19/01/27
1000万円貯めた人の時間の使い方は、3つの「ム」がポイント
「時は金なり」と言います。時間はお金と同様に貴重なものだから大切に、という意味のことわざですが、実際、時間とお金はとてもよく似ています。使える分には限りがあり、しっかり管理していないといつの間にかなくなってしまいます。
お金の使い方が上手な人は貯蓄ができます。そして、貯蓄ができる人は時間の使い方も上手。1000万円もの貯蓄ができた人は、どのような時間の使い方をしているのでしょうか。
ムリをしない使い方で、ストレスフリーに
1000万円貯めた人の時間の使い方は、第一にムリがありません。
たとえば、上司やお客さんに急ぎの仕事を頼まれてしまい、何とか間に合わせようと頑張る、ということはビジネスパーソンなら日常茶飯事でしょう。しかし、頑張りにも限度があります。
逆立ちしても間に合わない仕事を引き受けて、結局間に合わなかったり、仕上がりが悪かったりしては自分の評価を下げるばかり。とても頑張ったのに、褒められるどころかクレームになっては、やっていられませんよね。
1000万円貯めた人の話を聞くと、大慌てで行動するということがほとんどありません。それは、自分が何かをする場合、どのくらい時間がかかるかという見込みを正確に立てられるからです。「急いでも〇時間はかかる」と分かっていれば、急ぎの仕事を頼まれたとしても少し余裕をもって答えることで、慌てずミスのない仕事ができるでしょう。
その結果、仕事を頼んだ方も満足することが多く、自分もストレスを感じずにすみます。
お金の使い方も同じこと。ムリな節約計画を立てても、ストレスばかり増えて続きません。食費や光熱費をはじめ、交際費や美容費、携帯代など何もかも我慢する節約は、つらいばかりで息切れしてしまいます。
節約は、我慢せずにできる部分に絞ると長続きします。
時間もお金も、余裕をもってムリなく使うことが大切ですね。
ムラをなくして、コンスタントに時間もお金も有効利用
節約は、何から何まで我慢するのではなく、ポイントを絞ったほうが長続きします。これは、支出にメリハリをつけるということ。1000万円貯めた人は、自分のこだわりがあるものにはお金を使い、そうでないものはできるだけ節約をします。
たとえば、食材は有機野菜にこだわるため食費は高く、しかし美容費はプチプラコスメ中心、洋服代はフリマアプリで買って安くおさえる、という人もいます。あるいは、資格試験の勉強のために学校に通い、合格までは飲み会は我慢、という人もいます。
ただし、メリハリは、ムラとは違うことに気を付けましょう。
ムラとは、気分次第で高額なものを買ったり、逆に節約したり、一貫性がないことを言います。気分で決めるので、他との比較もせずコストパフォーマンスが良くない出費になってしまうこともあるのです。
時間の使い方でも、気分次第で頑張ったり怠けたりするのはムラがあると言えます。
がむしゃらに頑張るばかりでは、空回りしてしまうこともあるでしょう。また、怠けていると後に残るのは罪悪感です。
同じ24時間を使うなら、無計画に過ごすのではなく、リラックスする時と頑張る時を意識してメリハリをつけることで、それぞれが効果的に使えるようになります。
ムリがムラを生み、ムラがムダを生む!
マイナスのスパイラルに落ちないでムリをしているとストレスになり、計画的に考える気力が落ちてしまいがち。
そのため、気分次第で行動してしまい、時間やお金の使い方にムラが生まれてしまいます。
そして、気分のムラが原因で、はじめからコンスタントにやっておけばいいことを、ギリギリになってから始めると、予想外のことに対応しきれずかえって時間がかかってしまうことが少なくありません。こうしてムダが生まれます。
たとえば、ムリなハードスケジュールをなんとかこなしている毎日では気持ちの余裕もなく、締切のある仕事や資格試験の勉強、部屋の掃除など、「やらなきゃいけない」と思っていることでも後回しにしてしまいがち。明日が締切、試験、あるいは彼氏が来る、という事態になってからようやくエンジンがかかる、という人もいるかもしれませんね。
しかしそんな時に限って、パソコンの調子が悪い、テキストが足りない、洗剤の買い置きがない、などということはないでしょうか。
早めに始めていれば何でもないことでも、ギリギリだからトラブルになる、ということはよくあります。そして、パソコンのエラー原因を調べたり、テキストや洗剤をわざわざ買いに行ったりして時間が余計にかかってしまいます。これでは時間のムダづかいです。
お金の使い方にも、似ているところがあります。お金が必要になることが分かっているのに間際まで準備をせずにいては、いきなり高額の支払いが必要になってしまうことで損をすることがあります。それは時間外ATMの手数料だったり、キャッシングの金利だったりします。
たとえば、半年後に家賃の更新があるので、それまでに更新料として家賃1カ月分を準備しておかなければならなかったとします。
そのため、生活費をめいっぱい節約して貯蓄をしようと頑張っても、ムリな我慢は続きませんのでリバウンドしてしまいます。
気分のムラによって、節約と浪費を繰り返し、家賃の更新月になっても貯蓄はできずじまい。結局どうにもならず、クレジットカードのキャッシングを利用するという事態になれば、ムダな利息を払うはめになってしまいます。
1000万円の貯蓄をするなら、ムダな支出はしたくありません。
ムダは、ムリやムラから生まれます。ムダづかいが多いかもしれないと思ったら、ムリをしていないか、ムラがないかを振り返ってみてはいかがでしょうか。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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