18/04/15
新年度から始める!貯蓄賢者の「お金の貯め方」7選
新年度が始まりました。4月は新入社員の入社や異動などにより、社内環境は新しい風によりリフレッシュする時期ですね。
今回は、新年度から本格的にお金を貯めるために、すぐにでも始めたい具体的な貯蓄の方法を7つご紹介します。
お金を貯める「目的」「目標」を決める
「お金を貯めたい!」と何となく思っていても、貯まらないものです。なぜなら、人間は意思が弱く、目的がないものは続かないからです。
よく「お金を貯める」と「ダイエット」は似ていると言われます。
「貯める」も「痩せる」もモチベーションが大事になってきます。まずは、目的をしっかりと決めましょう。
そして、目的だけ設定して終わりでは続きません。
具体的な数値に落とし込むのがポイント。「目標金額」や「期間」をしっかりと設定しましょう。
例えば、「ヨーロッパで豪華旅行をするために100万円を2年で貯めるために、毎月4万2000円貯蓄する」はいかがでしょうか?
明確な目標にし、貯めたあとを想像することで、ワクワクしながら実行できます。
自動で続ける「先取り貯蓄」と「強制貯蓄」
さて、目的と目標を立ててもまだ不十分です。
人間は意思が弱いので、「来月からにしよう」と先延ばししたり、三日坊主ならぬ一ヶ月坊主となったりが起こります。これを防ぐためには、自動で、強制的に行えるような「仕組み化」が必要です。
そこでオススメしたいのが「先取り貯蓄」と「強制貯蓄」の仕組みの活用です。収入が入ったら、「収入を使う前に」「自動的に」「強制的に」積み立てをするということです。
これを可能にする貯蓄方法を7つ紹介します。
(1) 「財形貯蓄制度」「社内預金」
会社に制度があれば、「財形貯蓄制度」や「社内預金」を利用すると良いでしょう。財形貯蓄には「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3つがあります。このうち、「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」には利子が非課税となる恩恵があります。
(2) 「定期預金自動積立」
給与が振り込まれる銀行口座で、定期預金に自動で積み立てする日を給与振込日の翌日に設定すれば、ほぼ給与天引きの状態となり確実にお金を貯めることができます。少しでも利子率が高いネット銀行がオススメです。積立定期預金はソニー銀行、楽天銀行、イオン銀行などがあります。
(3) 「従業員持株制度」
毎月の給料から一定の金額を拠出して、勤務先の株式や親会社の株式、いわゆる「自社株」を購入する制度です。「従業員持株会」や「社員持株会」とも呼ばれます。企業が持株会を作り、従業員が任意で加入します。福利厚生の一環として、購入金額の1割程度を補助するケースがあります。
(4) 「投資信託自動積立」
投資信託とは、金融機関が投資家からお金を少しずつ集めてひとまとまりにし、そのまとまったお金をプロである運用担当者が運用する金融商品です。投資信託は、株式や債券などの「詰め合わせ」で、投資信託一つ一つが分散投資の役割を果たしていて、自分で株式や債券の分散を行わなくて良いので、便利な商品と言えます。少額で毎月一定額ずつ購入(積立投資)すれば、「時間の分散」もできます。
(5) 「つみたてNISA(積立NISA)」
NISAと同じく、投資で得られた利益に対する税金を非課税にできる制度。毎年の非課税投資枠は40万円、非課税期間は20年と最大800万円(40万円×20年)の投資から得られる利益を非課税にすることができます。
つみたてNISA(積立NISA)で買える商品は、金融庁が厳選した投資信託から選ぶようになっています。4月11日の執筆時点では、146本の中から選ぶことになります。
現在販売されている投資信託は約6000もあることを考えると、初心者の方にとっても選びやすく、投資をスタートしやすいといえるでしょう。
(6) 「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)とは、老後資産をつくるための制度であり、現役時代に一定金額を毎月積み立て運用し、その運用結果を老後に受けとることができる仕組みです。運用成果により将来の年金額は決まります。毎月の掛け金が全額所得控除になることで所得税・住民税の負担が減る、運用中の利益に税金がかからないなど、節税効果が大きく得られる制度です。運用商品は、定期預金、保険、投資信託の中から選ぶことになります。
(7) 「純金積立」
昔から有事の時は「金」といわれ、戦争、テロ、政治不安など、世界経済を揺るがすような事態が起きると決まって「金」投資に注目が集まります。これは、全世界共通で資産価値があるものだからです。
金投資は、棒状のゴールドバーである「地金(じがね)」「地金型金貨」「金に投資するETF ・投資信託」「純金積立」の4つの方法がありますが、少額で毎月一定額ずつ購入する「純金積立」がオススメです。金にも値動きはありますので、値動きと上手に付き合うためには積立購入が効果的です。楽天証券やSBI証券などネット証券で純金積立を始めることができます。
つみたてNISA(積立NISA)おすすめ金融機関4選
つみたてNISA(積立NISA)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。
● SBI証券
・ほとんどの投資信託を網羅。有力商品を選びやすい
・毎日・毎週・毎月・複数日・隔月の5つの購入タイミングを選べる
・SBIハイブリッド預金を使うと入金・出金がスムーズ
● マネックス証券
・取扱商品が100本以上。100円から購入可能
・チャットによる質問対応、パソコン出張サービスなどサポートが充実
・アプリ・パソコンツールが豊富で使いやすさに定評
● イオン銀行
・イオン内に店舗があるため、買い物ついでに立ち寄れる
・年中無休で夜21時まで営業(一部例外あり)のため、相談しやすい
・「イオン銀行Myステージ」のポイントが貯まり、普通預金金利がアップ
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頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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