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25/08/16

保険

「保険貧乏になるから入るな」と叫ばれるが、貯蓄がない人でも保険に入らない方がよいのか

「保険貧乏になるから入るな」と叫ばれるが、貯蓄がない人でも保険に入らない方がよいのか

「貯金がないから、固定費である生命保険料を見直そう」と考えていませんか。一見、保険料を抑えることは賢い節約に見えますが、闇雲に生命保険の見直し・解約を行うのは危険です。実は貯金が少ない人こそ生命保険の加入を考える必要があります。
今回は、生命保険の必要性と、見直しや加入時に気を付けるポイントを紹介します。

生命保険は貯蓄のない人こそ必要

生命保険の仕組みの一つに「相互扶助の原理」があります。相互扶助の原理は、多くの人で保険料を少しずつ出し合い、事故やケガ、死亡などの万が一のことがあった場合に、出し合ったお金の一部を受け取る仕組みです。つまり保険は「もしもの時に必要なまとまったお金を、一人ではすぐに用意できなくても、多くの人と出し合うことで、受け取れる」仕組みなのです。

ケガや事故、平均寿命より早い死亡などにより保険金を受け取る方がいる一方で、不運に見舞われることなく保険金を受け取らずに生活する人もいます。保険では、加入者間の不公平感をなるべくなくすために、年齢や性別、病歴などにより、保険料が変動する仕組みになっています。

貯金がある人は、万が一のことがあっても、貯金を切り崩して生活ができますが、貯金のない人の場合はどうなるでしょうか。お金を借りたり、辛い時期に仕事を増やす必要が生じたり、また自己破産をしてしまったりするかもしれません。
貯金がない人こそ、お互いに助け合いながら、万が一に備える必要があります。

家計を圧迫しない保険の選び方

お金を貯めたいのに、保険料を払うというのは一見矛盾しているように思いますが、生命保険は、契約内容に気を付ければ、家計に大きな影響は与えません。ここでは、貯蓄がない人の保険の選び方について紹介します。

●死亡に対する保障

亡くなったり高度障害の状態になったりしたときに保障が得られる保険が死亡保険です。死亡保険には、満期時や解約時にお金が受け取れる貯蓄型と、シンプルに保障だけを用意する掛け捨て型の2つに大きく分かれます。

貯蓄がないのであれば、掛け捨て型を選びましょう。
「掛け捨てはもったいない」と感じるかもしれませんが、貯蓄性の高い保険は、掛け捨て型の保険よりも保険料が割高です。先ほど説明をした「相互扶助の原理」を理解し、「お互い様」と割り切りましょう。

掛け捨て型の死亡保険は、死亡時に一括で保険金を受け取れる「定期保険」と、死亡後に年金額で受け取れる「収入保障保険」の2つがあります。
収入保障保険は、長生きをするほど受け取れる保険金が定期保険より少なくなる分、月々の保険料が割安な傾向があります。長生きをすれば、その期間の生活費の保障は不要になるので、理にかなった保険といえるでしょう。
子供の教育費が心配で一定期間だけ死亡保障を手厚くしたい時は、収入保障保険だけでなく、定期保険の加入も検討するといいでしょう。

●病気やケガに対する保障

仮に今病気やケガをして働けなくなった、収入が途絶えたという場合、貯蓄がなくて困るという人は、保険への加入を検討しましょう。
月をまたいだ通院・入院になると、高額療養費制度の上限があった場合でも2か月分の支払いが必要になります。また、入院した場合に差額ベッド代が必要になるなど、普段よりも出費が増えやすくなるので、貯金が底をつく、支払いが回らないというリスクが生じやすくなります。
住宅ローンを組んでいる方が加入する「団体信用生命保険」では、死亡時のローンは返済不要になりますが、病気やケガで働けなくなった場合はローンを支払い続ける必要があります。

病気やケガで働けなくなったことによる収入減に備えて所得補償保険や就業不能保険、入院・治療費に備える医療保険の加入を検討しましょう。
住宅ローンを組んでいる場合は、がんになった場合は支払いが免除になる団体信用生命保険(がん団信)もあるため、保険加入前に契約内容を確認しましょう。

●老後の保障

人生100年時代と言われるように、老後は多くの人が迎える未来であり、万が一起こりうる未来ではありません。そのうえ、年齢が高くなると保険料も高くなっていきます。保険に頼らず貯金をしたり、あるいはNISAやiDeCoを活用して運用をしたりして、老後資金の準備をしていきましょう。

助け合いながら、ライフプランを叶えよう

保険は万が一のときにお金で困ることに備えて入るもの。貯金がない人こそ保険に加入した方がいいことがわかりました。
ですが、保険に加入しすぎないように注意は必要です。漠然とした不安を持ったまま、保険商品を選ぶと、「なるべく手厚い保障のあるものを」「掛け捨ては勿体ないから貯蓄性の高いものを」と判断を誤り、保険料が高くなってしまいます。

保険選びは、感情的になりすぎず、「必要保障額はいくらあればいいか」を計算して、加入しましょう。万が一のことがあっても、ライフプランを諦めずにすむ「お守り」として生命保険と付き合いましょう。

金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)

学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。

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はじめまして、20代OLです。
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年齢:私58歳
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