25/02/01
【新NISA】株主優待と配当金「2倍嬉しい」2月銘柄3選
株式投資で人気があるのは株主優待と配当金が両方とももらえる銘柄。2月権利確定の銘柄には小売業や女性に人気の銘柄なども多く、株主優待が1年でもっとも多い3月を前にチェックしておきたい月です。今回は、新NISAで購入しておきたい、株主優待と配当金の「2倍嬉しい」2月権利確定の銘柄を3つ紹介します。
新NISAで買えば配当金も非課税!
2024年に制度が改正された新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠を利用して一生涯にわたって運用益非課税の投資ができます。このうち、成長投資枠では株式投資をすることができます。成長投資枠での投資は、株の値上がり益はもちろん、配当金にかかる税金もゼロにできますので、より効率よくお金を増やせます。
成長投資枠では、年間240万円までの投資で得られた利益が生涯にわたって非課税にできます(成長投資枠における生涯投資枠は1200万円まで)。NISAの成長投資枠で株主優待と配当金がともにもらえる「ダブルで嬉しい」銘柄を購入しておけば、株主優待をもらいつつ、配当金も非課税で受け取れてお得です。
ただ、100株買うには数万円から数十万円の投資が必要。いきなり100株投資するのはちょっと…という場合は、まずは1株、10株などからはじめて、少しずつ買い増して100株にするのもひとつの方法です。
「単元未満株」の取引に対応している証券会社を利用すれば、株を1株単位で購入できます。株主優待は多くの場合100株からですが、配当金は1株からでももらえます。ですから、配当金を少しずつもらいながら、株数を増やしていくことができます。
それでは、2月に権利確定を迎える「ダブルで嬉しい」銘柄の中から、NISAで狙いたい銘柄を3つ紹介します。なお、データは2025年1月31日時点、断りのない限り100株あたりの金額・内容を示しています。
株主優待+配当金銘柄①:ピックルスホールディングス (2935)
漬物、惣菜等の製造・販売を行うグループ会社の持ち株会社で、各社の経営管理関連業務を行っています。漬物業界1位で、キムチ製品や浅漬けが主力。セブン&アイ向けが3割弱となっており『ご飯がススム』ブランドも展開しています。
株主優待は1,500円相当の自社製品の詰め合わせ、または同社の発行の複合施設「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」で利用できる2,000円分の商品券などとなっています。
・最低投資額 100株 10万7100円
・予想配当 2600円
・想配当利回り 2.43%
・権利確定 2月
【株主優待】
100株以上 1,500円相当の自社グループ商品詰合せ等
または2,000円相当の自社グループ会社施設商品券
※数種類より1点選択
※優待品に代えて寄付選択可
【配当】
筆者作成
株主優待+配当金銘柄②:イオンモール (8905)
イオンのショッピングセンターや商業施設を開発・運営しています。海外においては中国やベトナムなどで展開しています。配当利回りは2.55%とほどほどですが、優待がイオン系列であるマックスバリューやまいばすけっと等でも使えるイオンギフトカード3000円となっており、配当優待利回りにすると4.08%に。魅力がある銘柄となっています。
・最低投資額 100株 19万6050円
・予想配当 5000円
・配当利回り 2.55%
・権利確定 2月末
【株主優待】
100株 イオンギフトカード3,000円相当
【配当】
筆者作成
株主優待+配当金銘柄③:アークス (9948)
北海道や東北(青森・秋田・岩手)に地盤を持つ食品スーパーグループ。近年は関東にも店舗を構え、M&Aを推進し成長し続けている企業です。地方のスーパーですが、株主優待は全国共通ギフト券やリンゴ、リンゴジュースも選択できる、女性に嬉しい銘柄となっています。
・最低投資額 100株 26万9900円
・予想配当 7200円
・予想配当利回り 2.67%
・権利確定 2月末
【株主優待】
100株以上 以下より選択
①自社グループ商品券2000円相当または全国共通ギフト券2000円相当
②青森県産りんご3キロ(発送は11月上旬)
③りんごジュース(250g×30本)
④カタログギフト
【配当】
筆者作成
優待・配当のもらえるタイミングを分散しよう
2月権利確定の銘柄は3月ほどではありませんが選択肢が多い月となっています。今回ご紹介したように、小売系の株主優待が多いので、生活費の削減にも役立ちます。購入する月を分散することで配当の入るタイミングや優待が届く時期を分散化できるメリットもあります。
株主優待をもらうには、「権利確定日」という日にその企業の株を保有している必要があります。ただし、権利確定日に株を買うのでは間に合いません。株を買っても、株主としての権利が与えられるのは購入の2営業日後だからです。
したがって、権利確定日の2営業日前には株を買っておく必要があります(この2営業日前のことを権利つき最終日といいます)
2025年2月末が権利確定日の場合、2月26日(水)には株を買っておかなくてはならないので、購入の際にはご注意ください。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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