25/06/29
6年間で1000万円貯めた秘訣、食費を半分に減らすコツ【時短節約家くぅちゃんが伝授】

6年間で1000万円貯めたといったら、どうやって貯めたのか気になりますよね。
今回は、テレビや雑誌などで大活躍中の大人気インフルエンサー、時短節約家くぅちゃんをゲストに招いて収録したMoney&YouTVの動画「【時短節約家くぅちゃん】6年間で1000万円貯めた秘訣、食費を半分に減らすコツ、FP3級・2級のメリットや生活に役立ったこと、勉強法」の様子をお届けします。
くぅちゃんは、看護師時代の浪費家生活を経て結婚し、二児の母となったあとも変わらない金銭感覚に危機感を覚え、節約生活を開始。6年間で1000万円の貯金を達成しました。著書「節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄」(KADOKAWA)も3刷重版。時短節約家として、テレビ・雑誌などでも活躍中です。
「6年間で1000万円」貯めた秘訣は?
高山:くぅちゃんは6年間で1000万円貯めたということなんですが、短期間に節約できた極意を教えていただけないでしょうか?
くぅちゃん:もともと、家計をまったく管理せずに浪費家だったので、好きなようにお金を使っていたのですが、このままじゃいけないと思いました。それでまず、自分が何にいくら使っているのかを把握しようと考えました。
支出がわからなければ、やるべきことはわからないなと思ったからです。家計簿まではいかないんですけど、1か月に使ったお金を、一通り書き出すことからはじめました。
やっぱり、節約って無駄を削るっていうことだと思うんですよ。もちろん、必要な物も削らなきゃいけないときはあるんですけど、無駄なことも結構している(笑)。
無駄なことが楽しかったりもすると思うんですけど、やっぱり貯めたいお金を目標にしたときに、どこに無駄があるかを把握するには家計簿が一番だと思います。
収入がいくら、固定費がいくらで、残った支出を項目別に予算分けして、予算に合わせて支出を管理することに最終的にたどり着きました。
<くぅちゃんの家計簿>

時短節約家くぅちゃんの資料より
最初は、6年で1000万円貯めることはあまり意識していませんでした。一生懸命切り詰めたら、6年で何とか達成できたという感じです。やはり、支出の把握からやるとよいかなと思います。
頼藤:方眼紙でやっていて、几帳面な感じですね。
くうちゃん:A型だからですかね(笑)
高山:私はO型なんで、ちょっと絶対無理って思っちゃうんですが、すごいなと思います。
頼藤:食費の記入は「お店の名前」でいいんですかね?
くぅちゃん:そうですね。家計簿の書き方はいろいろあって、食材ごとにいくらと書いている場合もあるんですけど、私はそこまで細かくは書けないなと。家計簿をつけることが面倒になってしまってはなかなか継続できません。
私ができる限界は、いつどこでいくら使ったかということですね。書いてみると「あ、このスーパーだと1万円超えちゃうけど、他のスーパーだとちょっと1万円超えない」などと客観的に見えてきます。「1週間にこのスーパーなんか5回ぐらい行ってるな」とかあるじゃないですか。
高山:ありますあります(笑)
くぅちゃん:こういうことでお金を使っているんだなと客観的に見ることができる、自分を見直すためのツールになっています。
高山:いつもお客様にも「見える化は大事ですよ」と言っていますが、本当実感しますね。本当に無駄がわかります。
実際、これで毎月どれくらい支出を減らせたんですか?
くぅちゃん:食費でいうと、夫婦2人の結婚当初はですね、外食も好きでしたし、仕事も元々看護師で夜勤をしたりして、食材も使い切れなかったりというので、月10万円とか使っていました。お酒も好きなので、結構使っていましたね。そこから支出を減らし、子供が生まれて家族4人になったときには半分以下まで減らせました。
高山:半分以下ってすごいことですよね。
くぅちゃん:そうですね。意識しないとガッと増えちゃうのが食費なんだというのは、やってみて感じました。
食費を半分に減らすコツは?
高山:くぅちゃんは食費の管理もプロフェッショナルということで、食費を節約するコツについても教えていただいていいですか?
くぅちゃん:食費管理も家計管理と一緒で、見える化ですね。食費は在庫の管理がまず大事です。買い物に行く前に、あるものは何なのか。食べられるものはどれくらい残っているのかを確認します。私の場合は、1週間の献立をバッと決めています。
<くぅちゃんの在庫表・献立表>

時短節約家くぅちゃんの資料より
高山:すごい。
くぅちゃん:先に、学校の給食の献立みたいに決めちゃうんですね。残っている食材を使って献立を立てることによって、足りないものだけ買ってくればいいことになります。買い物するものが少なくなると、買い物時間も短縮できて、重たくなくて手間がなくなってきて、パッと行ってパッと買ってこられて、食費も減る、というのがこの仕組み化ですね。
高山:私、FPですけど節約があまり得意ではなく(笑)。いつもくぅちゃんは朝5時ぐらいからインスタライブをやっているじゃないですか。それをたまに拝見しているんですけど、すごいなあって。献立、1週間も作れるんだとか、すごいと思うんですよね。
夫に買い物行く前に必ず在庫を見てから行けって言われるんですけど、大雑把なんでそのまま行っちゃってトラブルになる。
くぅちゃん:スーパーに行って「これとこれどっちが足りなかったかな」と2択で買うときは大体間違えちゃう。ひどいときで、鶏がらスープが4袋ぐらい貯まったことがある(笑)。3袋買わずにもっと食べたいものを買ったほうがよかったなと。在庫の把握がいかに大事かを知りましたね。
献立を1週間も立てられないよという方は、1週間じゃなくて3日分からとか、在庫だけ冷蔵庫に何があるのかを確認するとか。それも忘れちゃう人は、朝イチの冷蔵庫を写真にとっておくと良いです。
高山:なるほど!
くぅちゃん:それを毎日じゃなくても定期的に3日に1回とか1週間に1回ぐらいつけておくだけでも、あ、これかって意識できるじゃないですか。それを、夫婦で買い物行くのであれば、LINEで共有すると、「あ、これあったじゃん」などという話になって、夫婦間もうまくいくのかなと思います。
高山:それならできそうです。
頼藤:くぅちゃんは、冷蔵庫の中身を見なくても常に把握できているってことですね。
くぅちゃん:私の場合はこれが冷蔵庫の前に貼ってあります。家族が見て、「今日ご飯なんだね」とか「今日はコロッケだね」と言ってくるので、在庫を見なくても済みます。あと、家族でメニューが共有できます。朝行くときに「今日コロッケだからね」というと、みんな今日コロッケだなっていう気持ちで1日過ごして、帰って来たときには「今日コロッケでしょ」と。
高山:なるほど。家族のコミュニケーションツールにもなっている!色んな学びがありますね。
頼藤:余った食材でこの料理を作るというのは、くぅちゃんはできそうですけどね、高山さんはできなさそうじゃないですか?(笑)
その場合はどうしたらいい?
くぅちゃん:はい、最近はChatGPTとかAIが結構身近になってきていて、ChatGPTに「ちょっとこれが余っているんだけど、作れるものないかな」と相談するとメニューを考えてくれるんですよ。
高山:すごい!それならできる。すごい良いかもしれないと思いました。
くぅちゃん:AIを活用すれば節約にもプラスになるってことですね。
高山:すばらしい。ありがとうございます。
FP3級・2級のメリットや生活に役立ったこと、勉強法は?
高山:そんなくぅちゃんですけれども、FP3級・FP2級を取得しているということで、どうしてFP資格を取ろうと思ったのか、経緯を教えていただけませんか?
くぅちゃん:はい、私「6年間で1000万貯めましたよ」って書籍を出させてもらいましたが、節約のなかには辛いものもたくさんありました。我慢しなきゃいけないとか、スーパーに行って買いたいけどカートに入れると罪悪感が生まれるとか。なんで私ばっかりこんなに節約節約って考えなきゃいけないのかと思いつつ、やっぱりお金貯めたい、教育資金も貯めたいと思って節約して貯めてきました。
しかし、達成したときに「あれ、もうちょっと上手に貯める方法がなかったのかな?」という事実にたどり着きました。節約して貯める過程で「お金にも働いてもらう」という言葉に出会ったときに「お金も働くの?」って。私と夫と、お金が働いてくれたら3本柱になるぞと。3本柱になれば、もっと節約が楽になるかもしれないし、もしかしたら6年じゃなくても良かったかもしれない。
すでにSNSで情報発信をしていたのですが、「お金を貯めた経験をフォロワーさんやこれからお金を貯めたい人たちに伝えていきたい」「私みたいな辛い思いをできるだけしないで、最短距離で無駄なく、お金を貯めることを伝えたい」と思ったときに、何か資格が欲しいと考えました。そうすれば、私が発信する言葉、伝える言葉に説得力が増すかなと。それで、FPの資格を取ろうと決意して勉強を始めました。
高山:みんなに教えてあげたいっていう気持ちも、まさに元看護師ですよね。ナイチンゲールみたいな気持ちですばらしいと思いますね。
実際にどんな勉強をしたのかを教えてほしいんですけど、例えばスケジュールとかテキスト・問題集をどんな風に使ったとかを教えてもらっていいですか?
くぅちゃん:はい、資格の勉強をしようと考えたときに、子育て真っ只中だったし、仕事もしていたので、どうやって勉強時間を確保するかを結構考えました。それで、「先取り貯蓄」のように先に勉強時間を確保しました。「先取り勉強時間」ですね。
<くぅちゃんの勉強スケジュール>

時短節約家くぅちゃんの資料より
くぅちゃん:朝ごはんや子供たちが出て行く時間は決まっているので、朝早めに起きて家事をするというのと、午後は眠くなって集中力が持たないというのがあるので、勉強時間は子供たちを送り出して仕事の確認をした後、10時・11時が私にとってベストかなとなりました。
高山:なるほど。朝型ですね。テキストや問題集はどんな風に使いますか?
くぅちゃん:テキストは、試験日がもうすでに決まっていたので、そこから逆算して1か月にどのぐらい進めれば最終的に試験日に間に合うのかを考えました。
最初はテキストを読んでどういう試験か全体を把握して、そこから大事なところを抽出し、直前は過去問をテキストに解くと。このスケジュールを大まかに半年単位で決めて進めていきました。
高山:まさに逆算。すごいですね。
テキストで基礎的な知識をつけてから、問題集を解くというのは王道ですね。
FPを勉強して良かった点や、生活に活かせている点はどうですか?
くぅちゃん:良かった点は、最初の入りが「ライフプランニング」で、暮らしに関するところから勉強が始まるじゃないですか。そこで暮らし自体を全体的に見て、ここにお金がかかっていくんだよということがわかったのは良かったですね。
それと、今まではまったく興味がなかったのですが、テレビなどで出てくるお金の話とか、投資の話とか、世界情勢とかにアンテナが反応するようになって、「何の話をしているんだろう」と思ったり、言っていることがわかるようになったりしてきます。「なんか私、世界のことに興味持っちゃってる」みたいな。(笑)
高山:それもいいですね。
くぅちゃん:一番良かったのは、勉強して投資の話も出てくるじゃないですか。新NISAとか、興味を持っている方もいらっしゃると思うんですけど、その仕組みが理解できたことですね。円安・円高も勉強してはじめてわかりました。それで新NISAをはじめたりiDeCoをはじめたりして4年くらい経つんですけど、資産として増えているので本当に良かったなと思っています。
高山:今くぅちゃんの話を聞いていて、FPって日常生活にすごく役立つ、直結した知識だなと思いました。
くぅちゃん:特に主婦だとふるさと納税や扶養の壁が話題になっていますね。その辺も知識が得られます。
高山:FP資格を取った今だったら、6年以内に1000万円貯められますか?
くぅちゃん:本気を出せば、もっと楽に短い期間で貯められると思います。節約して貯めるべきを取っておくことと、お金に働いてもらう方法をいくつか持つことです。NISAもそうですね。
ただ一方で、果たして6年で1000万貯めるのが正解なのかとも思っています。人それぞれ、将来必要なお金は家族の人数や住んでいる地域で違ってくるじゃないですか。そのなかで、「くぅちゃんが6年で1000万貯めたからそれが正解」って思っている人がいるかもしれませんが、これは正解ではありません。
必要な時期に必要なお金があればいいということに気づければ、そんなに無理して辛い思いをして貯める必要はないと思います。この辺を考えると、もっと長い目で楽に、楽しくお金を使いながら貯めていくことができるのではないかと思います。
高山:私たちがいつもお客さんに伝えていることを言ってくれた感じですね。
頼藤:お金の使い方も考えられるのがFP資格試験。
高山:本当にすばらしいですね。
FPを取得することで仕事や生活にすごく役立つことがくぅちゃんのお話しからわかっていただけたのではないかと思います。くぅちゃん、本当にどうもありがとうございます。
くぅちゃん:ありがとうございます。
FPの勉強をするとお金の不安が減る!
高山:みなさんのなかにも、FPを勉強しようかなとか、今もう勉強しているという人もいるでしょう。ここでちょっと宣伝を(笑)
私が監修している「史上最強のFP3級テキスト・問題集」「史上最強のFP2級テキスト・問題集」です。
<史上最強のFP3級テキスト・問題集と史上最強のFP2級テキスト・問題集>

(株)Money&You作成
高山:出題カバー率が95%を超えていまして、テキストの中の赤い囲みと赤い下線を覚えるだけで、高得点を狙える仕組みになっております。
25-26年版はちょっと誌面を刷新しまして、より分かりやすく勉強できるようになっておりますので、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。
頼藤:購入者特典もあるんですよね?
高山:そうなんです。購入者特典としてCBT体験模試がつきます。学科試験と実技試験3種を収録しているので、試験直前対策にぜひご活用いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
くぅちゃん:私は資格を取っているので、なかなかテキスト・問題集を見る機会はなかったんですけど、ちょっと見させてもらったら、さっき「私こうやって勉強しました」って言っていたんですけど、それがもう実践してある。
勉強方法がわからないっていう方もたくさんいると思うんですけど、勉強方法から丁寧に書いてあります。1冊に大事なところが抽出されているので、ちゃんと1周目読む、2周目赤字の所をちょっと押さえる、テキストの問題を解くというのが自然にできるようになっていますね。
私、勉強するのが結構大変だったんですよ。この本にもっと早く出会っていればもっと楽に受験できた気がしました。
高山:私が言ってほしいことを全部言ってくれました。お墨付きをいただきましたので、ぜひご活用していただけると嬉しいです。
頼藤:話も尽きないのですが、最後にひとことずつメッセージをお願いします。
くぅちゃん:私自身FPの資格を取って本当に取って良かったですし、暮らしが変わりました。あと老後とか将来の不安が減りました。お金の不安ってずっとあって、なんかお金が貯まっていても不安だなと思っていたのは、知らないこと・わからないことが多かったからです。
FPの勉強を通して、お金に関することが理解できるようになると、将来こういうことにお金がかかるんだなとわかります。それがわかれば、「じゃあまずこれを今やればいいんだ」ということが見えてきます。それだけでお金の不安が減ります。
さらに、資格が取れたことで自信にもつながりました。「もっとこうしていこう」とポジティブな考えもできるようになったので、主婦の皆さん、特にお金の勉強をしてきていない世代の私たちこそ、FPの資格を取るとちゃんと結果がついてきますので、ぜひ挑戦していただきたいなと思います。
頼藤:ありがとうございます。では高山さんどうぞ。
高山:お金と人生は、切っても切り離せない関係だと思うんですね。私たちが生きていく上で必ずお金は関係してきます。
FPの勉強というのはみなさんね、全国民がやってもいいんじゃないかなと思うレベルで必要な知識なのかなという風に思います。なので、ぜひこれをきっかけに勉強していただきたいですし、行動へと移していただけると嬉しいです。
今回の内容は動画で紹介していますので、ぜひご覧ください。
【関連記事もチェック】
・お金が貯まらない人の家のエントランス・駐車場に決まってある5つのもの
・貧乏な人の家になぜか大量にあるモノ5選
・【知らないと大損】ねんきん定期便(年金定期便)に載っていない4つの年金と確認方法
・ゆうちょ銀行にしかない7つのメリット
・50代で買うと老後破産を招く6つのモノ

頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。日テレ「カズレーザーと学ぶ。」、フジテレビ「サン!シャイン」、BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「定年後ずっと困らないお金の話」(大和書房)など書籍100冊、累計180万部超。日本年金学会会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki

この記事が気に入ったら
いいね!しよう