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20/10/12

家計・ライフ

クレジットカードを解約せずに放置するとヤバイ? 4つのデメリットと解約時の注意点

みなさんは利用しなくなったクレジットカードをどうしていますか?解約しないまま放置していると、思わぬデメリットが生じることがあります。今回は利用していないクレジットカードを解約しないとどのようなデメリットがあるかをご紹介。そのうえで、クレジットカードを解約する方法や解約時の注意点にも触れていきます。

クレジットカードを解約しない4つのデメリット

利用していないクレジットカードを解約しないままでいるデメリットは意外にも多くあります。ここではクレジットカードを解約しないことで被る代表的なデメリットについて見ていきましょう。

●デメリット1:不正利用されるリスクがある

年々増加傾向にあるクレジットカードの不正利用。普段利用しているクレジットカードであれば、もし不正利用されても利用明細や請求額などからすぐに気づく機会はあるでしょう。しかし利用していないクレジットカードの場合、気付かないうちに不正利用されている可能性もあります。また普段利用しているカードに比べて、定期的に暗証番号やパスワードを変えるなどの管理が疎かになりがちです。

クレジットカード会社では不正利用をモニタリングする仕組みもありますが、すべての不正利用を検知できるとは限りません。また仮に不正利用にすぐに気づけたとしても、クレジットカードの再発行が必要であったり、新たなカード番号を支払い情報として登録し直したりする手間がかかります。

このような不正利用のリスクを軽減させるために、利用していないクレジットカードの解約は有効です。

●デメリット2:不必要な年会費がかかる

年会費がかかるクレジットカードでは、利用していなくても毎年年会費が発生します。クレジットカードの年会費は、クレジットカードの利便性や特典などの恩恵を受けてこそ支払う価値があるものです。そのため、利用していないクレジットカードの年会費は無駄な出費といえるでしょう。

またクレジットカードのなかには初年度年会費が無料のものが多いため、翌年度以降の年会費が発生していることを忘れているケースもあるのではないでしょうか?クレジットカードの年会費が知らないうちに引き落とされていないか確認するためにも、引き落とし口座の入出金明細をチェックすることをおすすめします。もしかしたら、持っていることすら忘れているクレジットカードの年会費を見つけることができるかもしれませんよ。

●デメリット3:新たにクレジットカードが作りにくくなる

クレジットカードを何枚も所有している方は、新たにクレジットカードが作りにくくなる場合があります。これには「総与信枠」というものが関係しています。

与信枠とはクレジットカードの契約者に与えられる限度額のことで、総与信枠はその人が持っているすべてのクレジットカードの与信枠の合計です。そのため保有しているクレジットカードの枚数が多いほど総与信枠は大きくなります。

新たにクレジットカードを申込んでも、総与信枠が返済能力に対して大きすぎるとクレジットカード会社が判断した場合、クレジットカードが作成できない場合があります。新規でクレジットカードを作りたいと考えている方は、使わないクレジットカードを解約しておくとよいでしょう。

●デメリット4:住宅ローンなどの審査に通りにくくなる

クレジットカードの利用残高が多い場合、住宅ローンなどの審査に影響が出る場合もあります。クレジットカードのショッピング利用の場合、分割払いやリボ払い残高がある方はその金額が借入とみなされます。これにより住宅ローンの審査に通りにくくなったり、融資額が少なくなったりすることがあるので注意が必要です。

またクレジットカードのキャッシング枠にも気を付けましょう。キャッシングの場合は実際の借入残高ではなく、キャッシング枠の金額がそのまま借入金額としてみなされてしまいます。

利用していないクレジットカードであればショッピング利用の分割払いやリボ払い残高がない場合も多いかと思いますが、キャッシング枠がついている場合はクレジットカードの解約を検討してみるとよいでしょう。

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クレジットカードを解約する方法

クレジットカードを解約するには、カード会社への電話やカード会員用のウェブサイトで手続きをおこなう方法が一般的です。

カード会社やカードの種類などによって解約できる方法は異なります。詳しい方法は、カード裏面に記載されているカード発行会社に電話するか、ウェブサイトなどで確認しましょう。

クレジットカード解約時の3つの注意点

クレジットカードを解約する際には、いくつか気を付けたいポイントがあります。解約時に不利益を被らないためにも、解約前にチェックしておきましょう。

●注意点1:未払いの利用残高があれば支払う

分割払いやリボ払いを利用している場合、クレジットカードを解約する際に利用残高は一括で請求されることが一般的です。解約前にこれらの利用残高を一括で返済できるかどうか確認することをおすすめします。もし一括での返済が厳しいようであれば、一括返済可能な残高になってから解約するとよいでしょう。

●注意点2:たまっているポイントを利用する

クレジットカードのポイントが貯まっている場合、クレジットカードを解約した時点でそのポイントは利用できなくなります。せっかく貯まっているポイントを利用できないのはもったいないので、ポイントの使い道があるなら解約前に利用しておくことをおすすめします。

●注意点3:各種サービスなどの支払い情報を変更する

公共料金や各種サービスなどの支払い方法に解約するクレジットカードを登録している場合は、別の支払い方法に変更しておきましょう。普段利用していないクレジットカードでも、年払いの料金やたまにしか利用しないサービスなどでは支払い方法が登録されたままになっている可能性もあります。

支払い方法の変更を忘れて決済できないと、サービスによっては信用情報に傷がつく場合も。たとえば携帯電話端末の分割払い料金を延滞すると、信用情報機関に登録されることがあります。解約するカードの利用明細で支払い方法の変更が必要なサービスがないか確認するとよいでしょう。

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まとめ

筆者は家計簿アプリで支出をチェックしていた際、利用していないクレジットカードの年会費が引き落とされていたことに気付き解約した経験があります。複数のクレジットカードを持っている場合、自分が保有している枚数を把握できていない方もいるのではないでしょうか。年会費がかかるクレジットカードであれば、金融機関口座の入出金明細から発見することもできるので、一度チェックしてみましょう。

利用していないクレジットカードがある方は、本記事で紹介した注意点をふまえたうえで解約を検討してみませんか。

鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com

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