25/10/13
時価総額4兆ドル超え!エヌビディア株に10年前100万円投資していたら今いくらになっている?

世界的な半導体企業「エヌビディア」という会社をご存じでしょうか?2025年7月には、時価総額が世界で初めて4兆ドルを超えたことで、注目を集めています。今回は、エヌビディアがどんな企業なのか、特徴や現在の株価・時価総額などを紹介したうえで、10年前からどれだけ株価が成長したかを解説します。「経済ニュースやネットでよく見聞きするけど、どんな企業なの?」と気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
エヌビディアってどんな会社?
エヌビディアは世界を代表する半導体企業です。半導体とは、電気を通したり遮断したりできる特性を持つ材料で、コンピュータやスマホなど現代のあらゆる電子機器の部品に使われています。近年ではAI(人工知能)に欠かせない部品として、ニーズが高まっています。
半導体の製造には多くの工程を要するため、開発・設計と製造を分業する「水平分業型」が主流です。開発・設計を担う企業を「ファブレス」と、製造を担う企業を「ファウンドリ」といいますが、エヌビディアは開発・設計を担うファブレス企業です。
エヌビディアが設計・開発を担う主力製品は「GPU(画像処理半導体)」で、高性能なAIの開発に必要不可欠な部品です。AIの発展に伴い、今後も高いニーズがあることが予想されます。
エヌビディアの株価情報は以下のとおりです。(2025年9月23日時点)
株価:178.43ドル(約2万6400円)
時価総額::4兆3442億3521万ドル(約641兆円2960億円)
エヌビディアの時価総額は世界的な大企業であるマイクロソフトを抜き、世界第一位となっています。
10年前に投資していたら、株価は360倍に
エヌビディアの株価は、直近10年間で驚異的に成長しています。仮に10年前にエヌビディア(ティッカーシンボル※:NVDA)の株式を購入してそのまま持ち続けていたら、株価は何倍になっていたのでしょうか?
※個別銘柄を識別するための記号。日本の銘柄コードに相当する。
10年前から現在に至るまでの株価推移でチェックしてみましょう。なお、エヌビディアは2021年7月20日に1株→4株に株式分割しているため、表の株価は、分割実施前の終値を分割後の値に調整した「調整後終値」を表示しています。
<エヌビディア(NVDA)の株価推移>

筆者作成

Yahoo!ファイナンスより
上表のとおり、10年前の株価と比べて米ドル建てで290倍以上成長しています。円換算の金額なら、10年前より円安になっている影響もあり、約360倍の株価となっています。例えば、10年前に100万円投資していたら、現在は約3億6000万円になっているということです。
投資の世界で「たられば」を言い出すときりがないので、上記の数値はあくまで参考ですが、「成長性の高い企業に長期的に投資すれば、大きく資産を増やせる可能性がある」ということが、エヌビディアの株価推移から伺えます。
●エヌビディアの株を買うには?
米国株は、日本の株式と異なり、1株から購入できます。エヌビディアは1株あたり約2万6400円(2025年9月23日時点)で購入できるので、米国株式を買ってみたい方は、余裕資金で始めてみるのもよいかもしれません。実際に株式を購入することで、半導体産業やAI関連の情報を収集するモチベーションにもつながるでしょう。
エヌビディアの株式を購入するには、米国株を取り扱っている証券会社で口座開設する必要があります。すでに証券会社の口座を持っている方は、エヌビディアの株式が買えるか調べてみましょう。エヌビディア株を購入する証券会社でNISA口座を開設すれば、成長投資枠での購入可能です。配当金や売却時の値上がり益にかかる税金が非課税になるため、活用してみるのも一案です。
時価総額世界1位のエヌビディアに注目しよう
エヌビディアはAI時代を象徴する企業であり、今後の成長も期待されています。この記事をきっかけに、エヌビディアや半導体、AI関連の経済ニュースに興味を持ってみてはいがでしょうか?外国株式への投資を始めるきっかけになるかもしれません。
ただし、株価は常に変動するため投資にはリスクが伴います。外国株式の場合は為替変動リスクも考慮しなければいけません。投資を検討する際は、余裕資金の範囲でリスクを理解した上で行いましょう。
【関連記事もチェック】
・本質を理解して投資するために「投資の解像度を上げる」【Money&YouTV】
・【四季報2025年4集秋号】飛躍期待の好業績株5銘柄【Money&YouTV】
・定年後貧乏を招く、退職金の使い方ワースト5
・新NISAの積立日は何日がベスト?損する日はいつ?過去データで徹底検証してみた【Money&YouTV】
・ゆうちょ銀行にしかない7つのメリット

鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com

この記事が気に入ったら
いいね!しよう