25/07/10
お金持ちと貧乏では「実践する内容が違う」3つの節約

節約というと、貧乏な人がするイメージかもしれませんが、お金持ちの人でも節約はしているため「節約=貧乏」と思うのはやや乱暴かもしれません。しかし、お金持ちの節約の仕方にはポイントがあります。逆に、ポイントからずれた節約だと「貧乏な人の節約」になってしまうので注意しましょう。今回は「お金持ちの節約」の特徴から見えてくる、お金持ちと貧乏の節約の違いを解説します。
お金持ちの節約①お金持ちは「続けられる」節約をする
お金持ちは「続けられる」節約をしています。
貧乏な人がやってしまいがちな節約の一つに「数円の違いのために労力がかかる節約を重ねる」ことが挙げられます。1円の違いを気にしてスーパーをはしごする、コンセントをこまめに抜く、などが典型例と考えてください。これらの取り組みは確かに、一定の節約効果は見込めます。しかし、毎日のことともなるとかなりのストレスになるはずです。結果として、自分や家族の生活の質が著しく落ちてしまっては意味がありません。
一方、お金持ちは「続けられる」節約をするのが大きな違いです。例えば、1円の違いを気にしてスーパーをはしごするのではなく、買い物に行く回数を減らすことを目的としてネットスーパーを使うと、長い目で見れば節約につながります。また、コンセントをこまめに抜くのではなく、タイミングを見て消費電力の少ない家電に買い替えるのも、効率的かつ続けられる節約です。保険や携帯電話など、費用対効果の高い固定費の見直しを定期的にするお金持ちもいます。
広く、長期的な視点で考えた場合に、高い効果が得られる節約を実践するのがお金持ちの節約の特徴と言えるでしょう。
お金持ちの節約②お金持ちは必要と判断すれば気前よく出す
お金持ちはあまりお金を出さないと思われる方もいるでしょう。しかし、必要と判断すれば気前よく出します。
タクシー代を例にとって考えてみましょう。最寄り駅から遠い、気温が高く歩いていくと熱中症にかかるかもしれない、など相応の理由があれば躊躇なくタクシーに乗るのがお金持ちの考え方です。そうしたほうが健康によいから、仕事がはかどるからなど、ここでも費用対効果を重視しているのです。
一方、貧乏な人はタクシー代が出て行くことだけにとらわれてしまい、どうしても自力で歩いていこうとするかもしれません。しかし、その結果として体調を崩したら、医療費がかかるうえに体調が戻るまで働けなくなってしまいます。仕事もできないかもしれません。長期的かつ広い視点で見れば、節約という意味では逆効果でしょう。
タクシー代はあくまで一例ですが、その他にも「自分と家族の生活の質が上がり、節約にもなる」と判断できることであれば、躊躇なく出費するのがお金持ちの考え方と言えます。
お金持ちの節約③お金持ちは「自分がどうしたいか」を考えて判断する
お金持ちはお金を使うときに「自分がどうしたいか」という「自分軸」を考えて判断します。
分かりやすい例として、バーゲンやセールで買った服の行方が挙げられます。貧乏な人の場合「安くなっている」という事実にとらわれて、本当に欲しくないものを買ってしまいがちです。買った瞬間は良いと思っていたものの、家に帰ってみたらそれほどでもないという事実に気付いてタンスの肥やしが増えてしまうのは珍しくありません。これは「安い」という事実だけにとらわれて買い物をした故の結果です。
しかし、お金持ちは「安い」ことだけにとらわれず、本当に自分が欲しいと思えるかどうかを基準に判断します。本当に自分が欲しいと思えるものであれば、たとえバーゲンやセールに行ったとしても、あえてバーゲンやセールの対象外になっているアイテムを選ぶかもしれません。一見、出費が多くなるため節約には逆効果に感じるかもしれませんが、買ったもの、気に入ったものを大切に使うという意味では理にかなっています。
長期的かつ広い視点を持つのがお金持ち
お金持ちの人の節約と貧乏の人の節約では、視点が大きく異なることがわかります。お金持ちは、一時的に出費が増えたとしても、長期的に見て効率的に節約につながる方法を選んでいます。一方、貧乏な人の場合、一時的に出費が増えることにとらわれ、結果的に自分や家族の負担が大きくなる方法を選びがちなのです。
間違った節約が理由でストレスを溜めていては誰も幸せになりません。まずは「この節約をすることで、どれだけの効果があるか?」「この節約や自分や家族にとってストレスではないか」を常に意識して行動しましょう。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)

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