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26/03/16

資産運用・経済

3年前に個人向け国債「固定3」「固定5」「変動10」を100万円購入。利息の合計はいくら?

3年前に個人向け国債「固定3」「固定5」「変動10」を100万円購入。利息の合計はいくら?

個人向け国債は、原則として個人の方だけが購入できる国債です。元本や半年毎に受け取る利息の支払いは、国が責任を持って行います。その安心感から、幅広い世代に人気の商品です。最近では金利がじわじわと上がってきていることもあり、定期預金と同様の安定資産として注目している方も多いでしょう。

今回は、もし3年前(2023年春)に100万円分の個人向け国債を購入していたら、今いくらの利息を受け取れているのか。そして今後どれくらいの利息が期待できるのか。3つのタイプ別にシミュレーションした結果をご紹介します。

個人向け国債を簡単におさらい

個人向け国債には、満期や金利の決まり方が異なる3つのタイプがあります。
・固定3年:最初に適用した金利が3年後の満期まで変わりません。3年後に元本を確実に確保したい人に向いています。
・固定5年:最初に適用した金利が5年後の満期まで変わりません。中期的な計画が立てやすいです。
・変動10年:固定と異なり、半年ごとに金利が見直されます。金利を固定したくない方、金利が下がるかもしれないが、上がれば受取額も増えることを期待したい人向けです。3つのタイプの中で一番人気があります。

いずれも最低金利「0.05%」が保証されており、1万円から手軽に購入できるのが魅力です。予定外の出来事で、お金が必要になった時も、購入後1年を経過した時点から、額面1万円単位での中途換金(解約)が可能です。ただし、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれますので注意しましょう。

3年前に固定3年を100万円購入した場合の利息はいくら?

2023年3月募集分(第153回)の固定3年の金利は「0.05%」でした。毎年3月15日及び9月15日の年2回、利息が支払われます。

固定3年を100万円購入した場合、満期までの3年間で受け取る利息は1500円(税引前)。ただし、受け取った利息からは、税率20.315%が差し引かれますので、税引き後の受取額は「約1196円」となります。

3年前はまだ金利が「冬の時代」だったため、最低金利の0.05%が適用されていました。100万円を3年間預けても、手元に残る利息は1200円弱。
2026年3月に満期となりますが、受け取る利息のトータル額としては物足りなく感じるかもしれません。

3年前に固定5年を100万円購入した場合、満期までの後2年を含めた利息はいくら?

2023年3月募集分(第143回)の固定5年の金利は「0.15%」でした。毎年3月15日及び9月15日の年2回、利息が支払われます。固定5年は、最初に決められた金利が、満期(2028年3月)まで適用されます。

固定5年を100万円購入した場合、満期までの5年間で受け取る利息は、7500円(税引前)。ただし、受け取った利息からは、税率20.315%が差し引かれますので、税引き後の受取額は「約5977円」となります。
購入当時の0.15%という金利は、2026年2月に募集された固定5年の「1.66%」という水準から見れば11分の1程度に過ぎません。
固定タイプは途中で金利が上がっても反映されないため、利息の受取額は低いままです。今のような金利上昇局面では、こうした「過去の低金利」に縛られてしまうのが悩ましいところです。

3年前に変動10年を100万円購入した場合、満期までの後7年を含めた利息はいくら?

2023年3月募集分(第155回)の変動10年の金利は「0.32%」でした。毎年3月15日及び9月15日の年2回、利息が支払われます。変動10年は、固定型の個人向け国債と違い、半年ごとに金利が見直されるのが最大の特徴です。

購入後から現時点までの金利推移と、100万円購入時の受取利息(税引前)は以下の通りです。
・2023年3月16日から2023年9月15日:0.32%(1600円)
・2023年9月16日から2024年3月15日:0.39%(1950円)
・2024年3月16日から2024年9月15日:0.49%(2450円)
・2024年9月16日から2025年3月15日:0.61%(3050円)
・2025年3月16日から2025年9月15日:0.83%(4150円)
・2025年9月16日から2026年3月15日:0.97%(4850円)
・2026年3月16日から2026年9月15日:1.48%(7400円)

3年間(2026年3月15日分まで)の受取利息の合計額は、1万8050円(税引前)。税率20.315%を差し引いた、税引き後の受取額は「約1万4383円」となります。

2023年の購入時から現在に至るまで、金利は驚くほど順調に上昇しています。残り7年間の利息がどうなるかは現時点では断言できませんが、次回の利息(2026年9月15日)が7400円(税引前)と決まっているのはうれしいですね。

直近の2026年3月募集分でも変動10年が1.40%、固定5年が1.58%、固定3年が1.34%と高水準を維持しています。今後も金利上昇が続くならば、さらなる利息アップが期待できるでしょう。

金利上昇の恩恵を受けるなら「変動10年」

個人向け国債の「元本割れなし」「最低金利0.05%を保証」「1万円から購入可能」などの特長に安心を感じる方は多いでしょう。3年前の低金利時代に購入したものであっても、「変動10年」を購入していれば、金利上昇があった場合に恩恵を受けることがきます。
守りながら増やす「手堅い運用」を目指すなら、個人向け国債の変動10年が、有利な選択肢といえます。気になる方はこの機会にチェックしましょう。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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