22/10/29
1株でも配当金はもらえる!高配当銘柄の選び方・注意点は?1株から買うのにおすすめのスマホ証券も紹介
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株を保有しているだけで受け取れる利益には、配当金と株主優待があります。このうち、株主優待はほとんどの場合、100株以上保有する株主にプレゼントされるものです。しかし配当金は、1株購入するだけでももらえます。しかも最近、株を1株から購入できるサービスも増えているので、「まとまったお金がない」という方でも少額の投資で配当金がもらえます! 今回は、株の配当金のしくみから配当金をたくさんもらえる高配当銘柄の選び方、おすすめのスマホ証券まで紹介します。
配当金ってなに? どうすればもらえる?
会社の利益の一部を株主に還元することを配当といいます。そして、配当で支払われるお金が配当金です。簡単にいうと、配当金は会社が儲かったときに株主が受け取れる「分け前」のようなものです。日本の場合、配当は年1回〜2回。普通は、会社の決算(期末決算・中間決算)のときに行われます。
もっとも、すべての会社が配当を行っているわけではありません。そもそも業績が悪い会社では利益がないわけですから、配当金を出せません。また、特にベンチャー企業などの場合は、「配当よりも自社の成長を優先する」などとして、配当を行わずに設備投資や研究開発にお金を回すケースもあります。ですから、配当金目当てで株を買うなら、まずはその会社が配当を実施しているかを確認する必要があります。
配当金を受け取るには、株主の権利が確定する「権利確定日」の2営業日前(権利付き最終日)までに株を買う必要があります。権利付き最終日までに株を買い、そのまま持っていることで、権利確定日時点の株主名簿に名前が載り、配当金が受け取れます。
たとえば、2021年11月30日(火)が権利確定日ならば、2営業日前の11月26日(金)までに株を買い、保有している必要があります。土曜・日曜・祝日は証券取引所の営業日ではないので、カウントしない点に注意しましょう。なお、11月29日(月)(権利落ち日)になったら、株を売却しても配当金は受け取れます。
受け取れる配当金の額は、毎年の業績を元に会社が「1株あたりいくら」と決めます。実際に受け取れる金額は、会社から郵送で届く「配当金計算書」を見るとわかります。
●配当金計算書の例
実際、筆者もスマホ証券でソフトバンクの株を17株ほど持っていたところ、731円の配当金をゲットできました。今お金がない人でも、少しずつ株を買い増していけば、配当金もどんどん増えていきます。
高配当銘柄の指標となる「配当利回り」に注目
配当金をお得に手に入れられる「高配当銘柄」を狙うときに注目したいのが、配当利回りです。配当利回りは、株価に対し、年間でもらえる配当金の金額を示した割合です。
「配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷株価×100」で表されます。
配当利回りを見ると、配当金のお得な銘柄が一目瞭然です。たとえば、
・A株 1株あたりの配当金:10円 株価:400円
・B株 1株あたりの配当金:25円 株価:1500円
の2つの株があったとします。より配当金がお得な高配当銘柄は、どちらだと思いますか。
こんなとき、配当利回りを計算するとすぐわかります。
・A株 10÷400×100=2.5%
・B株 25÷1500×100=約1.7%
一見、B株のほうがたくさん配当金がもらえてよさそうですが、配当利回りが高いのはA株。A株の方が高配当銘柄だとわかります。
もっとも、いちいち計算する必要はありません。証券会社のウェブサイトや株式情報サイトなどでは、すでに計算されている配当利回りが表示されています。それを見比べればいいでしょう。
株を1株から買うのにおすすめなのはスマホ証券!
株を1株から買うのにおすすめなのは、スマホ証券です。スマホ証券は、口座開設から株の売買まで、スマホだけでできる証券会社。スマホ証券では、株を1株から購入できるようにしているところが多いのです。
日本では単元株といって、普通は株を100株単位で売買します。ですから、たとえば株価が「500円」という株を買うためには、500円×100株=5万円が必要になってしまうのです。しかし、スマホ証券を利用すれば、1株単位、あるいは100円・1000円からといった少額での取引ができるのです。これなら、「投資するお金が少ない」という方でも、気軽に始めやすいですね。
もっとも、これまでも100株未満で取引するサービスもありました(単元未満株)。しかし、手数料の高さがネックで、あまり浸透していませんでした。その点、スマホ証券は単元未満株でもとても低コストで取引可能。多くは「スプレッド」といって、あらかじめ株価に一定割合のコストが上乗せされているのですが、この割合がとても少ないのです。なかにはポイントを投資に使えるスマホ証券もあるので、よりコストを抑えられます。
スマホ証券各社のスマホアプリも見やすく、情報がわかりやすく整理されています。投資に詳しくない方でも、気軽にスタートできます。
ここでは、1株から(または少額から)株を買うことのできるスマホ証券を5つ、紹介します。それぞれ、サービスも個性的ですよ。
●おすすめスマホ証券1:LINE証券(いちかぶ)
・売買単位 1株単位
・取扱銘柄数 約1500銘柄
・使用可能ポイント LINEポイント
・手数料 スプレッド(0.35%、時間外は0.7%)
LINE証券は、メッセージアプリ「LINE」を通じて、株式・投資信託・ETFなどを購入できます。このうち、1株単位で取引可能な「いちかぶ」のサービスでは、1500銘柄以上が1株単位で購入できます。
さらに、不定期ながら株式が最大7%OFFで注文できる「株のタイムセール」も開催。買った時点で、すでに約7%分の利益が出る(※値動きがなかった場合)ユニークなサービスです。
※編注:LINE証券は2024年中に撤退を発表しました。新規口座開設の受付を終了しています。
●おすすめスマホ証券2:PayPay証券
・売買単位 1000円以上1000円単位
・取扱銘柄数 約300銘柄(日本株と米国株の合計)
・使用可能ポイント なし
(決済アプリ「PayPay」ではPayPayポイントを使った「PayPayポイント運用」ができる)
・手数料 スプレッド(日本株の場合0.5%、時間外は1.0%)
PayPay証券は決済アプリでおなじみの「PayPay」の名を冠する証券会社。日本・米国の有名企業の株を、株価にかかわらず1000円単位で売買できます。1株でも、なかには株価が数万円するような会社もあります。そうした会社の株でも、1000円ずつ買えます。
米国株も配当を行います。しかも、日本より多く年4回実施するのが一般的。「つみたてロボ貯蓄」を利用すれば、米国の有名企業に1000円から積立投資可能。「FIRE」(経済的自由と早期リタイア)でも注目されています。PayPayのアプリからも「PayPayポイント運用」「PayPay資産運用」が利用可能。使いやすくなっています。
>>PayPay証券はこちら
●おすすめスマホ証券3:SBIネオモバイル証券(S株)
・売買単位 1株単位
・取扱銘柄数 約3800銘柄(東証に上場している銘柄)
・使用可能ポイント Tポイント
・手数料 月額220円(月間の約定代金合計50万円までの場合)
SBIネオモバイル証券では、現金だけでなく、お手持ちのTポイントを使って株式投資ができます。サービス利用料として毎月220円(税込)の手数料がかかります。しかし、このうち200円分は「期間固定Tポイント」としてポイントバックされるので、これを活用すれば手数料は実質毎月20円といえます。
毎月指定した日に株を買い付ける「定期買付サービス」を設定しておけば、株の積立投資も簡単に実現します。
(※2023年3月にSBI証券と経営統合するため、SBIネオモバイル証券の口座開設は2022年10月7日をもって終了しています)
>>SBIネオモバイル証券はこちら
●おすすめスマホ証券4:CONNECT(ひな株)
・売買単位 1株単位
・取扱銘柄数 約300銘柄
・使用可能ポイント Pontaポイント(StockPoint for CONNECTで使用可能)
・手数料 スプレッド 0.5%(無料クーポンもあり)
CONNECTの「ひな株」では、300銘柄以上の中から選んで、1株単位での投資が可能。月10枚手に入る「無料クーポン」を使えば、手数料が無料にできるのでお得です。
また、Pontaポイントなどを利用したポイント投資アプリ「StockPoint for CONNECT」では、1株分のポイントが貯まった場合、ポイントを株に交換してCONNECTに移して保有できます。
>>CONNECTはこちら
●おすすめスマホ証券5:日興フロッギー(キンカブ)
・売買単位 100円以上100円単位
・取扱銘柄数 約3800銘柄(東証に上場している銘柄)
・使用可能ポイント dポイント
・手数料 スプレッド 購入時無料、売却時0.5%(100万円以下の場合)
日興フロッギーでは、100円から100円単位で株が購入できます。おもしろいのは、投資に関するさまざまな記事が掲載されていること。その記事で紹介された銘柄をすぐに購入できるようになっています。知識を身につけながら、投資もできてしまう、一石二鳥の証券会社です。
高配当銘柄には注意点も…
高配当銘柄は、配当利回りの高い銘柄だと紹介しました。スマホ証券で配当利回りを調べ、配当利回りの高い銘柄を購入していけば、自然と受け取れる配当金の額も増えていくでしょう。しかし、高配当銘柄には注意点もあります。それは、配当利回りの計算式を復習するとわかります。
「配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷株価×100」
配当利回りの計算式には、株価が使われています。仮に、1株あたりの配当金が変わらないのに株価が下がったとすると、配当利回りは上がることになるのです。
配当利回りが5%、6%などという高配当銘柄も、中には存在します。しかし、配当利回りだけを見て株を買ってしまうと、受け取れる配当金の利益よりも下落する株価の損失のほうが大きくなるということにもなりかねません。
また、配当金は「増配」といって、増えることがあります。これはきちんと利益を出している会社でないとなかなかできないこと。増配を発表すると株価が上向くこともあるため、本当に嬉しい話です。しかし、一方で配当金を減らす「減配」や、配当金をなくす「無配」を行う会社もあります。こうなると、配当金が減る・なくなるばかりでなく、株価も下落してしまう可能性があることは押さえておきましょう。
会社の業績をみて、売上や利益が右肩上がりになっているか、直近の株価が上昇傾向にあるかをチェックしてから、投資の可否を判断してください。
まとめ
配当金の基本から、高配当銘柄の選び方と注意点をお話ししてきました。スマホ証券を利用することで、1株から、少額から、株を購入できます。しかも、大手銀行預金の金利が0.001%の時代に、数%の配当金が得られるのですから、とてもおいしいですね。スマホ証券に口座開設して、少額からでもいいので、投資をスタートしてみてくださいね。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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