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19/07/08

保険

ペット保険がいらないこれだけの理由

最近、私の周りを見回してみると、猫を飼っている人が増えたように思います。猫は私たちの家族であり、かけがえのない存在です。しかし、猫が病気やケガに見舞われた際、公的な健康保険制度がありません。そのため、万一の備えをペット保険でと考える方が多くいます。そこで今回は、ペット保険の必要性についてお話します。

高額な治療費を補償するペット保険

ペット保険では、猫が万一病気やケガに罹った際、動物病院で受けた治療(入院、通院、手術)の費用を補償します。

最近は、動物病院の技術が進歩していることもあり、CT検査、内視鏡・腹腔鏡手術など人間並みの質の高い医療を受けることができます。しかし、その影響で、治療費が高額になるケースがあります。
こんなとき、飼い猫がペット保険に加入していれば、高額な治療費に対する補償を受け取れます。

たとえばアニコム損保の「ふぁみりぃ70%プラン」では、加入するともらえる「どうぶつ健康保険証」を対応する動物病院に提示すれば、その場で治療費の70%を支払ったものとみなし、残り30%の精算をするだけになります。そのうえ、通院・入院・手術についての補償が受けられるほか、慢性腎不全の早期発見につながる「腸内フローラ」測定サービスを年1回受けることができます。

猫に突発的な病気やケガがあっても、支出を抑えることができるのはメリットでしょう。現に同保険は10年連続でペット保険のシェアNO.1。手厚い補償に魅力を感じます。

猫が病気にかかったときの治療費は、病状や検査・治療の方法によりさまざまです。
軽い膀胱炎のようなものならば検査と投薬で数千円程度で済みますが、尿路結石やがんなどで手術や高度な治療を要する場合は30万円以上かかる場合もあるのです。
ただ、保険料は月およそ3500円〜6500円程度(猫の年齢が上がると増加)と決して安くありません。

ペット保険では病気やケガの「予防」はできない

我が家では、保護したノラ猫を5匹飼っています。年齢は8歳~20歳でオス猫2匹、メス猫3匹です。
ペット保険の加入を検討したこともありますが、現在どの猫も保険には加入していません。その理由は次の2点です。

①ケガの予防をしているから
猫のケガは外で起こるケガと、室内で起こるケガの2種類があります。
外で起こるケガは、外猫と遭遇してけんかになり、噛み傷や裂傷を負う場合や、交通事故に遭い大ケガになる場合です。このような事態を避けるためには、室内飼いを徹底することが大事です。
一方、室内で起こるケガには、やけど、溺水、誤飲、落下などがあります。室内飼いを徹底している場合でも、ふとした油断から大ケガにつながることも。飼い主の見守り、ちょっとした配慮で予防が可能なケガは多くあるので、なるべく気をつけるようにしています。

②猫がかかりやすい病気を予防しているから
猫がかかりやすい病気には、泌尿器疾患・悪性腫瘍(がん)・慢性腎不全・甲状腺機能亢進(こうしん)症などがあります。もちろん、すべての病気が完全に予防できるわけではありませんが、除菌をして清潔に保ったり、水分をよく与えたり、リラックスした環境を作ったりして予防に努めています。そのうえ、年1~2回は猫ドックを受診して便秘予防の乳酸菌、口腔ケアを日々行っています。

ペット保険では、予防に関する費用は対象外になっているので、結局ペット保険には加入しなかったのです。

我が家でも、16歳メス猫が膀胱炎、20歳メス猫と16歳オス猫が甲状腺機能亢進症の治療をしています。とはいえ、いずれも15歳を過ぎてから発症したものです。
猫の病気やケガがいつ起こるかというのは、実際のところ予想はつきませんが、15歳までは、とくにこれといって大きな治療費を払うことなく過ごすことができました。

保険に頼らず自分で積み立てるのも手

ここまで、私の体験談をお話ししてきました。
ペット保険は、予想しない猫の病気・ケガに対して、飼い主の急な出費を補てんする点ではとても有効です。特に小さい時の誤飲やシニア期の慢性腎不全など、猫にありがちな事故や病気にできるだけ備えておきたい、という方は、ぜひ加入を検討するといいでしょう。

しかし、ペット保険は保険料や補償内容を良くチェックする必要があります。なぜなら、ペット保険は、不意の事故、大きな病気に罹った際にかかった治療費のみが対象となり、予防に関する費用は対象にはならないからです。

最近は動物病院のサービスも予防から治療まで人間並みに選択肢が広がっています。猫が病気を発症するのは、高齢になってくれば仕方のないことです。ただ、何の予防もしなければ、突然発症して費用も多く必要になり、猫も辛い思いをします。ある程度の予防をしておけば、病気も緩やかに進行していくので、猫の身体の負担も少なくなるでしょう。
猫が猫らしく生涯を全うするためにも、過剰な治療に頼ることにならないよう、予防を大事に考えてみるのも良いのではと考えています。

もちろん、予防しているから大きな病気はない、とは思っていません。そのため、我が家では、猫の病気に備えて1匹あたり月2000円の積み立てをして備えています。猫とご縁ができたときから少しずつ積み立てて15年経過すれば、月2000円×12か月×15年=36万円。まとまった金額になります。無理のない範囲でお金を貯めておけば、まさかの事態に治療費が高くついても、あせることはありません。

まとめ

猫には、人間のように健康保険がないため、万が一の病気、ケガに備えてペット保険に加入することが必要だと感じてしまいます。しかし、大きな病気にかからなければ掛け捨ての費用です。ペット保険に入れば全て安心という訳ではないことを良く理解しておくことが重要です。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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3歳の娘と36歳の旦那と3人家族です。
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はじめまして、20代OLです。
がん保険と医療保険はどちらかに加入をした方が良いのでしょうか。または、どちらの保険商品にも加入しない方が良いのでしょうか。アドバイス頂けたら幸いです。

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