26/03/24
ゆうちょ銀行「定期貯金」「定額貯金」の違いは?どちらが得?プロ直伝の活用法を紹介

多くの銀行には、一定期間お金を預けることで普通預金の金利よりも高くなる「定期預金」がありますが、ゆうちょ銀行には「定期貯金」のほかに「定額貯金」もあります。定期貯金と定額貯金はどう違うのでしょうか。今回はこの2つの商品の特徴と、どちらに預ける方がお得なのかをケース別に紹介します。
定期貯金と定額貯金、それぞれの特徴
ゆうちょ銀行の定期貯金は預入期間を設定して預ける貯金、定額貯金は預入の日から6か月経過後は払い戻し自由な貯金です。
<定期貯金と定額貯金の比較>

ゆうちょ銀行のウェブサイトより筆者作成
定期貯金と定額貯金では預入期間に違いがあります。定期貯金は1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれかの期間を指定するのに対し、定額貯金は最低6カ月、最長で10年まで預けることができます。
定期貯金と定額貯金の違いは、そのほかにも大きく3つあります。
●途中解約の条件の違い
定期貯金と定額貯金では、定額貯金の方が柔軟な解約が可能です。
定期貯金の場合、一部解約は行えず解約を行う時は全額引き出す必要がありますが、定額貯金の場合は1000円単位で一部解約が行えます。
また、途中解約を行う場合、定期貯金には預入期間内払戻金利が適用されるのに対し、定額貯金の場合は、預け入れ後6カ月を経過した場合、預入期間内払戻金利は適用されず、預入期間に応じた金利が適用されます。
●金利の違い
下図の金利の比較をみていくと、定期貯金の方が途中解約の条件が厳しい分、金利は定額貯金より優遇されていることがわかります。定額預金の10年後の金利(複利計算をした場合の年平均利回り)0.522%と、定期預金の5年の年平均利回り0.711%を比較しても、定期預金の金利の方が0.189%、金利が高い結果となりました。
<定期貯金と定額貯金の金利比較表(2026年3月時点)>

ゆうちょ銀行のウェブサイトより筆者作成
●満期時の取り扱い方の違い
定期貯金は、満期を迎えると自動で契約が更新され再び定期貯金として預け入れができますが、定額貯金は10年を過ぎると普通貯金の金利が適用されます。定額貯金を利用している方で、少しでも利息をよくしたい方は「定額・定期貯金に関する満期等のご案内」が届いたら忘れずに預け直しを行いましょう。
定期貯金を途中解約した場合の金利比較
2026年3月時点で、定期預金を途中解約した場合、定期預金の金利は約定金利の6割(最低金利は通常貯金の金利)となります。
実際に計算をしてみると、例えば3年以上の期間の定期預金に預けても、2年8カ月で解約をする場合、普通貯金の金利の0.300%となります。定額貯金の場合は、0.450%となります。
解約時の預入期間内払戻率が一番高い預入期間5年の定期貯金を利用し、4年で解約をした場合でも、預入期間内払戻率は0.390%となり、定額貯金の3年以上の金利0.510%よりも低くなるため、定期貯金の途中解約を行うと、どの場合でも定額貯金の金利より低くなることがわかります。
<定期貯金の預入期間内払戻率と、定額貯金の金利比較>

ゆうちょ銀行のウェブサイトより筆者作成
定期貯金と定額貯金、どんなときに使う?
定期貯金と定額貯金の違いから、どんな使い方がいいのかを考えてみましょう。
●目的が決まっているお金…定期貯金
例えば「2年後には住宅購入をしたいから頭金の一部を貯金したい」「10年後に教育費の一部に使いたい」など用意したい金額や期間が決まっている場合は、定期貯金を活用すると定額貯金よりも高い利子を受け取れます。途中で解約をすると定額貯金よりも低い金利になることに注意しましょう。
●半年以内に利用するお金…普通貯金
生活費として利用するお金など、半年以内に利用するお金は普通貯金を利用しましょう。すべてを定額貯金にしてしまうと、資産はあってもカードの引き落としが間に合わなくなる、いざ使う時に、解約の手続きが必要になり時間がかかるなど、不便があるためです。
2026年3月時点では、定期貯金も定額貯金も半年以内の解約は普通貯金の金利と同等の金利になるため、無理せず普通貯金を利用するといいでしょう。
●それ以外のお金…定額貯金
例えば家電の買換えや冠婚葬祭など、予測しにくい支出に使うお金は、途中解約をすると金利が下がる定期貯金よりも、定額貯金に預けるといいでしょう。定額貯金は、今すぐ利用する予定はないけれど元本割れリスクを避けてお得に預けたい場合に適しています。
貯めるお金に目的をもたせるとお得になる
お金を貯めるときは、目的に合わせて商品を選ぶと、お得にお金を貯められます。日々の預貯金を確認し、数年後の人生を考え、そこから逆算をしたうえで、定期貯金や定額貯金などの預け先を選んでいきましょう。
「金利が上がったら預け替えたい」と考えている方は、定額貯金に預けながら、金利の値動きを見守り納得のいく金利になったときに定期貯金に切り替えるという考え方もあります。
定期貯金、定額貯金のいずれにしても、普通貯金の金利より金利が低くなることはないので、ゆうちょ銀行の普通預金に預けたままの方は、まずは手続きをしてみてはいかがでしょうか。
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金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)
学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。
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