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19/03/30

家計・ライフ

PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、d払い…キャッシュレス決済を徹底比較! おすすめアプリや還元率5%の合わせ技をプロが解説

2019年に入ってもキャッシュレス決済(スマホ決済)界隈はにぎやか。スマホで簡単に利用できるスマホ決済アプリやキャンペーンの情報がたびたび話題になっています。
これからはキャッシュレス決済を利用できないと損をするかも!
そうならないように、キャッシュレス決済(スマホ決済)の最近の動向と、有力だと思われるキャッシュレス決済アプリの使い方を紹介します。

銀行や通信事業者など大手の参入が相次ぐキャッシュレス決済

キャッシュレス決済は、現金を使わないで買い物をすること。クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーなどもキャッシュレス決済の一種ですが、近年、スマホでキャッシュレスに決済するアプリがたくさん登場しているのです。

2019年にスタート(またはスタート予定)のキャッシュレス決済アプリをざっとあげると、
・メルペイ(フリマアプリ「メルカリ」)
・J-coin Pay(ジェイコインペイ・みずほ銀行)
・QUOカードPay(クオカードペイ・QUOカード)
・りそなウォレットアプリ(りそな銀行)
・au PAY(au)
・ゆうちょPay(日本郵政)
・ファミペイ(ファミリーマート)
・セブンペイ(セブン銀行) など
このほかにもたくさん予定があります。
大手銀行や通信事業者などの名前も出てきており、いよいよ出そろってきたという印象です。

キャッシュレス決済は「QRコード決済」と「非接触IC決済」の2種類に分かれる

キャッシュレス決済(スマホ決済)アプリには、QRコード決済と非接触IC決済の2種類があります。
QRコード決済は、支払いのときにスマホに表示させたQRコードを端末に読み取らせて決済するしくみがメジャーです。店舗にあるQRコードをスマホで読み取ることで決済するものもあります。

非接触IC決済は、クレジットカードや電子マネーなどを登録したスマホを端末にかざすだけで決済できるしくみです。SuicaやWAONのような電子マネー、さらにはおサイフケータイも非接触型決済の一種です。

利用者側の利便性は、非接触IC決済のほうが上です。対応のスマホや、専用のカードをかざすだけで、あっという間に決済が終わるからです。
QRコード決済の場合はどうしてもひと手間かかってしまいます。QRコード決済は、店舗側で用意しているQRコードをスマホで読み取るか、スマホでアプリを開きQRコードを表示し、店舗側で読み取ってもらうという感じです。

とはいえ、店舗のシステム導入コストはQRコード決済のほうが安いといわれており、今後普及がますます進むとみられています。

クレジットカードをお持ちならば、よく使う1枚を非接触型決済のアプリに登録しましょう。ポイントの2重取り(クレジットカードのポイントとキャッシュレス決済アプリのポイント)ができますし、クレジットカードを持ち歩く必要もなくなり、サインや暗証番号の入力も不要です。

主なQR決済サービス

画像:筆者作成

ひとことでQR決済サービスといっても、主なものをまとめてみると、仕様がさまざま異なることがわかるでしょう。

精算方法には前払い・即時振替・後払いの3種類があります。このうち、事前にチャージが必要なのは前払いだけ。前払いに対応しているのはLINE Pay(ラインペイ)・PayPay(ペイペイ)・pring(プリン)です。

即時払い・後払いの場合は、基本的に登録しているクレジットカードからお金が引かれます。即時振替のできるORIGAMI Pay(オリガミペイ)なら残高を超えて使うことはできないので、使いすぎる心配はないでしょう。また、d払いはドコモユーザーであれば毎月の電話料金に合算して支払うことも可能です。

ポイントの還元率でお得なのはLINE Payです。利用金額に応じてではありますが、マイカラー制度との合計で3.5〜5%分の還元が受けられるのは大きいでしょう。
ただし、LINEポイントを他のポイントに変換しようとすると、10%ほどポイントが減ってしまうので注意が必要です(例:300LINEポイント→270nanacoポイントに変換)。
LINE Payの残高には1LINEポイント=1円分で等価変換できますので、これが無難な使い方になるでしょう。

楽天ペイで手に入る楽天スーパーポイントも、楽天市場の系列で利用できますので汎用性が高いといえるでしょう。

ポイント制度ではありませんが、ORIGAMI Payは多くの店舗で購入時に2%程度の割引が受けられます。

また、本稿執筆時点で、出金がもっともしやすいのはpringです。24時間手数料なしで、銀行口座とアプリの間でお金を出し入れすることが可能。離れた人とお金のやり取りをするのに便利でしょう。ただ、pringは現状、個人間送金に特化しているアプリですので、決済面では店舗数が他と比べると少ないのがデメリットでしょう。

LINE Payは出金に対応しているものの、手数料がかかります。PayPayは現状出金不可ですが、今後対応予定といわれています。

主な非接触IC決済サービス

画像:筆者作成

非接触IC決済も精算方法を前払い型と即時払い型・後払い型で分けて考えた方がいいでしょう。

上の表のうち、左からSuica・楽天Edy・nanaco・WAON・Kyash(キャッシュ)の5つはいずれも前払い型で、あらかじめチャージして使うサービスです。Kyash以外は主に各社のサービス・店舗で利用でき、利用するとポイントがたまります。また、オートチャージを利用すれば、決済時に残高が足りなくても、自動的にチャージして決済が完了します。

Kyashはリアルカードという、Visaのプリペイドカードを利用すればVisaが使える店舗で決済ができるようになります。ポイント制度はないものの、利用額の2%がKyash残高として直接キャッシュバックされます。また、Kyashは出金ができないものの個人間での送金が可能です。

ポイントの還元でおもしろいのは楽天Edy。同社の楽天スーパーポイントのほか、ANAマイルやPonta、Tポイントなど、合計12のポイントに変換できます。よく利用するサービスがあるならば、そのサービスのポイントに変換すれば効率がいいでしょう。また、nanacoは100円で1ポイントと、還元率が高いのも特徴です。

これに対して、表の右2つ(iD・QUICPay)は、クレジットカードのように後払いで決済することが前提のサービスです。前払いできるものもありますが、基本的には「チャージ不要」と紹介されています。
どちらも多くのクレジットカードに搭載されていて、iD・QUICPayの表示がある店舗ならどこでも使えます。

利用限度額はクレジットカードにより変わります。通常、最低でも10万円ほどでしょうから、前述の前払い型より高額の買い物をする場合に便利でしょう。


さらに、本稿執筆時、米アップルが「Apple Card」を発表しました。チタン製のクレジットカードはカード番号が記載されていない斬新なデザインです。このカードで支払いをすると1%のキャッシュバックが受けられます。さらに、同社のアプリ「Apple Pay」で利用すると2%、アップル製品をアップルから直接購入すると3%と還元率が増えます。
現状、サービスは2019年夏、アメリカでスタート予定ですが、もし日本にやってきたら、キャッシュレス決済の勢力図に大きなインパクトを与えそうです。

ポイント三重取り: 還元率計5%の「合わせ技」

キャッシュレス決済アプリで有力なのは、メッセージアプリ「LINE」で利用できる「LINE Pay(ラインペイ)」や2018年末のキャンペーンが話題になった「PayPay」だと思います。

ただ現状、LINE Payは店舗での後払いに対応していません。クレジットカードは登録できるものの、その支払いにあてられるのはオンライン決済のみ。現状、クレジットカードのポイントとLINE ポイントのポイント二重取りができません。もっとも、2019年中にはLINE Payで利用できるVisaカードが登場する予定。年会費無料、初年度のカード利用還元率は3%と言われています。これが出てくれば盤石といえそうです。

また、PayPayは確かにキャンペーンこそすごいのですが、通常のポイント還元は支払額の0.5%と控えめな印象。クレジットカードでのチャージは、本人確認を行なったYahoo! Japanカードのみという状態なので、サービスの拡充が発展のカギだと思います。

そんななか、誰でも簡単に還元率計5%を実現する合わせ技があります。
ずばり、ORIGAMI Payの支払い先にKyashを設定するのです。

用意するものは、次の3点です。
(1)1%の還元率があるクレジットカード(Visaまたはマスターカード)
(2)Kyashのアカウント
(3)ORIGAMI Payのアカウント

まず、クレジットカードでKyashにチャージします。これでクレジットカードのポイントが1%還元されます。
次に、ORIGAMI Payの支払い先をKyashに設定します。Kyashには、店舗でもネットでも利用できるリアルカードと、ネットでしか利用できないバーチャルカードの2種類がありますが、どちらでも大丈夫です。
そして、ORIGAMI Payで支払いを行うと、ORIGAMI Payの2%割引に加え、Kyashの2%キャッシュバックが受けられます。

これらの還元率を合計すると、5%になるというわけです。
仕組みは少々複雑ですが、いったん設定してしまえば、決済はORIGAMI Payで行い、月々の支払いはクレジットカードの会社にするだけなので単純です。


キャッシュレス決済アプリがおおよそ出揃うと、次はそのなかで競争が行われるでしょう。そのなかで、支持を広げるアプリもあれば、勢いを失うアプリもあるでしょう。先行したアプリが生き残っていくのか、それとも2019年新登場のアプリが力をつけていくのか。注目したいところです。

キャッシュレス決済に慣れておこう!

2019年10月に、消費税が8%から10%に増税されることはみなさんご存知でしょう。この増税後、9カ月間にわたって、キャッシュレス決済を行うと5%または2%のポイント還元が受けられるようになる予定です。

具体的な対象店舗の線引きがはっきりするのはこれからですが、
・ 中小の小売業、飲食店、宿泊施設など…5%還元
・ 大手チェーンのコンビニ、レストラン、ガソリンスタンドなど…2%還元
となる見込みです(なお、食料品や飲料は増税後も消費税8%のままです)。

こうなるといよいよ、現金で買い物をするのは損ということになってくることがわかると思います。ですから、今のうちにキャッシュレス決済に慣れておいた方がいいでしょう。
キャッシュレス決済アプリだけでなく、既存のクレジットカードや電子マネーもポイント還元の対象となる予定です。いずれの方法でもいいので、日々の買い物をキャッシュレス決済で済ませるようなしくみを作っておくのがおすすめです。


消費税10%への増税はこれまで2回延期されてきました。今回は3度目の正直といいますか、おそらく増税は避けられないのでしょう。それであればなおさら、工夫して生活を守っていくようにしたいですね。今回紹介したキャッシュレス決済アプリでもその他のキャッシュレス決済でもいいので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

頼藤 太希 (株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。メディアなどで投資に関するコラム執筆、書籍の執筆・監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。著書は「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)など多数。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。twitter→@yorifujitaiki

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。
2018年より現職。夢はMochaを通してお金に困る人をなくすこと。趣味はランニング。

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