26/06/02
【知らないと大損】PayPay・PayPayカードが改悪…損しないためにできることは?【26年6月2日から】

PayPayはさまざまなお店で使えてポイントも貯められるお得な決済方法です。すでに利用している人も多いでしょう。PayPayカードをPayPayに登録すると「PayPayクレジット」が利用でき、事前にPayPayにチャージしなくても支払いができます。
ただ、PayPay・PayPayカードでは、2026年6月2日に各種特典変更が実施されます。全体的にみれば「改悪」で、もらえるポイントが少なくなってしまう可能性があります。今回は、PayPay・PayPayカードの5つの変更点と、損しないためにできることを紹介します。
PayPay・PayPayカードの5つの変更点
PayPay・PayPayカードの変更点は、大きく5つあります。
●(1)PayPayの本人確認をしないとPayPayステップの対象外に
PayPay・PayPayカードには、毎月の利用状況と支払い方法に応じてポイント還元率をアップできる「PayPayステップ」があります。今回の特典変更前まで、PayPayステップでは、以下の3つの条件によって還元率を0.5%~最大2%にすることができます。
【特典変更前のPayPayステップ】
1:基本付与率
・PayPay残高、PayPayポイントでの支払い:0.5%
・PayPayクレジットでの支払い:1%
・PayPayカード、PayPayカード ゴールドでの支払い:1%
2:条件達成特典
・前月に「支払い回数30回以上(200円以上の支払いをカウント)」「支払い金額トータル10万円」の2つを達成すると+0.5%
3:ゴールドカード特典
・PayPayカード ゴールドのクレジット利用設定で+0.5%
特典変更後はPayPayの本人確認(eKYC)を完了していない場合、PayPayステップの対象外になります。つまり、PayPayを利用していてもポイントが得られなくなります。
また、PayPayカードでPayPayステップの特典を得るには、PayPayカードをPayPayのアプリに登録しなくてはならなくなります。
●(2) PayPayカード ゴールドの+0.5%が廃止される
PayPayステップの「ゴールドカード特典」として紹介した+0.5%の特典が廃止され、PayPayカード ゴールドを1年間に100万円以上利用した場合にPayPayポイントが1万1000ポイント付与される「年間利用特典」に変わります。
PayPayカード ゴールドの年会費は1万1000円(税込)ですので、100万円利用すると手数料が実質的に無料になる計算ですが、PayPayステップでの還元率は「最大1.5%」に減ることになります。
●(3)PayPayポイントで支払った分にはポイントがつかなくなる
これまでは、PayPayポイントで支払った分にもさらにポイントがついていました。たとえば、1万円のものをPayPay残高5000円+PayPayポイント5000ポイントで買った場合、PayPay残高での支払いに50ポイント、PayPayポイントでの支払いに50ポイント、合わせて100ポイントがもらえていたのです(還元率1%と仮定)。
しかし、特典変更後はPayPayポイントで支払った分にはポイントがつかなくなるので、この例でもらえるポイントは50ポイントに減ってしまいます。
●(4)公共料金・税金のカード払い還元率が半減
PayPayカード・PayPayカード ゴールドで電気・ガス・水道などの公共料金を支払った場合、これまでは200円(税込)につき2ポイントがもらえていましたが、特典変更後は200円(税込)につき1ポイントに半減します。還元率でいうと、1%が0.5%になる計算です。なお、公共料金や税金の支払いはPayPayステップの対象なので、条件を満たしたうえで支払いをすると還元率を高めることができます。
●(5)他社決済サービスや交通系ICなどへのチャージがポイント対象外に
PayPay以外の決済サービスや、SuicaやPASMOなどをはじめとする交通系ICなどへのチャージをPayPayカード・PayPayカード ゴールドでした場合、これまでは200円(税込)につき2ポイントがもらえていました。特典変更後、これらはポイント対象外になります。PayPayステップも対象外なので、この方法ではポイントが得られなくなります。
PayPay・PayPayカードの変更で損しないためにできることは?
PayPay・PayPayカードの変更で損しないためにできることは、次のとおりです。
●本人確認を必ず済ませる
特典変更後、PayPayのポイント還元を受けられるようにするには本人確認が必要なのですから、PayPayを使う前に必ず本人確認をしておきましょう。マイナンバーカードがあればマイナンバーカードの暗証番号を入力してICチップをスキャン。申請内容を確認して完了です。マイナンバーカードがない場合も、運転免許証などを利用して手続きをしましょう。
本人確認をしていると、本人確認済みの人限定のキャンペーンが利用できたり、不正利用の被害に遭ったときに迅速に全額補償を受けられたりと、利用の幅が広がります。ポイントのためだけではなく、今後のためにも本人確認をしておきましょう。
●PayPayポイントは買い物に使わないのも一案
PayPayポイントでの支払い分にポイントがつかなくなるのであれば、PayPayポイントは「普段の買い物に使わない」と決めるのも一案です。PayPay残高やPayPayクレジットなどで支払ったほうが得られるポイントが多くなります。
貯まったポイントは、「PayPayポイント運用」などで運用しておけば、市場の値動きに合わせてポイントが増やせる可能性があります。また、請求書払いなど、そもそもポイント還元の対象外の支払いにポイントを充てるのもいいでしょう。PayPayポイントはVポイントを経由(Vポイント運用を利用して引き出し)してWAON POINTに変換し、「ウエル活」に活用する手もあります。
もちろん、ポイントの複利効果を気にせず、ポイントを使って買い物をするのが悪いわけではありません。ポイントの分だけ生活費を抑えることにつながる点は変わりません。
●PayPayカード ゴールドは「年100万円使うか」をチェック
これまで、仮にPayPayカード ゴールドの+0.5%の特典だけで年会費1万1000円を実質無料にしようとすると、単純計算で年220万円(1万1000円÷0.5%=220万円)使う必要がありました。しかし、特典変更後は年100万円利用で1万1000ポイントがもらえて年会費が実質無料になるのですから、この点はある意味「改善」といえるかもしれません。しかし、年100万円使わなければメリットがないことになるので、年100万円使うかをチェックしておきましょう。
なお、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーの特典をはじめとした「PayPay経済圏」を普段から利用しているならば、PayPayでの決済以外にもお得なポイントがあるので、そちらをより生かすことを考えてもよいでしょう。
仕組みを知って賢く活用しよう
PayPay・PayPayカードの特典変更によって、もらえるポイントが減ってしまう可能性があります。今回に限らず、キャッシュレス決済の制度変更はたびたび起こります。ぜひ仕組みを知って、よりお得になるには(損しないようにするには)どうすればいいのかを確認して、賢く活用するようにしましょう。
【関連記事もチェック】
・国民年金保険料「40年間全額免除」だと、年金はいくらもらえる?
・貧乏人は買うのに、お金持ちは買わない7つのもの
・お金がない人が無駄に集める「貧乏を招く5つのもの」
・ゆうちょ銀行だけに存在するデメリット・注意点
・【知らないと大損】ゆうちょ銀行にしかない6つのメリット
畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャルプランナー(AFP)。住宅ローンアドバイザー。教員免許も保有。趣味はランニング。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
























