20/07/20
キャッシュレス還元のポイントの受け取り漏れが多い? 受け取り漏れを防ぐ注意点

2020年6月で終了したキャッシュレス・消費者還元事業。しかしすぐにポイント還元されるサービスは多くないため、まだすべてのポイント還元を受けてない方もいるでしょう。
今回はキャッシュレス・消費者還元事業のポイントをもらい損ねることがないよう、ポイントの受け取りに注意したいサービスや、ポイントの付与漏れを確認する方法についてご紹介します。
PASMOのポイント還元は7月26日までにセブン銀行ATMで受け取り
交通系電子マネー「PASMO」の還元ポイントはこれまでと受取方法が変更となっているので注意が必要です。
PASMOのポイント還元は以下の集計期間ごとにおこなわれるしくみです。
・第一期集計期間:2019年10月~2019年12月
・第二期集計期間:2020年1月~2020年3月
・第三期集計期間:2020年4月~2020年6月
第一期のポイント還元は2020年1月に駅窓口等でおこなわれました。しかし、第二期と第三期(2020年1月~6月の利用分)のポイント還元はセブン銀行ATMでおこなわれます。
PASMOの還元ポイントの受取方法は以下の流れとなります。
1.PASMOに登録したメールアドレスにポイント還元の案内メールが届く(7月上旬)
2.セブン銀行ATMのトップ画面より「カードを使わない番号入力での取引」を選択
3.案内メールにある「提携先コード」「お客様番号」「確認番号」を順に入力
4.取引内容を確認のうえ、カードリーダーにPASMOを置いてチャージ
ポイント還元の時期は2020年7月10日~2020年7月26日の17日間。受取期間を過ぎると還元ポイントは失効してしまうので、かならず期限内にポイントを受け取るようにしましょう。
WAONや楽天Edyはポイントの受け取りに手続きが必要
一部のキャッシュレス決済では、ポイントを受け取るために手続きが必要なサービスもあります。自動的にポイントが付与されるわけではないので、受け取り忘れに気をつけましょう。
たとえばWAONのキャッシュレス還元ポイント(WAON(電子マネー))は、WAON端末での受け取り(ダウンロード)が必要です。WAON(電子マネー)は、イオン系列のお店に設置されているWAONステーションやイオン銀行ATM、ファミリーマート設置のFamiポートなどで受け取ることができます。またモバイルWAONを利用している場合は、モバイルWAON上で受け取り可能です。ポイントの受け取りに期限はありません。
また楽天Edyの受け取りにも、ファミリーマートの店頭に設置されているFamiポートやスーパーなどにある赤いチャージ機、パソコン(楽天EdyリーダーやFeliCaポート/パソリなどの専用機器が必要)、楽天Edyアプリなどで受け取り手続きをおこなう必要があります。Edy付与日から90日以内に受け取らないと付与されたEdyは失効してしまうので、早めの受け取りをおすすめします。
還元ポイントの付与漏れがないか確認しよう
キャッシュレス決済のポイント還元時期はサービスによって異なります。利用月の翌月となるサービスが多く、なかには楽天ペイやd払いのように利用月の翌々月に還元されるサービスもあります。利用日からポイント付与までにタイムラグがあるとポイントの付与漏れなどの不具合に気づきにくいので、ポイントが正しく付与されているかチェックすることは大切です。
ポイント還元の対象となる取引と還元ポイント数は各キャッシュレスサービスのWebサイトやアプリで確認可能です。ポイント還元の対象となる取引明細がまとまっているサービスもあれば、通常の利用明細の中から対象取引を探さなければいけないサービスもあります。対象取引や還元ポイント数の確認方法はWebサイトのQ&Aページなどに記載されています。
もしポイント還元時期を過ぎてもポイントが付与されなかったり、ポイント還元率が誤っていたりする場合は、対象サービスのWebサイトなどから問い合わせましょう。
また問い合わせる前に、以下のポイントも踏まえておくとよいでしょう。
・一部のサービスではポイント還元を受けるために事前登録等が必要
・決済サービスごとにポイント還元の上限が設けられている
・コンビニでの利用や一部サービスはポイント還元ではなく即時値引きされる
まとめ
筆者が利用しているキャッシュレスサービスはすべて自動的にポイントが付与されるものでしたが、キャッシュレス還元のポイント付与漏れについては各サービスで確認してみました。利用しているキャッシュレスサービスの中では、ビューカードがもっとも確認しやすかったですね。ポイント還元の対象取引・利用金額・ポイント還元率が明細でまとまっていて、ポイント付与予定の取引も確認できました。
せっかくお得にキャッシュレス決済をしても、ポイントをもらい損ねては意味がありません。受け取り手続きが必要な場合は早めにポイントを受け取り、ポイント付与漏れの確認も忘れずおこないましょう。
【関連記事もチェック】
・【マイナポイント】25%還元「マイナの乱」 お金のプロが選ぶ、本命のキャッシュレス決済【Money&You TV】
・上乗せキャンペーン合戦の「マイナの乱」。マイナポイントの受け取りはどのキャッシュレス決済にすべきか
・実は早いもの勝ちの「マイナポイント」25%還元! 子供の分の申請に注意点あり
・25%還元のマイナンバーカードのマイナポイントを受け取るなら、PayPay、楽天ペイ、auPAY、Suica、WAON…結局どれを使えばよいのか
・2020年9月よりマイナンバーカードで25%還元! PayPay・LINE Pay・Suica・WAONなどで受け取れる!

鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com

この記事が気に入ったら
いいね!しよう