21/01/30
楽天ゴールドカードが4月から改悪! 解約前にすべき4つのこと、今後の戦略は?
楽天経済圏のさまざまなサービスを使うことでざくざく貯まる楽天ポイント。楽天ポイントをたくさん手に入れて、買い物や投資などに使っている方も多いでしょう。そんな中、2021年1月14日に悲報が飛び込んできました。楽天ゴールドカード利用時のポイント還元率が減ってしまうというのです。
楽天ゴールドカード解約前にすべき4つのことを紹介し、今後の戦略を一緒に考えていきたいと思います。
楽天ゴールドカードの還元率+4倍が+2倍に。楽天カードと同じに…
楽天カードは、会員数2100万人を誇るクレジットカード最大手。2020年度のカードショッピング取扱高は11兆円超にのぼります。
今回、ポイント還元率が減ってしまうのは「楽天ゴールドカード」です。具体的には、次のとおりです。
●変更前
楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物:ポイント+4倍
【内訳】
・楽天カード利用:ポイント+1倍(通常ポイント)
・楽天市場での楽天カード利用特典:ポイント+1倍(期間限定ポイント)
・楽天市場での楽天ゴールドカード利用特典:ポイント+2倍(期間限定ポイント)
●変更後
楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物:ポイント+2倍
【内訳】
・楽天カード利用:ポイント+1倍(通常ポイント)
・楽天市場での楽天カード利用特典:ポイント+1倍(期間限定ポイント)
つまり、「楽天市場での楽天ゴールドカード利用特典」のポイント+2倍がなくなってしまいます。この還元率は、残念ながら一般カードの「楽天カード」と同じです。
楽天カードの場合、楽天市場で決済すると100円で3ポイント貯まります。それに対して、楽天ゴールドカードの場合は、100円で5ポイント貯まります。楽天ゴールドカードの年会費は2200円(税込)ですので、年間11万円以上楽天市場で買い物をすると、楽天ゴールドカードのポイントが年会費を上回り、有利になる計算です。
年間11万円ということは、月9000円くらいですから、毎月の日用品を購入する程度でも十分達成できたのです。
しかし、この特典が2021年3月末をもって廃止されます。
ポイント還元率が下がるかわりに、「お誕生月サービス」がスタートします。これは、誕生日月に楽天市場・楽天ブックスを使用するとポイントが+1倍されるというもの。ただ、誕生月の+1倍で得られるポイントの上限は2000ポイントなので、どうしても見劣り感があります。
楽天ゴールドカード解約前にすべき4つのこと
楽天ゴールドカードの変更が報じられたあと、SNSなどネット上ではやはり「残念…」という声が多数聞かれました。中には、解約を考える方もいるようです。ただ、ちょっと待ってください。解約する前に、以下の4つのことを気に留めておくと、最後まで有利に使えるでしょう。
●楽天ゴールドカードを解約前にすべきこと①:大きな買い物があるなら今のうちに
楽天ゴールドカードの還元率は2021年4月から下がってしまいますが、逆にいえば、3月末まではまだポイント+4倍です。もし「新年度を控えて大きな買い物がある」などという場合は、3月までに使うのがいいでしょう。
●楽天ゴールドカードを解約前にすべきこと②:ふるさと納税を活用
楽天ゴールドカードはふるさと納税でもポイントを貯めることができます。ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすることで、2000円を超える部分の税金を安くできる制度。しかも、寄付先からはお礼の品(返礼品)をもらえるとあって人気です。2021年分のふるさと納税を先に済ませておけば、ポイントを受け取りつつ税金もお得にできます。
●楽天ゴールドカードを解約前にすべきこと③:楽天Edyの残高を使い切る
電子マネー「楽天Edy」のついたカードを利用している場合、楽天Edyの残高を使い切りましょう。解約後も楽天Edyの残高は利用できますが、カードを破棄してしまうと、使えなくなってしまう恐れがあります。なお、新しい楽天カードを発行する場合には、旧カードの残高を新カードに移行することが可能です。
●楽天ゴールドカードを解約前にすべきこと④:公共料金などの支払い方法を変更する
楽天ゴールドカードから各種公共料金やスマホ代、家賃などを引き落としている場合、事前に支払い方法の変更が必要です。支払い方法を変更しないと、延滞とみなされてしまう場合があります。多くの支払いをまとめている場合などは面倒ですが、前もって手続きをしておきましょう。
楽天ゴールドカードを解約するなら2021年3月末までに
楽天ゴールドカードを解約するならば、2021年3月末までに手続きを終えることをおすすめします。というのも、2021年1月14日までに楽天ゴールドカードに入会した方の場合、3月31日までに手続きをすれば年会費の返金・請求停止を受けられるからです。
手続きは、期間中に「楽天e-NAVI」へログインし、メッセージボックスにある「楽天ゴールドカード サービス改定のご案内」から可能。詳しくは、ログインしてご確認ください。
楽天経済圏を使いこなす今後の戦略は?
実は、2021年4月以降も楽天市場で+4倍のポイント還元を受ける方法があります。それは、楽天ゴールドカードの上位カード、「楽天プレミアムカード」を利用することです。楽天プレミアムカードは、2021年4月以降も+4倍のまま還元率が変わりません。
楽天プレミアムカードでは、「選べるサービス」として、3つのコースから1つを選んでお得にすることができます。
【楽天市場コース】
・毎週火曜日・木曜日楽天市場で+最大1倍
【トラベルコース】
・楽天トラベルオンライン決済で+最大1倍
・手荷物宅配サービス
【エンタメコース】
・楽天TV利用分ポイント+最大1倍
・楽天ブックス利用分ポイント+最大1倍
さらに、上で紹介した「お誕生月サービス」で、誕生月に楽天市場・楽天ブックスを使うとポイント+1倍となります。
「楽天市場コース」を選んで、誕生月の火曜・木曜に楽天市場で買い物すると、100円で最大7倍のポイントをつけることができます。
ポイント以外のサービスも充実しています。国内・海外の空港のラウンジが無料で利用できるうえ、国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険・動産総合保険も自動付帯されています。
楽天プレミアムカードの年会費は1万1000円(税込)ですので、ポイントが年会費を上回るためには、年間55万円使う必要があります。ひと月に換算すると約4万6000円ですから、決して難しい金額ではありません。
今後も楽天市場を利用してよりお得に楽天ポイントを貯めたい! という方にはぴったりの1枚といえるでしょう。
一方、楽天プレミアムカードはちょっと…という場合には、楽天カードにダウングレードしたうえで、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の適用条件をひとつでも多く満たしていくことがポイントアップの近道。たとえば、
・「楽天証券」月500円以上のポイント投資:+1倍
・楽天カードの引き落としに「楽天銀行」の口座を設定:+1倍
・「楽天ひかり」対象サービスの利用:+1倍
・「楽天でんき」の加入・利用:+0.5倍
・「楽天モバイル」対象プランの契約:+1倍
などがあります。
すでに使われているサービスもあるかもしれませんが、こうしたところでポイントを積み上げていくのが基本戦略です。
また、毎月5のつく日と0のつく日は楽天カードのポイント還元率がアップします(要エントリー)。こうした日にち限定のキャンペーンなども活用して、ポイントを貯めていきましょう。
まとめ
これまで楽天ゴールドカードを使っていた人にとっては、残念な変更によってメリットが薄れてしまいました。しかし、楽天プレミアムカードを利用すれば、これまでと同じ還元率が得られますし、条件を満たせば楽天ゴールドカードよりもお得になります。
また、SPUを活用することで、楽天ポイントは依然たくさん貯められます。新たなポイント還元が出てくることを祈りつつ、引き続き使うことをおすすめします。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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