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20/03/04

家計・ライフ

PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、d払い…キャッシュレス決済を徹底比較! おすすめアプリや高還元率の組み合わせ技をプロが解説

2020年に入ってもキャッシュレス決済(スマホ決済)界隈はにぎやか。スマホで簡単に利用できるスマホ決済アプリやキャンペーンの情報がたびたび話題になっています。
これからはキャッシュレス決済を利用できないと損をするかも!
そうならないように、キャッシュレス決済(スマホ決済)の最近の動向と、有力だと思われるキャッシュレス決済アプリの使い方を紹介します。

銀行や通信事業者など大手の参入が相次ぐキャッシュレス決済

キャッシュレス決済は、現金を使わないで買い物をすること。クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーなどもキャッシュレス決済の一種ですが、近年、スマホでキャッシュレスに決済するアプリがたくさん登場しているのです。

主だったキャッシュレス決済アプリをざっとあげると、
・PayPay(ペイペイ・ソフトバンク、ヤフー)
・LINE Pay(ラインペイ・LINE)
・楽天ペイ(楽天)
・d払い(NTTドコモ)
・au PAY(au)
・メルペイ(メルカリ)
・J-coin Pay(ジェイコインペイ・みずほ銀行)
・QUOカードPay(クオカードペイ・QUOカード)
・りそなウォレットアプリ(りそな銀行)
・ゆうちょPay(日本郵政)
・ファミペイ(ファミリーマート)
・モバイルSuica(JR東日本) など

出そろったという印象です。最近は業務提携、資本提携、サービス統合など相次いでいます。

キャッシュレス決済は「QRコード決済」と「IC決済」の2種類に分かれる

キャッシュレス決済(スマホ決済)アプリには、QRコード決済とIC決済の2種類があります。
QRコード決済は、支払いのときにスマホに表示させたQRコードを端末に読み取らせて決済するしくみがメジャーです。店舗にあるQRコードをスマホで読み取ることで決済するものもあります。

IC決済は、クレジットカードや電子マネーなどを登録したスマホを端末にかざすだけで決済できるしくみです。SuicaやWAONのような電子マネー、さらにはおサイフケータイも非接触型決済の一種です。

利用者側の利便性は、非接触IC決済のほうが上です。対応のスマホや、専用のカードをかざすだけで、あっという間に決済が終わるからです。
QRコード決済の場合はどうしてもひと手間かかってしまいます。QRコード決済は、店舗側で用意しているQRコードをスマホで読み取るか、スマホでアプリを開きQRコードを表示し、店舗側で読み取ってもらうという感じです。

とはいえ、店舗のシステム導入コストはQRコード決済のほうが安いといわれており、今後普及がますます進むとみられています。

クレジットカードをお持ちならば、よく使う1枚をスマホ決済のアプリに登録しましょう。ポイントの2重取り(クレジットカードのポイントとキャッシュレス決済アプリのポイント)ができますし、クレジットカードを持ち歩く必要もなくなり、サインや暗証番号の入力も不要です。

主なQR決済サービス

画像:筆者作成

ひとことでQR決済サービスといっても、主なものをまとめてみると、仕様がさまざま異なることがわかるでしょう。

精算方法には前払い・即時払い・後払いの3種類があります。このうち、事前にチャージが必要なのは前払いです。前払いに対応しているのはLINE Pay(ラインペイ)・PayPay(ペイペイ)・pring(プリン)・d払い・モバイルSuicaです。

即時払い・後払いの場合は、基本的に登録しているクレジットカードからお金が引かれます。d払いはドコモユーザーであれば毎月の電話料金に合算して支払うことも可能です。

サービスによって還元率にも違いがあります。PayPayは常時1.5%の還元が受けられるのは大きいでしょう。最大1000円分の還元があるのもお得です。ただ、2020年4月より還元率0.5%、最大1000円分の還元もなくなりますので注意が必要です。

またLINE Payも利用額に応じてではありますが、最大2%の還元があります。モバイルSuicaは電車に乗ったり、定期を買ったりすると50円で1ポイントもらえます。他社にはないサービスといえるでしょう。

楽天ペイで手に入る楽天ポイントも、楽天市場の系列で利用できますので汎用性が高いといえるでしょう。

また、本稿執筆時点で、出金がもっともしやすいのはpringです。24時間手数料なしで、銀行口座とアプリの間でお金を出し入れすることが可能。離れた人とお金のやり取りをするのに便利でしょう。ただ、pringは現状、個人間送金に特化しているアプリですので、決済面では店舗数が他と比べると少ないのがデメリットでしょう。

LINE Pay・楽天ペイ・d払いは出金に対応しているものの、手数料がかかります。PayPayはジャパンネット銀行以外に出金すると手数料がかかりますが、他のアプリに比べると安めです。

 

主なIC決済サービス

画像:筆者作成

IC決済も精算方法を前払い型と即時払い型・後払い型で分けて考えた方がいいでしょう。

上の表のうち、左からSuica・楽天Edy・nanaco・WAON・Kyash Cardの5つはいずれも前払い型で、あらかじめチャージして使うサービスです。Kyash Card以外は主に各社のサービス・店舗で利用でき、利用するとポイントがたまります。また、オートチャージを利用すれば、決済時に残高が足りなくても、自動的にチャージして決済が完了します。

Kyash CardはVisaタッチ決済に対応したVisaのプリペイドカードです。利用額の1%が直接キャッシュバックされます。出金はできないものの個人間での送金が可能です。

また、ポイントの還元でおもしろいのは楽天Edy。同社の楽天ポイントのほか、ANAマイルやPonta、Tポイントなど、合計12のポイントに変換できます。よく利用するサービスがあるならば、そのサービスのポイントに変換すれば効率がいいでしょう。

これに対して、表の右2つ(iD・QUICPay)は、クレジットカードのように後払いで決済することが前提のサービスです。前払いできるものもありますが、基本的には「チャージ不要」と紹介されています。
どちらも多くのクレジットカードに搭載されていて、iD・QUICPayの表示がある店舗ならどこでも使えます。

利用限度額はクレジットカードにより変わります。通常、最低でも10万円ほどでしょうから、前述の前払い型より高額の買い物をする場合に便利でしょう。

なお、アメリカでは米アップルが「Apple Card」を発表。チタン製のクレジットカードはカード番号が記載されていない斬新なデザインです。このカードで支払いをすると1%のキャッシュバックが受けられます。さらに、同社のアプリ「Apple Pay」で利用すると2%、アップル製品をアップルから直接購入すると3%と還元率が増えます。
現状、アメリカで一部ユーザーを対象にサービスがスタート。日本でのサービス開始は未定ですが、もし日本にやってきたら、キャッシュレス決済の勢力図に大きなインパクトを与えそうです。

ポイント二重取り・三重取りの「合わせ技」

キャッシュレス決済アプリで有力なのは、メッセージアプリ「LINE」で利用できる「LINE Pay(ラインペイ)」や2018年末のキャンペーンが話題になった「PayPay」だと思います。

ただ現状、LINE Payは店舗での後払いに対応していません。クレジットカードは登録できるものの、その支払いにあてられるのはオンライン決済のみ。現状、クレジットカードのポイントとLINE ポイントのポイント二重取りができません。

また、PayPayはキャンペーンもすごいのですが、通常のポイント還元も支払額の1.5%と大盤振る舞い。この還元率が適用されるのは、「PayPay残高での支払い」または「Yahoo! JAPANカード」のみです。

そんななか、誰でも簡単に高還元率を実現する合わせ技があります。それが二重取り・三重取りです。

まずは二重取り。楽天ペイ+楽天カード、d払い+dカードを利用するのが手軽です。

楽天ペイ・dカードの還元率は基本的に0.5%です。しかし、楽天ペイなら楽天カード、d払いならdカードやdカードGOLDを組み合わせると、アプリとカードのポイントを両方とも手に入れられるのです。これによって、還元率は1.5%・2%にできます。

これに加えて、楽天ペイでは「楽天ポイントカード」、d払いでは「dポイントカード」を会計時にレジに提示することで、100円で1ポイントが手に入ります。ポイントの三重取りが実現できるわけです。

●楽天ペイの場合

・楽天ペイで支払う…200円で1ポイント(0.5%)
・支払先を楽天カードにする…100円で1ポイント(1%)
・楽天ポイントカードを提示する…100円で1ポイント(1%)
合計 2.5%

●d払いの場合

・d払いで支払う…
 実店舗は200円で1ポイント(0.5%)
 ネットショッピングは100円で1ポイント(1%)
・支払先をdカードにする…100円で1ポイント(1%)
・dポイントカードを提示する(実店舗のみ)…100円で1ポイント(1%)
合計 実店舗2.5%、ネットショッピング2%

 


楽天ペイやd払いユーザーではない場合は、Kyash Cardを使った二重取りがオススメです。
用意するものは、次の2点です。
(1)1%超の還元率があるクレジットカード(Visaまたはマスターカード)
(2)Kyash Cardのアカウント(スマホ上のアプリで作成できます

まず、クレジットカードでKyashにチャージするのですが、スマホ上のアプリで簡単にできます。これでクレジットカードのポイントが1%還元されます。
その上でKyash Cardにて支払いを行うと、1%のキャッシュバックが受けられます。これらの還元率を合計すると、2%になるというわけです。

最大5%の「キャッシュレス還元」をお得にもらえるキャンペーンはフル活用すべし

2019年10月より消費税が10%に引き上げられたと同時に実施されているのが「キャッシュレス還元」です。2019年10月〜2020年6月までの9カ月間にわたって、キャッシュレス決済を行うと5%または2%のポイント還元が受けられるようになっています。
具体的には、
・ 中小の小売業、飲食店、宿泊施設など…5%還元
・ 大手チェーンのコンビニ、レストラン、ガソリンスタンドなど…2%還元
です。

そうしたなか、キャッシュレス決済各社では、還元率が大きくアップする、よりお得に使えるというキャンペーンを開催することがあります。期間限定とはいえ、うまく使いこなすことでお得度が増します。

たとえば、TOKYU CARDでは、キャッシュレス・消費者還元事業の5%還元店舗・2%還元店舗で利用した場合、さらにプレミアムポイントとして1%が付与されるキャンペーンを実施中。多くのクレジットカードでは、還元の上限を毎月1万5000ポイントまでとしているなか、TOKYU CARDの場合は毎月最大5万ポイントまで還元が受けられます。2020年6月末までの期間限定とはいえ、買い物の多い方はぜひ生かしたいキャンペーンといえるでしょう。

キャッシュレス決済に慣れておこう!

キャッシュレス決済でお得になることがおわかりいただけたのではないでしょうか。いよいよ現金で買い物をするのは損ということになってくることがわかると思います。ですから、今のうちにキャッシュレス決済に慣れておいた方がいいでしょう。

スマホ決済アプリだけでなく、既存のクレジットカードや電子マネーもポイント還元の対象になります。どの方法でもいいので、日々の買い物をキャッシュレス決済で済ませるようなしくみを利用するのがおすすめです。

消費税10%への増税はこれまで2回延期されてきました。今回は3度目の正直。消費税は引き上げられました。ですから、工夫して生活を守っていくようにしたいですね。今回紹介したキャッシュレス決済アプリでもその他のキャッシュレス決済でもいいので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

頼藤 太希 (株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月200万PV・160万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)、『入門 仮想通貨のしくみ』 (日本実業出版社)、『人気FPが教える! 稼げるスマホ株投資』(スタンダーズ)ほか著作・共著・監修書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。
2018年より現職。夢はMochaを通してお金に困る人をなくすこと。趣味はランニング。

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