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24/09/02

トレンド

50歳以降の人生を生き抜くための必読書~『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』

人生100年時代の後半を生きるための必読書~『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』

仕事にやりがいを感じ、順風満帆に成果を上げている人は、生涯ずっと右肩上がりに働いていけると思っていることでしょう。しかし現実には、人が華々しい結果を出す年齢にはピークがあり、そこを超えると仕事ぶりは下がっていく一方です。悲しいことですが、現実を受け入れて気持ちを切り替えないと、その先の日々は心豊かに過ごせません。今回ご紹介するのは、人生への向き合い方を変えて辛さを克服するための一冊です。

キャリアが低迷する人生後半

高いスキルを求められる職業でバリバリ活躍している人は、自分がやがて老いることも、老いが仕事ぶりを変えてしまうことも考えていないと思いますが、誰でも30代後半からほぼ例外なくパフォーマンスが落ちはじめます。これは加齢に伴う脳の前頭前野の機能低下に起因するもので、この事実から逃れる術はありません。有能なビジネスパーソンほど自分の能力低迷にいち早く気付き、改善しようと仕事にのめりこんで家族や友人とのつながりを犠牲にしてしまうという悲劇が起こります。

確かに素早い分析力や推論力、柔軟な思考力は年を重ねるにつれて下降が始まり、人は次第にマルチタスク処理が苦手になって物事を思い出しづらくなります。しかしそれとは逆に、これまでの経験を活用する能力は中高年以降から上昇するため、実践者としてのパフォーマンスが低下する前に自分の経験を後進に教える指導者へと立場をシフトチェンジすることはキャリア低迷への有効な対策になります。不幸な晩年を送らないためには、人生に新たな幸せや価値を見出すことが必要です。

人づきあいが人生後半を豊かにする

ビジネスで成功する人ほど仕事に重きを置くため、個人的な人間関係が希薄になって知らぬ間に孤独になりがちです。独りでいることは免疫力低下やうつ病リスクの増加を招き、認知症との関連性も指摘されるなど、健康面にマイナスの影響を及ぼすため、お勧めできません。人生後半に必要なのは人との繋がり。高齢者の幸福度を最大限に高めるのは人間関係で、友人が多い方が幸福だという研究結果が出ています。

職場依存度が高い人は友達を作りづらい傾向にあるため、老後に備えてオフィス以外の場で人脈を広げていくようにしましょう。同じ趣味を一緒に楽しむ友達は作りやすいし、多忙を理由に没交渉だった古い友人に連絡して関係を修復することも大切です。相手に良く思われようと虚勢を張ったりせずに自分の弱い部分をさらけ出すと、人から親近感を持たれて信頼を得られやすくなるもの。そのためにはまず自分の弱さを受け入れられるようになりましょう。

自分の弱さを受け入れる大切さ

加齢により仕事のパフィーマンスが落ちても、挽回しようとして働く時間を無理に増やさないようにしましょう。働きすぎてワーカホリックに陥りかねません。死の間際で「もっと働けば良かった」と後悔する人はいないもの。現実から目を背けて「自分はまだやれる」と思いこむと、無理が重なってどんどん苦しくなってしまいます。自分のピークが過ぎたら、限られた貴重な時間を仕事だけに費やさずに新たな生き甲斐を見つける生き方に変える決断力が必要です。人生は永遠には続かないため「毎日を、人生最後の一日だと思って生きよう」と考えるべきです。 自身の衰えがキャリア低迷を招いているという事実はなかなか受け入れづらいですが、瞑想や読書体験を重ねて精神を修養することで、自分の弱さを認められるようになり、人生後半の毎日が生き甲斐のあるものへと広がります。年齢を重ねたからこそ、幸福になれる生き方があることを知りましょう。

人生の価値を仕事から人間関係や自己実現にシフト

若い頃から仕事漬けの日々を送り、結果を出してきた成功者の多くは、年を重ねて成果が上がらなくなっても仕事に執着しがちです。しかし働きすぎて倒れたり、家庭をないがしろにするといった不幸の連鎖につながり、人生後半を心豊かに送ることはできません。ピークを越えたビジネスパーソンの誰もがつまずきやすいところで、パフォーマンスの低下という避けられない悩みに煩わされないためには、目的意識を持って人生の価値を仕事から人間関係や自己実現にシフトすることが大切です。本書ではこれからの生き方や働き方について悩んだり、人生を好転させたい人にとって気づきの多い内容となっており、今後の人生で悩みに向き合う時にはきっと助けになってくれるでしょう。


人生後半の戦略書

人生後半の戦略書
(SBクリエイティブ)

小野寺 理香 おのでら りか

読書ブロガー。好きなジャンルは文学、歴史、アート。ふとしたきっかけで出会い、好きになったら長くつきあう……本との巡り合いは人と同じ。時に味わう〝がっかり〟も、読書のおもしろさのひとつです。ここでは、よりすぐりのすてきな本をお届けします。
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