24/11/03
SBI証券のiDeCoで買う商品プロおすすめ投資信託ベスト5
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SBI証券のiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は口座管理手数料が安く、商品のラインナップも充実しています。
しかし、実際に始めようとすると「どの商品を選べばいいかわからない」「どうやって組み合わせればいいかわからない」などと、悩みがでてくるものです。
今回は、マネーコンサルタント頼藤太希さんが選んだ、SBI証券のiDeCoおすすめの商品をランキング形式で5本紹介します!SBI証券でiDeCoを始める方は、ぜひ参考にしてください。
●教えてくれたのは…
頼藤太希さん
マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』(宝島社)など書籍100冊、著書累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧twitter)→@yorifujitaiki
SBI証券のiDeCo(イデコ)5つの特徴
SBI証券のiDeCoには、大きく次の5つの特徴があります。
●SBI証券のiDeCoの特徴1:口座管理手数料が業界最安水準
SBI証券はなんと、iDeCoを業界最安水準でスタートできる金融機関です。
iDeCoでは毎月、口座管理手数料がかかります。口座管理手数料の支払い先は、大きく次の3つがあります。
・国民年金基金連合会…月105円(税込)
・信託銀行…月66円(税込)
・金融機関(運営管理手数料)
国民年金基金連合会と信託銀行への手数料は、どの金融機関でも同じで、必ずかかります。しかし、金融機関への運営管理手数料は、金融機関ごとに異なります。SBI証券の運営管理手数料は0円ですので、業界最安水準でiDeCoができる、というわけです。
「月数百円の運営管理手数料も、1年支払えば数千円、数十年支払えば10万円以上になります。それだけの出費を防ぐためには、運営管理手数料を無料にしている証券会社を選ぶのがおすすめ。SBI証券は無料ですから、うれしいですね」(頼藤太希さん)
●SBI証券のiDeCoの特徴2:豊富な取扱商品
SBI証券のiDeCoでは、38本の商品を扱っています(信託報酬[税込]:0.05775%〜2.124%)。
【SBI証券のiDeCoで購入できる商品】※()内は信託報酬(年率)の幅
・国内株式型 6本(0.143%〜1.65%)
・国内債券型 1本(0.132%)
・国内REIT型 1本(0.275%)
・外国株式型 15本(0.05775%〜2.124%)
・海外債券型 4本(0.154%〜0.8294%)
・海外REIT型 1本(0.297%)
・バランス型 4本(0.143%〜0.56%)
・ターゲットイヤー型 4本(0.6464%〜0.6554%)
・コモディティ 1本(0.99%)
・元本確保型 1本
SBI証券では、元本確保型の定期預金1本と投資信託37本、合わせて3本の商品を扱っています(なお、iDeCoの商品は各金融機関35本までと決まっていますが、ターゲットイヤー型「セレブライフ・ストーリー」は西暦の違う4本を1本とカウントするため、厳密には定期預金1本+投資信託34本の合計35本となります)。
全体的に、国内・先進国の株式型の投資信託が多い印象ですが、その他の資産やバランス型の投資信託もひととおり網羅しています。
「iDeCoは数十年にわたる投資になるため、信託報酬が安い投資信託を選ぶのが大切。SBI証券では、信託報酬が年0.1%程度の商品も複数用意されています」(頼藤太希さん)
●SBI証券のiDeCoの特徴3:加入者数No.1
SBI証券のiDeCo加入者数は業界第1位となる90万口座超(2024年1月末時点、SBI証券調べ)。証券会社のみならず、すべての運営管理機関のなかでトップとのことです。それだけ、多くの人に選ばれているというわけですね。
「2005年からスタートしてすでに15年以上続いている安心感や、手数料が安いことがその要因ではないでしょうか」(頼藤太希さん)
●SBI証券のiDeCoの特徴4:商品選びに使える「DC Doctor」
DC Doctorは、商品選びに迷ったときにサポートしてくれるツールです。年齢、投資経験、運用結果のイメージなど、簡単な質問に答えるだけで、リスク許容度を判定しておすすめの投資信託・ポートフォリオを示してくれます。
「5つの質問に答えるだけで、9段階のリスク許容度が表示されます。また、リスク許容度や目標などから最適なポートフォリオを提案してくれたり、運用商品選びのサポートをしてくれたりする機能もあります。さらに、ポートフォリオの状況を踏まえてリバランスの提案もしてくれます」(頼藤太希さん)
●SBI証券のiDeCoの特徴5:AIチャットで問い合わせ可能
SBI証券のiDeCoのコールセンターの受付時間は平日および土曜日、日曜日の8時〜17時となっています(年末年始、祝日を除く/土曜日・日曜日は新規の問い合わせのみ)。
とはいえ、受付時間外に気になることがでてくることもあるかもしれません。そんなときには、24時間365日利用可能な「チャットサポート」が便利です。質問を入力したり、画面の指示にしたがって操作したりするだけで、目的の回答にたどり着けるでしょう。
「電話だけでなく、チャットで不明点をいつでも確認できるのは便利ですね。iDeCoのしくみは少々複雑なので、サポートが充実している証券会社を選ぶのがおすすめです」(頼藤太希さん)
>>SBI証券はこちら
iDeCoの投資信託選び 6つの基準
iDeCoで投資信託を選ぶ場合の基準について、頼藤太希さんに教えてもらいました。以下その内容をかいつまんでまとめます。
●iDeCoの商品選びの基準1:純資産総額は多いほどい
・純資産総額は、投資信託が組み入れている株式や債券などの資産の合計金額(時価総額)
・投資をする人(ファンドマネージャー)の考える運用を実現するには、純資産総額はある程度大きくなければならない
・純資産総額があまりにも低いままだと、途中で運用を中止する「繰上償還」が行われてしまう可能性も
・純資産総額が大きくなると、手数料を引き下げてくれる投資信託もある
・アクティブ型の場合は、純資産総額は200億円〜500億円が適正サイズ
●iDeCoの商品選びの基準2:運用成績は右肩上がりだといい
・投資信託の値段を表す基準価額が純資産総額とともに右肩上がりになっている投資信託をチェック
・運用成績が伸びれば利益も増え、資産の流入が多くなって投資信託の規模が大きくなれば投資信託はさらに運用をしやすくなって利益を出しやすくなる
・運用成績は最低でも3年、できれば5年、10年と中長期で堅調な成績を出している投資信託を選ぶ
●iDeCoの商品選びの基準3:信託報酬は低いほどいい
・信託報酬は持っている間ずっとかかる手数料
・投資期間が長いと少しの差でも大きな差になるので、低いほどいい
●iDeCoの商品選びの基準4:投資先の資産は多いほどいい
・投資先はなるべく多いもの、市場全体をカバーできるものを選ぶ
・たとえば米国株価指数の「NYダウ」は30銘柄だが、「S&P500」は500銘柄を元にしている。
・米国株式市場カバー率はNYダウが約25%、S&P500は約80%。市場全体に投資するもののほうが市場の姿を反映するので、分散効果はより高まる。
●iDeCoの商品選びの基準5:シャープレシオは値が高いほうがいい
・シャープレシオは「リスクに見合った利益が得られているか」を表す指標で値が大きいほど良い
・同ジャンル・同カテゴリの投資信託を比較する際に有効
●iDeCoの商品選びの基準6:トラッキングエラーは値が小さいほどいい
・トラッキングエラーは、ベンチマークと投資信託の値動きの差を数値で表したもの。数字が小さいほど、ベンチマークと連動していることを表す
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SBI証券のiDeCoおすすめ商品ランキングベスト5
頼藤太希さんに、SBI証券のiDeCoの商品の中から、おすすめの商品をランキング形式で5本挙げてもらいました。なお、金額や手数料率は2024年11月1日時点のものとなっています。
●1位:SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
純資産総額:2298億円
基準価額:24,214円
信託報酬(税込):年0.1022%
5年トータルリターン(年率):17.63%
米国の株式・米国以外の先進国株式・新興国株式に投資するETFに投資することで、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという指標との連動を目指す投資信託です。この指標は、日本を含む世界の先進国25カ国・新興国24カ国の大中小型株約1万銘柄の値動きをもとにしており、世界の株式の時価総額の98%をカバーします。ですから、これ1本で中小型株を含む全世界の株に投資するのと同じような効果が得られます。
それでいて信託報酬も年0.1022%と安いため、気軽に世界経済の成長の力を借りることができるでしょう。
●2位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
純資産総額:8174億円
基準価額:31,584円
信託報酬(税込):年0.09889%
5年トータルリターン(年率):19.99%
MSCIコクサイ・インデックスという指標との連動を目指す投資信託です。1本で日本を除く22カ国の先進国、約1300銘柄の株式に投資したのと同じような効果が期待できます。MSCIコクサイ・インデックスは、米国株が約6割を占めているので、比較的アメリカの動向に影響を受けやすいのが特徴です。信託報酬はSBI証券のiDeCoの中でも最安水準の年0.09889%(税込)。先進国株を中心に、低コストで投資するのに向いています。
●3位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
純資産総額:5兆6251億円
基準価額:31,336円
信託報酬(税込):年0.09372%
5年トータルリターン(年率):22.36%
米国の代表的な株式指標のひとつ、S&P500に連動することを目指す投資信託です。S&P500は米国の流動性のある大型株から選ばれた500社で構成されている指標。米国市場の時価総額の約80%をカバーしています。
注目すべきはやはり信託報酬の低さでしょう。年0.09372%と、年0.1%を下回る超低コストで米国に投資できるのは魅力です。超低コストで、マイクロソフトやアップルといった世界企業を多数擁する世界経済の中心、米国の経済成長の力を借りて資産を増やすことを目指せます。
●4位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
純資産総額:3082億円
基準価額:16,817円
信託報酬(税込):年0.143%
5年トータルリターン(年率):7.91%
国内・先進国・新興国の株式と債券、国内外の不動産(リート)に12.5%ずつ均等に投資するバランス型の投資信託です。リートは、株式よりはリスクが控えめといわれますが、大きな値動きを見せることもあります。また、新興国の株式や債券も組み入れています。バランス型のメリットを生かしつつ、やや積極的に利益を狙うのに向いています。
リバランスも自動的にしてくれます。信託報酬の安さも際立っており、純資産総額も堅調に増加しています。
●5位:SBIグローバル・バランス・ファンド
純資産総額:123億円
基準価額:12,936円
信託報酬(税込):年0.27%
5年トータルリターン(年率):5.08%
日本を含む全世界の株式・債券へ分散投資を行う商品です。基本的に、資産配分比率は債券60%・株式40%と、債券をやや重視した配分になっていますが、年に1回市況に合わせてプラスマイナス20%の範囲内で見直される場合があります。また、投資の結果一定以上資産の比率が崩れた場合、3か月に1回資産のバランスを調整する「リバランス」をします。リスクを抑えつつも、世界中に向けて分散投資を行いたい場合におすすめです。
>>SBI証券はこちら
iDeCoで老後資金づくりに取り組もう
SBI証券のiDeCoの特徴とおすすめ商品ランキングをご紹介してきました。SBI証券のiDeCoは口座維持手数料が安く、商品選びを手助けするツールも充実しています。
ぜひiDeCoをはじめて、老後資金づくりに取り組みましょう。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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