocha(モカ)』やチャンネル登録者1万人超のYouTube「Money&YouTV」を運営。著書は『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)など著書累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。
新NISA金融機関ランキング第1位:SBI証券
【株式売買手数料】
すべて無料
(各種取引報告書を電子交付に切り替えることが条件)
【つみたて投資枠の投資信託本数】
250本
【クレカ積立・ポイント還元率】
可能(三井住友カード・0%〜3%のVポイント)
【投資信託保有特典】
あり(投信マイレージサービス)
【米国株・ETF・ADR銘柄数】
5073本
【単元未満株売買】
可能(S株)
【コールセンター】
平日8時〜17時
※投信・NISAに関する質問は土日9時〜17時も受付(年末年始除く)
SBI証券はネット証券最大手のひとつ。口座数はグループで1300万口座(2024年7月、SBI証券・SBIネオトレード証券・FOLIO口座数の合計)と、多くの投資家から支持されている証券会社です。2023年9月30日からは、国内株式手数料を完全無料化。新NISAのほかにも主だった投資はひととおりできるようになっています。
SBI証券では三井住友カードを利用した「クレカ積立」が可能。毎月10万円まで投資でき、クレジットカードの種類・年間カード利用額に応じて0%〜3%のポイント還元が受けられます。また、「投信マイレージサービス」では投資信託の保有額に応じて最大で年0.25%のVポイント・Pontaポイント・dポイント・PayPayポイント、または最大年0.125%のJALのマイルがもらえます(5種類から1つを選択)。
また、成長投資枠で購入できる米国株の取り扱いも豊富。新NISAでは売買手数料無料、為替手数料も無料で取引ができます。そのうえ、単元未満株「S株」では1株単位で株を購入できます。こちらも手数料無料です。さらに2024年8月末より「日株(にちかぶ)積立」「米株積立」がスタート。1000円以上・1株から単元未満株・単元株の積み立て投資ができます。S株・日株積立・米株積立の売買手数料は無料(「ゼロ革命」の条件を満たした場合)です。
SBI証券は「ゼロ革命」として、国内株式や米国株式の売買手数料、米ドル/円の為替手数料などを相次いで無料化しています。それでいて、クレカ積立や投資信託の保有でポイントがもらえるのは大きいですよね。手数料を抑えてさまざまな投資をしたい方におすすめです。
>>SBI証券はこちら
新NISA金融機関ランキング第1位:楽天証券
【株式売買手数料】
すべて無料
(手数料コースを「ゼロコース」に設定した場合)
【つみたて投資枠の投資信託本数】
241本
【クレカ積立・ポイント還元率】
可能(楽天カード・0.5%〜1%の楽天ポイント)
【投資信託保有特典】
あり(投信残高ポイントプログラム・資産形成ポイント)
【米国株・ETF・ADR銘柄数】
4695本
【単元未満株売買】
可能(かぶミニ®︎・かぶツミ®︎)
【コールセンター】
平日8時30分〜17時
※投信・NISAに関する質問は土日9時〜17時も受付(年末年始除く)
SBI証券と並んでランキング1位となったのが楽天証券です。口座数は楽天証券単体で1100万口座(2024年4月)を超えていて、SBI証券とトップを争っています。実際、2023年10月1日からはSBI証券と足並みを揃えるかのように国内株式の売買手数料を無料化。そして楽天証券でも、主だった投資はひととおりできるようになっています。
楽天証券では、楽天カードを利用した「楽天カードクレジット決済」で毎月10万円まで投資信託の積み立てが可能。また、楽天カードから電子マネーでチャージする「楽天キャッシュ」を使って毎月5万円まで投資信託を購入することもできます。
楽天カードクレジット決済と楽天キャッシュを併用することで、合計月15万円まで投資ができます。楽天カードクレジット決済では0.5%〜1%分、楽天キャッシュでは0.5%の楽天ポイントがもらえます。
楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」では、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」などの対象商品の保有残高によって楽天ポイントがもらえるうえ、「資産形成ポイント(ハッピープログラム)」では、投資信託の月末残高が一定の金額に達した場合にも楽天ポイントがもらえます。2000万円に到達すると、合計で2090ポイントもらえます。
楽天証券の「かぶミニ®︎」では東証に上場する約2000銘柄に1株から投資が可能。うち約700銘柄は取引時間内に注文してすぐに売買が成立する「リアルタイム取引」ができます。(2024年12月2日時点)
また、楽天証券の「かぶツミ®︎」では1000円以上・1株から単元未満株・単元株の積み立て投資ができます。日本株はもちろん、米国株の積み立てにも対応しています。
なお、かぶミニ®︎・かぶツミ®︎の売買手数料は無料ですが、リアルタイム取引の場合、売買価格に0.22%のスプレッドと呼ばれる手数料が上乗せされています。
普段から楽天経済圏を使っているなら楽天証券一択でしょう。クレカ投資で15万円(楽天クレカ積立+楽天キャッシュ積立の合計)まで投資でき、楽天ポイントを貯められます。かぶツミ®︎のように、単元未満株の積立投資に対応している金融機関は少ないので、少しずつ株を買い増したい人にもおすすめです。
>>楽天証券はこちら
新NISA金融機関ランキング第3位:マネックス証券・イオン銀行
【株式売買手数料】
すべて無料(新NISAでの取引の場合)
【つみたて投資枠の投資信託本数】
234本
【クレカ積立・ポイント還元率】
可能
dカード…0.2%〜3.1%のdポイント
マネックスカード…1.1%のマネックスポイント
【投資信託保有特典】
あり(投信保有ポイントプログラム)
【米国株・ETF・ADR銘柄数】
4937本
【単元未満株売買】
可能(ワン株)
【コールセンター】
平日8時〜17時
ネット証券のひとつ、マネックス証券の注目ポイントはクレカ積立。2024年7月5日からドコモのdカードで投資信託のつみたてができる「dカード積立」がスタート。dカード・dカードGOLD・dカードPLATINUMで積立投資を行うことで、毎月の積立額に対してdポイントの還元が受けられます。
dカード・dカードGOLDの場合、dポイントの還元率は、
・積立金額5万円以下…1.1%
・5万円超7万円以下…0.6%
・7万円超10万円以下…0.2%
となっています。dカードGOLDを使って新NISA口座で積立投資を行なった場合、積立金額10万円まで1.1%のポイント還元が得られます。
また、dカード PLATINUMを利用して積立投資を行なった場合、dカード PLATINUMの毎月のショッピング利用金額に応じて還元率が変わります。
・10万円未満(税込)…積立額に応じて0.2%〜1.1%(NISA口座の場合1.1%)
・10万円以上20万円未満(税込)…積立額に応じて1.2%〜2.1%(NISA口座の場合2.1%)
・20万円以上(税込)…積立額に応じて2.2%〜3.1%(NISA口座の場合3.1%)
※NISA口座の場合初年度は3.1%
もちろん、既存のマネックスカードを利用した「マネックスカード投信つみたて」も引き続き利用可能。最大1.1%のマネックスポイントの還元を受けることができます(積立金額5万円以下1.1%、5万円超7万円以下0.6%、7万円超10万円以下0.2%)。
マネックスポイントは、Amazonギフト券・dポイント・Pontaポイントといったポイントや商品などと交換できるほか、投資信託の買付にも利用できます。
マネックス証券でも、新NISAでの取引ならばすべての取引の売買手数料が無料に。取り扱いのあるつみたて投資枠対象の投資信託や米国株も多いので、投資先に困ることもないでしょう。
なお、マネックス証券は2024年よりイオン銀行と業務提携を行いました。イオン銀行でもマネックス証券を介して株などの購入ができるようになるほか、イオンカードを利用した投資信託の積立サービスも始まる予定です。
dカードやマネックスカードでのクレカ積立の還元率1.1%は、年会費無料のクレジットカードによるクレカ積立サービスのなかでも高水準です。イオン銀行やNTTドコモとの協業により、今後の進化が楽しみな証券会社です。
>>dカード GOLDはこちら
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新NISA金融機関ランキング第4位:auカブコム証券
【株式売買手数料】
すべて無料(新NISAでの取引の場合)
【つみたて投資枠の投資信託本数】
239本
【クレカ積立・ポイント還元率】
可能(au PAYカード・1%のPontaポイント)
【投資信託保有特典】
あり(資産形成プログラム)
【米国株・ETF・ADR銘柄数】
1957本
【単元未満株売買】
可能(プチ株)
【コールセンター】
平日8時〜16時
auカブコム証券もネット証券大手の一角を占める証券会社。三菱UFJフィナンシャルグループとKDDIが運営しています。
auカブコム証券でも新NISAであれば株式売買手数料が無料になります。また、「プレミアム積立」(プチ株)では毎月500円以上1円単位での積立投資が可能。積立時の買付手数料は無料になります。
auカブコム証券のクレカ積立では、購入代金の1%のPontaポイントが貯まります。auカブコム証券でNISA口座を開設し、au PAYゴールドカードで決済した場合、クレカ積立のPontaポイント還元率が12か月間3倍になる「auマネ活プラン」も用意されています。
auマネ活プランでは、au PAYカード・au PAY・auじぶん銀行・auカブコム証券の各サービスを使いこなすことで、さらにPontaポイントが貯まったり、普通預金の金利が上がったりするようになっています。普段からau経済圏を活用している方や、Pontaポイントを貯めている方は、これを機にまとめて使うのもよいでしょう。
>>auカブコム証券はこちら
新NISA金融機関ランキング第5位:松井証券
【株式売買手数料】
すべて無料(新NISAでの取引の場合)
【つみたて投資枠の投資信託本数】
244本
【クレカ積立・ポイント還元率】
2025年5月にクレカ積立スタート予定
【投資信託保有特典】
あり(最大1%貯まる投信残高ポイントサービス)
【米国株・ETF・ADR銘柄数】
4564本
【単元未満株売買】
不可
【コールセンター】
平日8時30分〜17時
松井証券はネット証券の黎明期から株式売買手数料を一定額まで無料にしてきた証券会社です。松井証券でも新NISAでの株式売買手数料は無料になっています。なお、2025年5月からJCBカードを利用したクレカ積立のサービスもスタートする予定です。
松井証券では単元未満株の買付はできません(単元未満株の売却は可能)。しかし、注目したいのが2023年11月に始まった「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」。その名のとおり、投資信託の保有残高に応じて、最大1%のポイント還元が受けられるというものです。ポイント還元率は、保有する商品により異なります(信託報酬によって変わります)。貯まった松井証券ポイントはPayPayポイント、dポイント、Amazonギフトカードなどに交換できます。
「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」のポイント還元率は、信託報酬の低い商品でも他の金融機関より高め。投資信託の残高が多くなればなるほど、還元されるポイントも多くなってお得です。
>>松井証券はこちら
新NISAで資産運用をはじめよう
新NISAおすすめの金融機関5社を紹介してきました。新NISAはこれからますますお金を増やすために欠かせないものになるでしょう。ぜひ口座開設をして、資産形成に取り組みましょう!
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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