20/01/20
1000万円貯める人のクレジットカードの使い方
1000万円を貯めること…何だか途方もないように思えるかもしれません。でも考えてみてください。1年で100万円貯められれば10年で貯金は1000万円になるのです。1年で100万円ならば、1ヶ月約8万4000円。ボーナスを貯金に充てられれば、月々の貯金額はさらに減らせます。さらに、クレジットカードを活用すれば、もっと楽に貯めることが可能になりますよ。今回は、1000万円貯める人のクレジットカードの使い方をご紹介します。
毎月いくら使っているか把握しよう
1000万円を貯めるにあたり、クレジットカードの話以前に確認しておきたいのが収入と支出の関係です。収入はもちろん、多いに越したことはありません。しかし、それよりも大切なのは支出です。入ってくるだけ使うようでは、お金は貯まらないからです。まずはだいたいでいいので、月にどのくらいのお金を使っているのか、把握するようにしましょう。
収入から支出を引いた残りが、貯金できる金額になります。この金額は、収入があったら先に貯金に回します。会社の財形貯蓄制度や銀行の自動積立定期預金などのサービスを使えば、自動的にお金が貯められて便利です。
みなさんは毎月どのくらいの金額ならば貯められるでしょうか。もし「ぜんぜん貯められない…」というのであれば、支出にムダがないか見直していきます。
まず見直したいのは固定費です。固定費は、毎月一定額支払う費用のこと。住居費、保険料、ローンの返済費、習い事などの会費、公共料金や通信費の基本料金部分などが該当します。金額の大きなものから順に、減らせないかを一つずつチェックしていきます。引っ越しまでするのはさすがにハードルが高いでしょうが、保険料や習い事の会費、公共料金の基本料金部分などは、契約を見直すことで節約できるかもしれません。たとえば電気代。昼間は家族がいないのに、昼間安いプランにしている、といったことはないですか? 細かなところまでチェックして、プランを見直すことができる部分は対応していきましょう。固定費の削減効果は長く続きますので、大きな支出ダウンが期待できます。
続いて変動費。変動費は、月によって金額が変わる費用です。食費、被服費、交際費、医療費、通信費や水道光熱費の従量部分(使用量に応じた部分)などが該当します。極限まで切り詰めるのは難しいものですが、せめて無駄遣いはなくすようにしたいものです。また、季節ごとに料金が変動するものは、前年比で使いすぎかどうかチェックするようにします。
クレジットカードのサービスを活用しよう
毎月の支出がわかったら、そこにクレジットカードをできるだけ利用することを考えていきます。公共料金、通信費、保険料、習いごとの費用などは、クレジットカードで支払えるでしょう。また、食料品や日用品など、ふだんの買い物でもクレジットカードを積極的に使っていきます。
クレジットカードを使うと、次のようなメリットがあります。うまく活用することで、貯金を効率的にできるようになるでしょう。
●ポイントやマイルを活用できる
クレジットカードを利用すると、ポイントやマイルを貯めることができます。実質的なキャッシュバックを受けられるのです。ポイントやマイルは、現金で支払っていてはもらえませんから、純粋に嬉しいですね。
多くのクレジットカードの還元率は1%程度ですが、カードによっては特定の日にポイントがたくさんつくサービスがあることも。また、2020年6月末まではキャッシュレス決済によって5%または2%のポイント還元が受けられる場合もあります。こうしたチャンスを生かせるクレジットカードを選んで、使うようにします。
また、クレジットカードとは別に、ポイントカードを提示するとポイントが貯まるケースも。いわゆるポイントの二重取りです。ポイントカードは提示するだけで貯められるため、忘れずに提示するようにしましょう。「dポイントカード」や「楽天ポイントカード」などは、スマホにポイントカードが入れられる機能もあるため、持ち運びの手間もありません。
ポイントを毎日の買い物の支払いに充てれば、節約につながります。時にはちょっと贅沢なランチをしたり、貯まったマイルで旅行をしたりするのもいいでしょう。無理ばかりする貯金は、長続きしません。無理なく長期的に貯金していくためには、一定のご褒美が必要なのです。
●明細書・ウェブ利用明細が家計簿代わりになる
支払いをできるだけクレジットカードにすることで、毎月の明細書がそのまま家計簿の代わりになります。
また近年、ウェブ上で利用明細が閲覧できるサービスも多くなっています。数日のタイムラグがあるものの、速報版として、おおよその利用額を把握できます。
明細書が出たら、必ず振り返りをします。予算内に収まったのか、予算は適切だったかどうか、ムダな支出がないかなどです。ウェブ版でも、週に1回など、どれくらい利用したかを振り返ることで、将来的にムダな支出を防止することに繋がっていくのです。
また、不正利用を見つけることもできます。万が一心当たりのない利用履歴を見つけたら、カード会社にすぐ連絡しましょう。
1000万円貯める人が気にするクレジットカードのチェックポイント
その他、1000万円貯める人はクレジットカードの以下のような点も気にしているものです。
●使わないクレジットカードは解約する
ポイントやマイルを上手に貯めるためにも、明細を家計簿代わりに利用するためにも、クレジットカードの枚数はなるべく絞るのがおすすめ。枚数が多ければ管理が面倒になってしまいます。また、年会費がかかるクレジットカードを使わずにそのまま持っている、ということもあるかもしれません。支払っている年会費以上のサービスを受けているかどうか確認して、ムダなクレジットカードは解約することをおすすめします。
●電子マネーのオートチャージ機能は使わない
電子マネーのオートチャージ機能を使えば、チャージの手間なく簡単に決済ができて便利ですが、どのくらい使ったかが把握しづらいのが難点。予算オーバーになりがちです。ですので、基本的にはオートチャージ機能は使わず、毎週の予算の金額をあらかじめ手動でチャージして、その範囲で利用するようにしたほうがいいでしょう。
●リボ払いは使わない
月々の返済額を一定にできるリボ払いは一見便利ですが、金利が高く、完済までの期間が長くなるため、なかなか支払いが終わりません。余計に支払う金額も多くなるので、使わないようにしましょう。
まとめ
以上見てきたように、1000万円貯める人は、クレジットカードを生活に上手に取り入れているものです。細かいことでも、数ヶ月、数年…と積み重ねていくことで、お得度の差はどんどん開いていくはずです。より賢く貯金をするためにも、ぜひクレジットカードを使ってみてくださいね。
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高橋 麻美 金融系フリーライター
行政書士、証券外務員1種、FP2級保有。お茶の水女子大学卒業後クレジットカード会社に入社、リスク管理部等に所属して法的折衝などに従事。CSRプロジェクト参加から社会貢献に目覚め国民生活センターに転職、消費者保護制度であるADR立ち上げに尽力。現在は金融系ライターとして役立つ情報を提供している。
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