25/11/23
浪費家でいつもお金がない人に多い「5つの性格」

「お金がない」と嘆く人のお金がない原因はいろいろ考えられます。そのひとつに、お金がない人にありがちな「共通の性格」があります。経済的な困難を乗り越え、お金を貯めていくには、まずは自分の性格に向き合い、改善することが必要です。
今回は、貧乏人や浪費家といった、節約が苦手な人に多い性格の問題と、改善に向けた具体的な方法についてご紹介します。
①衝動的な行動が多い人
貧乏人・浪費家の人は、瞬間的な欲求に抗うのが苦手な傾向があります。欲しいと思ったものを今だけ特別、せっかくだからとすぐに購入してしまい、冷静な判断が後回しになりがちです。ストレス発散のご褒美買いや、SNSで見かけたトレンド商品をついポチッとしてしまうことも多いでしょう。お金を使う瞬間は気分が上がり、幸福感を得られますが、その後「やっぱり使わなかった」「同じようなものを持っていた」と後悔することも少なくありません。
こうした衝動的な行動は、収入と支出のバランスを崩す原因にもなります。カード払いやキャッシュレス決済は、手元からお金が減る感覚が薄く、使いすぎを助長する要因のひとつです。結果として気づいたら残高がないことや、ボーナスで補填する生活になってしまうこともあります。
本来、お金を使う目的は幸せを長く感じるためにあるはずです。一時的な快感ではなく、自分の未来にどんな価値をもたらす支出なのかという視点を持つことが、衝動買いを抑える第一歩です。
②将来よりも今がよければいい人
貧乏人・浪費家の人は、将来の長期的な目標よりも、現在の利益や欲求を満たすことを優先しがちです。短期的な欲求を満たすことが重要視され、長期的な計画や貯金、投資などにあまり目を向けません。将来の経済安定や貯金よりも、今すぐの楽しみや快楽を追求する傾向があります。
将来の計画よりも、目の前にある小さな喜びを優先してしまうのは、人として自然なことでもあります。しかし、今の心地よさばかりを積み重ねていくと、気づかないうちに将来の安心が少しずつ削られていきます。お金の余裕がなくなると、選択の余地も狭くなり、結果として本当にやりたいことを諦めてしまうこともあります。未来のために準備することは、我慢ではありません。少し先の未来の自分にプレゼントを贈るような気持ちで、貯蓄や計画に意識を向けてみましょう。
③計画を立てることが苦手な人
貧乏人・浪費家の人は、目の前のお金のことで精一杯で、将来のお金のことを考える余裕がありません。毎月の収支をきちんと管理し、使っていいお金と使ってはいけないお金の管理がしっかりできていれば、毎月の使いすぎを防ぐことができます。しかし、使ってはいけないお金のうち「将来のためにこのくらいの金額を貯蓄や投資に回せばいい」という計画を立てること自体苦手という人が多いようです。
将来のための計画というと難しく感じますが、最初は「来月少しだけ残す」「半年後にこれを買う」といった小さな目標で十分です。毎月の収支を完璧に管理するより、まず今後の見通しを持つことが大切です。お金の流れが少しでも見えるようになると、安心感が生まれ、自然と計画を立てる力が育っていきます
④自分の感情をコントロールすることが苦手な人
貧乏人・浪費家の人は、自分の感情をコントロールすることが苦手です。これは、①の衝動的な行動とも関連するのですが、自分の欲望に正直すぎると言えるでしょう。貧乏人・浪費家の人は、自分が欲しいと思ったもの、やりたいと思ったことなど感情が優先してしまい、正しい判断ができないことがあります。
感情に流されやすい人は、ストレスや孤独をお金で埋めようとする傾向もあります。忙しさや不安を感じるときほど、冷静さを失いがちです。そんなときこそ、少し立ち止まって深呼吸をして気持ちを整える時間を持つことが大切です。
⑤お金に関する知識が不足している人
貧乏人・浪費家の人は、お金に関する知識が不足しています。消費と浪費の違いをきちんと理解していないかもしれません。さらには、投資とギャンブルの違いさえも正しく理解していないかもしれません。なにも、難しいことを知っている必要はありません。しかし、生活していく上で最低限のお金の知識は必要でしょう。
たとえば、ショッピングモールで買い物をしたとしましょう。あと1000円購入すれば駐車場代が無料になりますが、今のままでは500円支払うことになります。
あなたならどうしますか?
①とりあえずなんでもいいから1000円分買い物して駐車場代を無料にする
②無駄なものを1000円分購入するなら500円支払うことで500円は無駄に支払わない
みなさん、もうお分かりですね。①を選んだ人は、現在の損得という感情によって衝動的な行動をしています。しかも、使うか使わないか、必要か必要でないかなどを考えずに買い物をしていますね。
無駄なものでなく、必要なものを購入したらいい思う人もいるでしょう。本当に必要なものであれば問題はありません。しかし、①を選んだ人は「いつか使うだろう」と考えます。その結果、使わなかったり買ったことを忘れてしまい込んでしまったり、買ったことを忘れまた買い物してしまったりしがちです。大事なのは、そう言った思考にならないことです。
お金の貯められる人になるためにできる3つのこと
では、どうすればお金の貯められる人になれるのでしょうか。今からできる3つのことを紹介します。
●①貯蓄習慣を身につける
お金が貯められない人は、使っていいお金と使ってはいけないお金の区別ができていないません。ですから、使っていいお金だけを使うようにします。
まずは自動的に貯まる仕組みを作りましょう。給与天引きや自動積立定期預金を活用すれば、自分の意思とは関係なくお金が貯まります。気づいたら貯まっていたという状態を作ることができます。
たとえば、お給料のうち何割かを使ってはいけないお金として取り分けておくと安心です。これは「先取り貯蓄」と言い、最もシンプルで効果的な貯蓄法の1つです。使ってはいけないお金を取り分けてしまうのですから、使うことはできません。あとは残ったお金の中でやりくりするだけなので無理をして節約する必要がありません。
貯蓄の方法は銀行の定期預金でもいいですし、少し将来のことも考えるのであれば、NISAなどの制度を使ってもいいでしょう。そして残ったお金を使うようにすれば、お金は確実にたまります。大切なのは、「貯めよう」と頑張るよりも、「自然に貯まる仕組み」を先につくることです。
●②自己をコントロールするための計画を立てる
貧乏人・浪費家が「計画を立てることが苦手」なのはわかります。しかし、お金の貯まる人になるためにも、ますはほんの少しでもいいのでやってみましょう。
たとえば、大きな買い物などをするときには、「いつ」「どこのお金を使って」買うのかだけでもリストにしておくと使いすぎを防げます。お金を貯めるときも、「3年後に旅行資金30万円」など、期間と金額を具体化すると行動が変わります。 こうしたことをせずに、欲しいままに買い物を続けると、支払いだけが増えていきます。お金は無限ではありませんから、しっかりと何に使うかを決めておきましょう。
計画を立てることは、自分の暮らしを整えるためでもあります。目標があると、日々の使い方にも優先順位がつき、迷いが減ります。小さな計画でも実行できた経験が積み重なれば、自信となり、お金との向き合い方そのものが前向きに変わっていきます。
●③お金の知識を身につける
お金の知識を身につけることで、お金に振り回される人生から脱却することができます。ネットの情報も有益ですが、使いようです。今は簡単に書かれた本もたくさんあるので、何か1冊読んでみるのがよいでしょう。本を読むことが苦手な人は、「マンガでわかる〜」のようなシリーズの本から始めてみるといいかもしれません。
お金の学びは、最初の一歩を踏み出すことが何より大切です。たとえば、ニュースの中で気になった言葉を調べてみる、銀行や証券会社のサイトで制度の説明を読んでみる、そんな小さな積み重ねでも十分です。知識が少しずつ増えると、お金の話題に苦手意識を持たなくなり、日常の中で“自分の判断軸”が育っていきます。
また、周囲にいるお金に詳しい人の考え方を聞くのも良い刺激になります。正しい知識を得ることで、不要な出費を減らし、安心して未来の選択ができるようになります。知ることは守ること。お金の知識は、自分と家族を支える力にもなるのです。
お金の知識は知っているかいないかで将来大きな差を生みます。知らない間に、無駄なお金を使っているかもしれません。1人で勉強をするのが苦手という人は、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談してみることもいいでしょう。
貯蓄習慣・計画・知識が大切
貧乏人や浪費家がお金の安心できる人になるためには、まず、貯蓄習慣を身につけることが大切です。先取り貯蓄として使ってはいけないお金を確保し、自己コントロールするための支出の計画を立てましょう。そして、お金の知識を身に付けましょう。お金の知識は将来に大きな影響を与えます。積極的に学習することをおすすめします。
先取り貯蓄・支出の計画・お金の知識は、どれかひとつだけでは成り立ちません。貯蓄の習慣が土台となり、計画性が軸をつくり、知識が判断力を育てます。どれも難しいことではなく、日々の暮らしの中で少しずつ磨いていけるものです。月に一度お金の使い方を振り返る、買い物前に一呼吸おく、気になる金融ニュースを調べてみる、そんな小さな積み重ねで十分です。
お金とうまく付き合う力は、年齢や収入に関係なく誰でも身につけられます。意識が変われば行動が変わり、行動が変われば結果も変わる。お金に振り回される自分からお金を味方にできる自分へと今日からできる一歩を、ぜひ始めてみてください。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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