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23/09/26

家計・ライフ

「金持ち老後」と「貧乏老後」を分ける決定的な5つの違い

「金持ち老後」と「貧乏老後」を分ける決定的な5つの違い

日本人の平均寿命は、男性81.05歳、女性87.09歳(厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」より)となっています。「人生100年時代」と言われるなか、長生きはめでたいことですが、老後の期間が長くなると「お金は足りる?」「健康に過ごせる?」などと、不安なことが増えるのも事実です。

しかし、そんな中でも、手堅く豊かな老後を送る人と、残念ながら貧しい老後を送る人がいます。豊かな老後と貧しい老後の決定的な違いは、どこにあるのでしょうか。5つ紹介します。

「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い1:老後の柱となる年金に詳しい

老後の豊かな生活を考えたときにまずイメージするのがお金。老後の収入の柱は年金ですが、職業などにより、加入する制度や金額に違いがあります。

豊かな老後を送る人は、自分がどんな制度に加入し、将来年金をいくらもらえるのかを若いうちから把握しています。もし、「不足する」のであれば、増やす手立てを考えます。しかし、貧しい老後を送る人は、そもそも年金がいくらもらえるのかを知りません。
老後の柱となる年金について詳しく知ることは、豊かな老後を送る上で肝心な事といえます。少なくとも、以下の項目については押さえておきましょう。

●「ねんきん定期便」で自分の将来もらえる年金を確認

豊かな老後を送る人は「老齢年金がいくらもらえるか?」に関心があります。そのため、毎年、誕生月に届く「ねんきん定期便」は、スグにチェックします。はがき形式のねんきん定期便の大事なチェック項目は、裏面の2項目です。

【ねんきん定期便のイメージ】

日本年金機構のウェブサイトより

①「これまでの年金加入期間」で納付月数を確認
これまでの年金加入期間で確認できることは、自営業の人であれば国民年金の納付月数、会社員や公務員の人であれば、厚生年金の加入月数です。
老齢基礎年金を65歳から受け取るには、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上あることが必要です。まずは、その要件を満たしているか確認しましょう。

②「老齢年金の種類と見込額(年額)」で65歳からもらう年金を確認
50歳以上の人が受取るねんきん定期便に記載されている「見込み額」は、現時点での年収などが60歳まで継続すると仮定した場合が記載されています。
注意したいのは、55~59歳の年収です。50歳代前半は、役職手当などが付き年収が高い方も、55歳になると管理職から外れることで、年収がダウンする場合があります。
見込み額には、そのような細かな点は反映されません。老後のライフプランを立てるときは、見込み額を鵜呑みにせず、少々シビアに想定しておいた方がよいでしょう。

●老齢年金を満額もらえるようにする

老齢年金は、1階部分の国民年金(老齢基礎年金)と2階部分の厚生年金(老齢厚生年金)の2階建てになっています。
1階部分の老齢基礎年金は、原則20歳〜60歳までの40年間(480か月)納めれば、誰でも公平に満額をもらえます。そのため、豊かな老後を送る人は、老齢基礎年金を満額もらうことにこだわります。忘れがちになる「学生納付特例制度」で猶予された保険料も、忘れず支払います。仮に、未納のままで60歳を迎えてしまった場合は、「任意加入制度」に加入し、払えなかった分を確実に納めます。

厚生年金は会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入する部分。将来もらえる年金(老齢厚生年金)は、現役時代の年収に比例して決まる(報酬比例)ため、人により異なります。豊かな老後を送る人は、年収を増やすこと、少しでも長く加入することで厚生年金を増やすことを考えます。

●iDeCoに加入し私的年金を充実させる

「ねんきん定期便」に記載されている年金見込額が少ない場合、豊かな老後を送る人は私的年金での上乗せを検討します。その際、一番に目を付けるのはiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)です。
iDeCoは、毎月一定の金額を積み立て、あらかじめ用意された積立・保険・投資信託などの金融商品を自らで運用する制度です。iDeCoの運用成果は、原則60歳以降に一時金または年金で受け取ります。
iDeCoでは、毎年拠出した積立金がすべて所得控除の対象になるため、所得税や住民税を安くできます。そのうえ、iDeCoの運用で得た利益は非課税であるため、もらうときは、税金が抑えられます。原則60歳まで引き出せませんが、老後資金を確実に用意するためには好都合です。

●年金の繰り下げは75歳まで、老齢厚生年金の加入は70歳まで

豊かな老後を送る人は、原則65歳からもらえる年金を10年間繰り下げることで、最大84%増額できることを知っています。さらに、厚生年金には70歳まで加入することができることを知っています。

日本年金機構の「ねんきんネット」を利用して、たとえば、
・60~70歳まで年収○○万円で働く
・65~70歳までは老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を繰り下げる
・70~75歳までは老齢厚生年金だけ繰り下げる
などとシミュレーションをすると、年金がいくら増えるのかがわかります。それをもとに、老後のライフプランを具体的に練り上げます。

一方、貧しい老後を送る人は、「ねんきん定期便」を細かく確認しません。また、年金を増やすしくみを知らないため、活用する方法も知りません。そのうえ、年金保険料を未納のまま放置したり、安易に繰り上げ受給を選んだりします。将来に対する認識の甘さが年金を減らす原因になった…と、後悔することになるのです。

「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い2:収入が減ることを見越して、早めに固定費を見直す

どれだけ多くの収入があっても、それ以上に支出があり収支が赤字という人には、いつもお金の不安がつきまといます。しかし、どんな時でも収入にあわせ計画的にお金が使えるは、お金がなくなるという不安は感じません。

豊かな老後を送る人は、年金が現役時代の6~7割になることを見越し、早いうちから家計費の削減を行います。とくに、通信費、保険料、電気代、自動車関連費用などの固定費は、一度見直せば効果が高い費用ということを心得ており、真っ先に見直します。
また、住宅ローンも、60歳までに完済するため、できるだけ繰り上げ返済を行います。住宅ローンの返済に退職金を使えば、長い老後の蓄えが無くなってしまい、貧乏な老後になってしまうことが想像できるからです。

一方、貧しい老後を送る人は、現役時代の生活のまま年金生活に突入してしまいます。
通信費、保険料、電気代、自動車関連費用などの支払いは「何とかなる」といい、不足分は、貯蓄を切り崩して補てんします。住宅ローンも、「退職金で返済すれば何とかなる」と思っています。このようなことをしていると、老後の貯蓄は早々になくなってしまします。また、住宅ローンの返済で退職金も残っていないという状況になれば、長生きするほど、お金の不安が増すという残念な老後になってしまいます。

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「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い3:老後の楽しみ方に自分軸がある

豊かな老後を送る人は、老後の交際費やレジャー費などの楽しみ方に自分軸があります。

たとえば、ある人は、通常はお金のかからない「図書館通い」「自治体のカルチャースクールへの参加」で楽しみを見つけます。しかし、年に1回は、1泊2日~2泊3日の旅行に行き、非日常を味わうそうです。

また、別の人は、いつもは、散歩や短時間アルバイトをして過ごしているそうですが、共通の趣味を持つ友人とシニア割を使って、美術館と映画館にそれぞれ月1回ずつ行くことにしているといいます。

豊かな老後を送る人にも、日々「ひとりで過ごす場合」「仲間と過ごす場合」がありますが、それぞれ、何をして楽しむかが明確にあり、思い付きでフワフワ行動することはありません。時間の使い方、お金の使い方、どちらもメリハリがありバランスが取れています。
一方、貧しい老後を送る人は、自分軸がなく、誰かが楽しんでいるのであれば、私も同じ経験をしたいとばかりに「○○が流行っているらしい」「○○のコンサートは楽しいらしい」という情報に流され、散財します。なんとなくのノリで行動するため、計画性がなく、後悔することも多くなりがちです。現役時代より収入が少なくなるのに、このような行動を繰り返していると、ジリ貧になるのは見えているのではないでしょうか。

「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い4:自分らしい働き方ができる

再雇用・再就職などで、希望すれば65歳まで働ける時代です。さらに70歳までの雇用が「努力義務」となった今、60歳の定年後も働く人が増えています。

豊かな老後を送る人は、やりがいの持てる仕事を選び、自分自身を磨き続けます。今までやってきた仕事に誇りを持ち、現役時代と同じ情熱で働きます。また、別の仕事を始めるのであれば、興味のある仕事にトライすることもあるでしょう。
また、自分が望む働き方を実現するために、50代ぐらいから、自分の好きなことを見極め、必要な資格を取ったり、勉強を重ねたりします。なかには、独立して、自分で稼ぐことを選ぶ場合もあるでしょう。
豊かな老後を送る人は、「自分らしく働く」ため、自分の体力、能力、適性などにあった仕事を選び、働けるうちはずっと働き続けます。

その点、貧しい老後を送る人は「働いてお金が得られさえすればいい」「今さら新しいことはやりたくない…」といいます。体力勝負の仕事に付いたり、給料の良し悪しだけで向かない仕事を選んでしまったりする場合があります。60歳を過ぎると、体力や集中力が落ちてくるものです。身体にムリがかかる仕事や自分に向いていない仕事は長続きしません。もし、途中で健康を害することになれば、経済的な安定も得られなくなり、後悔することになるでしょう。

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「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い5:老後に対して、自分なりの心構えがあるかどうか

老後の心構えとは、老後に起こる物事に対処する心の準備、覚悟のこと。老後は若い時よりも、身近な家族を介護したり、別れたりということがある時期です。また、自分が病気になってしまう可能性もあります。

豊かな老後を送る人は、老後に起こる様々なまさかを想定して、自分なりの心構えを持ち、まさかの事態に備え、エンディングノートなどに、自分の意見や気持ちをまとめています。そのため、もし、まさかのことが起きてしまっても、自分なりの意見が整理されており、慌てずに対処ができます。大事なことが、夫婦間や親子間、兄弟姉妹間で共有できているため、協力も得られやすくなるでしょう。お互いを尊重し合うことができ、和やかな関係を維持することができます。

対して、貧しい老後を送る人は、まさかの想定ができていません。ある日、身内に介護が必要になったなどのアクシデントが起これば、さまざまな手続き、雑事に追われクタクタになってしまうことも。「私ばっかり…」「大変」と愚痴が多くなり、周囲との関係性が悪くなり、孤独を感じることになるでしょう。

まとめ

豊かな老後というと「お金がたくさんあること」が大事だと思いがちです。もちろん、お金も大事です。しかし、豊かな老後を送る人は、お金をたくさん用意することだけでなく、心を豊かに過ごすために、自分軸を持ち、自分にあった働き方を健康なうちは維持し続けます。また、周囲との和やかな人間関係という財産も持っています。一方、貧しい老後を送る人は、不安・他人との比較、孤独などの負の財産しか持っていません。

豊かな老後を送るには、今のうちからの準備が大事です。気が付いたときから、将来の生き方を見つめなおしましょう。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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