20/05/16
自動車税をクレジットカード払いするメリット・デメリットまとめ 都道府県別手数料一覧も紹介
自動車税は自動車を所有しているなら毎年納める税金です。数万円程度と高額である場合が多くあります。この自動車税、パソコンやスマホなどでインターネット手続きをすることで、クレジットカードで支払うことも可能になっています。
ただし、メリットばかりではありません。メリットとデメリットをみて決めることをおすすめします。
今回は、自動車税をクレジットカード払いするメリット・デメリットをまとめて解説します。また、都道府県別手数料一覧も紹介しました。
自動車税をクレジットカードで支払う3つのメリット
●支払いまでの時間ができる
自動車税をクレジットカード支払いすると、カード会社が立替払いをして、翌月の請求の際に一括して引き落としになります。そのため、自動車税について、まとまったお金が用意できないときなどに、とりあえずカードで支払っておき、カード引き落とし期限までに用意することもできるのです。
●ポイントなどを貯められる
クレジットカード払いの場合、通常のカード払いと同じくポイントなどが貯まります。自動車税は数万円程度と高額であるため、ポイントもそれなりに貯めることが可能です。
●納付忘れを防止できる
税金は納め忘れると延滞税がかかります。そのため、納付期限を守らないと損をしてしまいます。クレジットカードで納めるときは、パソコンなどを利用するため自宅などで簡単に手続きが可能です。コンビニエンスストアや銀行に足を運ぶ必要がなく、いつでもどこでも納付できるため、納め忘れを防止することができます。
自動車税をクレジットカードで支払う2つのデメリット
●手数料がかかる
クレジットカードで自動車税を納める場合、一定の決済手数料が必要です。決済手数料は自治体によって異なります。つまり、ポイントを貯めるにしても、貯まるポイントと決済手数料を比較し、決済手数料の方が高ければ、クレジットカード納付によってポイントを貯めるメリットは少ないといえるのです。
クレジットカードで自動車税を納める場合の都道府県別の手数料は、次のとおりです。
・都道府県別手数料一覧(税込)
(筆者作成)
納付金額がいくらであっても、1回330円(税込)のところが多くなっていますが、中には納める金額に応じて手数料が変わるところもあります。これは、自動車税が3万円以上であれば、およそ1%還元されるクレジットカードで納めれば損をしないということです。
なお、石川県と高知県はクレジットカードでの支払いに対応していませんのでご注意ください。
●納付証明書の発行までの時間がかかる
自動車税の納付証明書の発行までに時間がかかるのもデメリットです。車検には自動車税の納付確認が必要なため、すぐに車検が必要な場合に困ってしまうことになります。近年では電子的に証明できるところもありますが、反映には時間を要します。
また、納付証明書の発行を行っている自治体でも、やはり時間がかかります。コンビニエンスストア払いなどは支払書と証明書が兼用になっていて、支払書にハンコを押してもらえばそれが証明書になるので、スムーズに車検ができるのです。
このように、納付証明書がすぐに必要な場合はカード納付をしないほうがいいでしょう。
クレジットカードで納める方法
クレジットカードを利用して、自動車税を納める手続方法は自治体によって異なりますので、詳細はお住まいの自治体にご確認ください。ざっと流れをみていきますと、以下になります。
・通知書とクレジットカードを手元に用意する
・支払い対応サイトにアクセスする
・必要事項を入力する(納付番号など)
・納めるクレジットカードの情報を入力する
・手続き終了
なお、支払い完了となる画面はスクリーンショットや印刷しておくことをおすすめします。
まとめ
2020年の自動車税の納付期限は6月1日(青森県と秋田県は6月末)です。納付期限を過ぎても(延滞金がかかる場合があるとはいえ)支払うことはできますが、クレジットカードでの納付はできなくなります。クレジットカードを使って自動車税を支払いたい方は、早めに手続きをしておきましょう。
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高橋 麻美 金融系フリーライター
行政書士、証券外務員1種、FP2級保有。お茶の水女子大学卒業後クレジットカード会社に入社、リスク管理部等に所属して法的折衝などに従事。CSRプロジェクト参加から社会貢献に目覚め国民生活センターに転職、消費者保護制度であるADR立ち上げに尽力。現在は金融系ライターとして役立つ情報を提供している。
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