25/07/13
貧乏人は頻繁に行くけど、お金持ちはほとんど行かない場所5選

お金持ちと貧乏人の間には、ライフスタイルや価値観に様々な違いがあります。その違いの一つが、お金を使う場所です。貧乏人は、つい何度も足を運んでお金を使ってしまいがち。その結果、なかなかお金が貯まっていきません。一方お金持ちは、そもそも行かないか、行っても目的以上のことはしないので、お金を使いすぎることがありません。
今回は、貧乏人が行くけどお金持ちは行かない場所を5つ例に挙げ、その理由について考えていきます。また、お金持ちが行く場所についても取り上げます。
お金持ちは行かない場所1:ディスカウントストア
ディスカウントストアは、食料品や日用品などを低価格で販売するお店として、節約意識の高い人々を中心に人気があります。特に、限られた予算の中で生活を豊かにしたい人にとっては、賢い買い物をするために欠かせない場所と言えます。
一方、時間とお金の節約を重視するお金持ちにとっては、必ずしも最適な場所とは限りません。
お金持ちは、質の高いものを長く使いたいと考えるため、高価であっても、質の良いものを買う傾向があります。ディスカウントストアの品物の中には、安く買えてもすぐに壊れてしまうものも。お金持ちはそれでは満足できないし、損だということを知っているのです。そのため、ディスカウントストアで安価な商品を購入するよりも、値段が高かったとしても質のいいものを求めて購入することが多くあります。
ディスカウントストアは、価格と品質のジレンマを抱えています。節約を優先する人にとっては魅力的な場所ですが、品質を重視するお金持ちにとっては、必ずしも最適な場所とは言えません。
お金持ちは「時間単価」という考え方も重視します。例えば、数百円の節約のために複数の店舗を回ることは、時間と労力の浪費と考えます。お金持ちは「安く買う」ことよりも「確実に信頼できるものを早く手に入れる」ことを重視し、効率のよい買い物に価値を置いています。品質のよい商品を買うことで結果的に買い替えの頻度が下がり、長期的にはコスト削減にもつながることを理解しています。
お金持ちは行かない場所2:ファストフード店
ファストフード店は、手軽に食事を済ませられる場所として多くの人々に利用されています。特に、忙しいビジネスパーソンや、子ども連れの家族にとっては利用しやすい場所です。
しかし、ファストフードはカロリーや脂質が高く、栄養バランスが偏っているという指摘もあり、お金持ちとは利用頻度に違いが見られます。お金持ちは健康志向が高く、野菜や果物などの食材を多く摂取し、バランスの良い食事を心がけています。また、時間をかけてゆっくりと食事を楽しむことを好むため、ファストフード店はあまり利用しません。
ファストフード店は、利用する人の価値観やライフスタイルによって、その存在意義が大きく変わってくる場所と言えるでしょう。
お金持ちは「食事=自分への投資」と考えています。体調管理は日々の食習慣から成り立つという意識が高く、外食の選択にも戦略があります。例えば、オーガニック食材を使うカフェや、旬の食材を使ったヘルシーレストランを好む傾向があり、予約してでも時間をかけて楽しむ食事を選びます。これは単なる食事ではなく、健康と幸福の両立を意識した行動なのです。
お金持ちは行かない場所3:セール・バーゲン・アウトレット
お金持ちはセールやバーゲン、アウトレットモールなどに積極的には行きません。なせなら、お金持ちは、値段ではなく価値でモノを購入する傾向があるからです。セールやバーゲン、アウトレットで販売されている商品は、型落ちなど自分の欲しい商品でないこともあります。
お金持ちは、値段が安いからといって、とりあえず買うという行動はしません。逆に、価値があると思うものであれば定価のままでも購入します。つまり、本当に必要なモノかどうかを常に意識し、無駄な出費を避けるという金銭感覚があると言えるでしょう。
さらに、セール・バーゲン・アウトレットに行かないことは時間の節約にもつながります。お金持ちにとって、時間はとても貴重なものです。セールやバーゲンなどで人混みや行列に時間を費やすことは非効率的だと考えています。それよりも限られた時間を、より有意義なことのために使いたいと考えます。
お金持ちは「空間と心の余白」も重視します。安売りの場にありがちな混雑した空間や、焦って選ぶ雰囲気は、精神的にも疲弊すると感じる人が多いのです。お気に入りのショップでじっくりと買い物する、信頼するスタイリストに選んでもらうなど、「体験としての買い物」を重視するスタイルをとっています。結果として、無駄遣いや衝動買いも減り、自分にとって本当に価値のあるものだけが手元に残るのです。
お金持ちは行かない場所4:金融機関の窓口
金融機関の窓口は、資産運用や融資など、お金に関する様々な相談ができる場所として多くの人に利用されています。しかし、お金持ちの中には、窓口に相談に行くことをあまり好まない人もいます。なぜなら、お金持ちは、投資や金融に関する情報収集能力が高く、自分で必要な情報を収集することができるからです。そのため、窓口担当者に相談するよりも、書籍やインターネットなどで情報収集し、自己判断で行動することを好む傾向があります。金融機関の窓口担当者は、必ずしもすべての金融商品に精通しているわけではありません。iDeCoやNISAなどの制度や、金融商品、手数料や金利などの情報を正確に把握していない場合もあります。金融機関側が儲かる手数料の高い商品を勧めてくる場合もあります。このような不確実・不利益な情報を基に判断することを避け、自ら情報収集を行い、より確実な判断材料を得ようとするのです。一方で、お金持ちは、専門知識を持ったファイナンシャルプランナーやプライベートバンカーに相談することがあります。それは、個々の状況やニーズに合わせた最適なアドバイスを得られることを知っているからです。
さらに、お金持ちは“仕組みでお金を守る”という視点を持っています。定期的なポートフォリオの見直しなど長期的な視野で資産を守る戦略を立てています。これらは単発の相談ではなく、継続的な関係の中で設計されていくため、一見便利な銀行窓口ではなく、長期的な信頼関係を築ける専門家を選ぶのです。
お金持ちは行かない場所5:食べ放題の店
食べ放題、飲み放題の店は、時間内に好きなだけ料理や飲み物を楽しめるため、多くの人に人気があります。しかしお金持ちは、そういった店をあまり利用しません。食べ放題、飲み放題の店は、一見料金が安いように見えても、実際には必要な量だけ食べる方が安く済む場合もあります。
お金持ちは、本当に必要なものにお金を使うことを重視するため、食べ放題、飲み放題のお店よりも、質の高い食材を使った料理を少量ずつ提供するお店を選ぶ傾向があります。
お金持ちは、食事を単なる栄養補給ではなく、特別な体験として捉えています。特別な空間で、質の高いサービスを受けながら、美味しい食事を楽しむことを大切に考えます。そのため、食べ放題や飲み放題のお店よりも、高級レストランや隠れ家的なお店を利用するのです。
また、お金持ちは自分の限界を知っているため、量より質を選ぶ傾向があります。暴飲暴食による体調不良や、浪費への罪悪感を避け、適量で満足できる選択を好みます。栄養バランスが整い、内装や接客まで気が配られた店で、心地よい時間を過ごすこと自体が自己肯定感や知的な満足につながると感じているのです。
お金持ちが行く場所は?
これまで「お金持ちは行かない場所」を見てきましたが、反対にお金持ちがよく行く場所にはどのような傾向があるのでしょうか。
お金持ちが行く場所の最大の特徴は「未来志向」であることです。
たとえば、健康維持のためにジムやヨガスタジオ、パーソナルトレーニングに通う人が多く見られます。日々の体調管理が医療費の抑制につながると知っているため、予防的な投資を惜しみません。
また、お金持ちは図書館や書店、美術館、音楽ホールなど、知性や教養を深められる場所にも積極的に足を運びます。新しい視点や情報を得ることで、人生を豊かにし、仕事や人間関係にもよい影響をもたらすと実感しているからです。
病院も何かあってから行く場ではなく、病気を未然に防ぐ場所として定期健診や人間ドックを活用しています。歯科クリニックにおいても、治療よりもメンテナンスのための通院が習慣化しています。
つまり、お金持ちは今だけを生きるのではなく、5年後、10年後の自分に投資する視点で、時間とお金を使っているのです。
お金持ちは費用対効果や時間を重視している
貧乏人が行くけどお金持ちは行かない場所はいくつか存在します。もちろん、すべての人・お金持ちに必ず当てはまるということではありませんが、総じてお金持ちはかけたお金に見合う価値が得られるかという費用対効果や、有意義な時間を過ごせるかどうかを重視しているものです。お金持ちと貧乏人の価値観の違いを通じて、自分の行動を考えてみてください。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー

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