19/01/06
1000万円貯めた人は、貯蓄ゼロの人より〇〇が5倍以上!
1000万円以上の貯蓄がある人がいる一方で、まったく貯蓄のない人がいます。貯蓄は、収入が多いからといって必ずできるものでもなく、意識の違いが大きく影響します。
今回は、1000万円貯めた人と貯蓄ゼロの人の、家計運営についての意識の違いを考えてみました。
約4割の人が家計運営を意識していない!
一人ぐらしの人に対して行った、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2018年)によれば、貯蓄ゼロの人は38.6%、1000万円以上の貯蓄がある人は18.3%です。
同調査では、この人たちに過去1年間の家計の運営をどう評価するか、という質問をしています。結果はどうだったでしょうか。
1. 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた。
・・・・・5.6%
2. 思ったような家計運営ができた。
・・・・・20.3%
3. 思ったより、家計運営は苦しかった。
・・・・・34.5%
4. 家計運営については、意識したことがない。
・・・・・39.5%
思ったよりゆとりのある家計運営ができたと回答した人は5.6%と少なくなっています。とはいえ、思ったような家計運営ができたと回答した人も20.3%いますので、合わせて4人に1人は予算どおりの家計運営ができたようです。
思ったより苦しかったと回答した人が34.5%と多くなっていますが、それよりも問題なのは、家計運営を意識したことがない人が39.5%もいるということではないでしょうか。
4択のなかで、最も多い回答が、この「意識したことがない」になっています。
貯蓄1000万円以上の人は、家計運営を考えている
効率よく貯蓄をするには、家計運営、つまり予算を考えて支出をし、将来の予定を立てつつ資金の準備を進めるといったことがとても大切です。
では、貯蓄ゼロの人と、1000万円以上の貯蓄がある人は、平均と比べてどのくらい家計運営を意識しているのでしょうか。
【貯蓄ゼロの人】
1. 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた。
・・・・・ 1.9%
2. 思ったような家計運営ができた。
・・・・・ 8.0%
3. 思ったより、家計運営は苦しかった。
・・・・・34.4%
4. 家計運営については、意識したことがない。
・・・・・55.8%
【貯蓄1000万円以上の人】
1. 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた。
・・・・・13.2%
2. 思ったような家計運営ができた。
・・・・・39.6%
3. 思ったより、家計運営は苦しかった。
・・・・・20.5%
4. 家計運営については、意識したことがない。
・・・・・26.8%
回答1~3は、ゆとりの有無は別として、家計運営についてあらかじめ考えていたということです。
あらかじめ家計運営を考えていた人は、貯蓄ゼロの人では44.3%なのに対し、貯蓄1000万円以上の人では73.3%。実に1.7倍もの差があります。
貯蓄1000万円以上の人は、貯蓄ゼロの人の5倍以上家計運営の目標をクリアしている!
そして、最も注目したいのは、「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」と、「思ったような家計運営ができた」の回答の合計、つまり目標をクリアした人の割合です。
貯蓄ゼロの人では9.9%、貯蓄1000万円以上の人では、52.8%という結果ですから、その差は実に5.3倍!
思ったような家計運営ができたとは、家計運営を考えていて、しかもその見込みどおりだったということです。全体の平均でも、思ったような家計運営ができた人は20.3%ですから、貯蓄が1000万円以上ある人の家計運営がしっかりしていたことがわかります。
逆に、貯蓄ゼロの人が、家計運営がうまくいっていなかった、あるいはそもそも考えてもいなかったこともわかります。
貯蓄をするには、家計運営が大切です。
家計運営を考えていなかった人は、まずは予算をたて、計画的な支出をすることから始めてみてはいかがでしょうか。
【関連記事もチェック】
・1000万円貯めた人は節約効果を「目先」ではなく「一生分」で考える
・FPは見た!1000万円貯めた人の3つの習慣
・1000万円貯めた30代が伝授!貯蓄を楽しみながら続ける3つのコツ
・1000万円貯めた人が惜しまずやっているプチ贅沢3選
・1000万円貯めたFPが実践した3つのステップ
タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
この記事が気に入ったら
いいね!しよう