26/03/28
ゆうちょ銀行だけに存在するデメリット・注意点

ゆうちょ銀行って安心、そんなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
全国どこにでもあって、昔から使っている方も多いゆうちょ銀行。
実際、通帳をお持ちの方も多いことと思います。
一方で、筆者が日々受けている相談の中では、「なんとなくゆうちょ銀行を使っているけれど、ちょっと使いにくいと感じることがある」、そんな声も聞くことがあります。
ゆうちょ銀行は便利な面も多い一方で、一般的な銀行とは少し違う点がいくつかあります。
今回は、その違いに注目して整理してみます。
ゆうちょ銀行のデメリット1:預入限度額が決まっている
ゆうちょ銀行の預入限度額は、通常貯金で1300万円、定期性貯金で1300万円、合計2600万円が上限額です。
大きな金額を管理する場合は、他の金融機関との併用が前提になります。
とはいえ、どの銀行で預けても、預金保険制度で保護されるのはひとつの金融機関ごとに元本1000万円とその利息までです。
預金保険制度は、万が一金融機関が破綻しても、元本1000万円とその利息が全額保護される制度です。対象は、利息のつく普通預金や定期預金など。
リスク分散の観点から、ひとつの金融機関に1000万円を超える預金はしない、という場合にはデメリットというほどのことではないかもしれません。
ゆうちょ銀行のデメリット2:手数料が割高になりやすい
ATMの利用は時間帯や利用方法によって手数料がかかる場合があり、無料で使える範囲が限られていると感じる方もいます。
ゆうちょ銀行や郵便局に設置してあるATMは土日でも無料なのはうれしいですね。
ATMが使える営業時間内ならいつでも無料です。
平日・土曜:7:00~23:00が無料
日曜・休日:7:00~23:00が無料
※硬貨の入出金には手数料が110円以上かかります。
一方、駅・ショッピングセンター、ファミリーマートなどに設置してあるATMでは、手数料のかかる時間帯があります。
平日:8:45~18:00が無料
土曜:9:00~14:00が無料
上記以外の時間帯や、日曜・休日は110円の手数料がかかります。
他の銀行のように、ステージに応じて無料の回数があるなどの優遇や割引サービスが少なく、
使い方によっては、思ったよりコストがかかると感じてしまいます。
ゆうちょ銀行のデメリット3:振込方法がわかりにくい
振込の際の口座表示にも、少し注意が必要です。
ゆうちょ銀行では、「記号・番号」という独自の口座表記が使われており、他の銀行のような「支店名・口座番号」とは異なります。
そのため、他の銀行から振り込みをする場合に、変換が必要になったり、手間取ったりすることがあります。
振り込む側は「ちょっと面倒」、振り込まれる側は「申し訳ない」、そんなモヤモヤが生まれてしまうかもしれません。
ゆうちょ銀行のデメリット4:送金に窓口手続きや書面が必要になることも
振込や送金についても、少し注意が必要です。
ゆうちょ銀行の口座から10万円を超える送金をする場合には、「取引時確認」を済ませている必要があります。
取引時確認は、マネー・ローンダリング防止などを目的として、住所・名前・生年月日が記載されている証明書類を提示し、送金の目的も申告するものです。
個人であれば、ゆうちょ手続きアプリからも取引時確認の手続きが可能ですが、少々手間に感じそうです。
ちなみに、口座からではなく現金でATM送金する場合には、上限額は10万円です。
10万円を超える場合には窓口で取引時確認を行ったうえでの送金手続きになります。
ゆうちょ銀行のデメリット5:給与受取口座にできない場合がある
ゆうちょ銀行の口座は、勤務先によっては給与受取口座に指定できない場合があります。
これは企業側のシステムとの関係もありますが、どの銀行でも同じように使えると思っていると、戸惑ってしまいます。ゆうちょ銀行は決して使いにくい銀行というわけではありませんが、一般的な銀行と同じ感覚で使うと、少しズレを感じることがある存在、と言えそうです。
ゆうちょ銀行のメリット
一方で、ゆうちょ銀行のメリットもはっきりしています。
全国に拠点があり、地方や出先でも利用しやすいことは、他の銀行にはなかなかないメリットです。また、ATMの利用時間が比較的長く、生活スタイルに合わせて使いやすいのも嬉しいですね。最近ではアプリ連携なども進み、利便性は少しずつ高まっています。
金融機関は使い分けがポイント
ゆうちょ銀行にはデメリット・注意点がある一方で、メリットもあります。「ゆうちょ銀行を使うか」「ゆうちょ銀行をメインの銀行口座にするか」と気になるかもしれませんが、FPとしては、役割を分けて使うという考え方が現実的だと感じています。
たとえば、日常の入出金や給与受取は使い慣れた銀行で行いつつ、ゆうちょ銀行は全国どこでも使える予備口座として持っておく。そんな使い分けも一つの方法です。
金融機関には、それぞれ特徴があります。
大切なのは、どこが一番いいかという視点より、自分の生活に合っているかどうか、です。
ゆうちょ銀行ならではの特徴を知ったうえで、無理なく使いこなしていけると安心ですね。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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