26/05/08
「楽天カード」を使うべきでない4つの支払い

楽天カードは、基本還元率1%(100円で1ポイント)と、年会費無料のカードとしては高水準のポイント還元が魅力です。日常の買い物で効率よくポイントを貯められるため、メインカードとして使っている方も多いでしょう。
しかし実は、「どの支払いでも1%還元されるわけではない」という点には注意が必要です。支払い先や条件によっては、還元率が0.5%や0.2%に下がったり、そもそもポイントが付かなかったりするケースもあります。
今回は、楽天カードをあえて使わないほうがよい支払いについて整理してみます。
(1)還元率が下がる、公共料金・NHK受信料など
まず押さえておきたいのが、「還元率が下がる支払い」です。
電気・ガス・水道といった公共料金や、税金・社会保険料などは、通常の買い物と同じ1%ではなく、還元率が0.2%に引き下げられることがあります。さらに2024年8月1日利用分より、NHK受信料も0.2%(500円で1ポイント)と、かなり低い水準に設定されました。
一般的なクレジットカードの還元率が0.5%前後であることを考えると、これらの支払いでは楽天カードの優位性はほとんどありません。
楽天カードだからおトク、と思って使っているのに、実際にはそれほどポイントが貯まっていない、ということも起こり得ます。
(2)ポイント対象外になる支払い
次に、「そもそもポイントが付かない支払い」です。
代表的なのが、電子マネーやプリペイド型サービスへのチャージです。
楽天カードからのチャージでは、楽天Edyにチャージした場合には200円ごとに1ポイントがつきますが、その他の決済サービスへのチャージ分はポイントの対象外。ApplePay、GooglePay経由のチャージやWAONやnanacoへのチャージも同様に対象外です。また、ポイントを使って支払った分についても、新たにポイントは付与されません。
これらは、商品やサービスを購入する消費ではなく、資金を移動にあたるため、ポイント付与の対象外とされる仕組みです。
カードを使っている感覚はあっても、実際にはポイントが増えない支出になっていることがあるため、注意が必要です。
(3)投資信託の積立(クレカ積立)は還元率が低い
3つめは、「使っているのに思ったほどポイントが貯まらない」ケースです。
代表的なのが、楽天カードを使った投資信託の積立(クレカ積立)です。
通常の買い物では1%還元ですが、クレカ積立では楽天証券が受け取る代行手数料が0.4%(税込)以下の投資信託の積立をする場合には還元率が0.5%(楽天カード)・0.75%(楽天ゴールドカード)に引き下げられます。手数料の安いインデックスファンドの大部分は還元率が下がりますので注意しておきたいですね。
投資は長期・積立で続ける方が多いため、還元率の差は時間とともに積み上がります。
1%つくと思っていたのに、実際は半分以下だった、ということになれば、想定していたメリットとのズレも大きくなります。
(4)条件を満たさない使い方(キャンペーン・SPU)
楽天カードの魅力のひとつは、楽天市場などでのポイントアップですが、これは多くの場合条件付きです。
キャンペーンへのエントリーを忘れていたり、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の条件を満たしていなかったりすると、期待していた還元率には届きません。また、ポイントには上限が設定されていることも多く、使い方によっては途中から還元率が伸びなくなることもあります。
つまり、楽天カードは「条件を満たしてはじめて高還元になるカード」といえます。条件を外せば、単なる1%(あるいはそれ以下)のカードに戻ってしまいます。
ルールは変わる前提で考える
もうひとつ重要なのは、これらのルールは固定ではないという点です。
実際に、公共料金やNHK受信料の還元率は見直されてきましたし、決済サービスの仕様変更(いわゆる「改悪」)が話題になることも少なくありません。予定されていた変更が延期されることもあり、状況は流動的です。
そのため、「以前はこうだったから大丈夫」と思い込むのではなく、
・現在の還元率はどうなっているか
・対象条件は変わっていないか
を、定期的に確認することが大切です。
楽天カードは使いどころが重要
楽天カードは、使い方が合えば非常に優秀なカードです。ただし、すべての支払いでおトクになるわけではありません。
還元率が下がる支払い、ポイント対象外の支払い、条件を満たしていない利用などでは、その強みは発揮されません。
大切なのは、「どこで使えば1%以上の価値が出るのか」を意識することです。
楽天カードは、何にでも使うカードではなく、使いどころを選ぶカード。そう考えると、無理なく賢く活用できるはずです。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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