25/12/02
自治体からもらえる、シニア向け「給付金・補助金」7選

老後の生活にも何かとお金がかかるもの。年金やこれまでの蓄えでカバーするのが大変ということもあるかもしれません。そんなときには、お住まいの地域にある「もらえるお金・補助」を確認してみましょう。各自治体では、老後の生活を支えるためにさまざまな給付金・補助金・割引などのサービスを展開しています。利用できるものはなるべく活用して、生活を守りましょう。今回は、自治体がシニア向けに用意している「もらえるお金・補助」の例を紹介します。
①交通機関優遇パス
体力が衰え、外出を控えがちな高齢者に向けて、地域のバスや電車など交通機関をお得に利用できる制度があります。
●東京都:東京都シルバーパス
70歳以上の都民であれば都内の公共機関を利用できるパスが購入できます。住民税非課税の方は年額1000円、それ以外の方は1万2000円で利用できます。利用できる交通機関は都バス、都営地下鉄、都電、日暮里・舎人ライナーです。
●神奈川県横浜市:敬老特別乗車証(敬老パス)
横浜市内の70歳以上の人であれば市内区間などの電車・路線バスが利用できるパスが購入できます。障害者の方は無料、当年度の市民税が世帯全員非課税の場合は年額3200円~2万500円で、所得額に応じ金額が変わります。75歳以上で運転免許証を自主返納した場合には3年間無料で交付されます。
横浜市営バス(「あかいくつ」は対象外)、横浜市営地下鉄(全線)、金沢シーサイドライン(全線)、市内民営バス路線などの利用が可能です。
●愛知県名古屋市: 敬老パス
名古屋市にお住いの65歳以上が対象です。所得に応じて年額1000円、3000円、5000円のいずれかで利用できます。市バス・地下鉄、ゆとりーとライン(大曽根-高蔵寺間)、あおなみ線、メーグルと、名鉄、JR東海、近鉄、名鉄バス・三重交通の市内区間が対象となります。また、無料で利用できる交通機関と、交通費を支払ったのちに後日運賃分が口座振り込みになる交通機関があります。回数の制限があり、年間730回まで利用できます。
②バリアフリー工事に関する助成
年を重ねることで、身体が自由に動かなくなり、自宅で過ごすことすら不便になることもあります。そのような方向けに、自宅に手すりをつけるなど、暮らしやすくするためのリフォーム費用を介護保険の改修費に上乗せして支給する自治体があります。
●大阪府大阪市:高齢者住宅改修費給付事業
大阪市にお住まいで、介護保険制度の居宅介護(介護予防)住宅改修費の支給を受けて住宅改修を行っている方を対象に、支給対象外の費用を追加で受け取れる制度です。給付額や支給率は介護保険料段階と市民税の課税の有無で異なり、例えば介護保険料段階が第1~4段階で市民税非課税世帯の場合は30万円のリフォーム代のうち27万円が支給されます。
対象となる改修は、介護保険制度の住宅改修と同時に行われる工事であり住宅改修費の対象外のものに限ります。詳しくは自治体のウェブサイトもしくは区役所に問合せをして確認するといいでしょう。
●東京都墨田区:高齢者自立支援住宅改修助成事業
墨田区にお住まいで、65歳以上でかつ住宅の改修が必要な方が対象です。介護保険の要介護認定が「非該当」、または認定を受けていない未申請の方でも「予防改修助成」として申請可能です。対象となる費用は最大20万円。所得により負担額が異なります。生活保護の場合は負担額はなく、区民税が非課税の場合は1割負担(最大2万円負担)、その後は所得などに応じ2割、3割負担で改修ができます。
●兵庫県神戸市:住宅改修助成事業
神戸市にお住まいで、生計中心者の前年分の所得金額が600万円(もしくは給与収入のみの場合は800万円)以下の方であり、かつ介護保険の要介護認定で「要支援」「要介護」と認定された方もしくは、身体障害者手帳の交付を受けた方が対象です。
支給限度額は最大100万円ですが、介護保険から支払われる住宅改修費(最大20万円)を超えた部分のみ支給されます。例えば50万円の費用が掛かった場合、20万円を控除した30万円が神戸市の住宅回収助成事業の支給限度額となります。
助成率は市民税額により異なります。生活保護の場合は、自己負担はなく、市民非課税の場合は1割負担となります。所得税額が7万円を超える場合は、支給限度額の20万円のうち、3分の1の金額が助成されます。
③家事支援サービスの助成
ゴミ捨てなど、家事支援サービスに対する助成がある自治体があります。
●東京都港区:介護予防・生活支援サービス事業・家事援助サービス
65歳以上の方が対象で、日常生活に支障のあるひとり暮らし又は高齢者のみの世帯が対象です。「介護予防・生活支援サービス事業対象者」・「要支援1・2」を受けている場合は、1回200円で洗濯や掃除などの簡単な家事の援助を受けられます。
それ以外の「要介護」ではなく「自立」という診断を受けている場合は家事援助サービスとして、所得に応じて1時間当たり無料、120円、200円のいずれかで家事の援助が受けられます。
●東京都世田谷区:ふれあいサービス
世田谷区社会福祉協議会が行っている「ふれあいサービス」に利用会員として登録することで、掃除や洗濯、食材や日用品の買い物、料理などのサービスを1時間1000円で利用可能。ゴミ出しは最大週2回、毎月1000円で利用できます。
④出張美容院費用の補助
寝たきりになっても、身体のお手入れは必要になります。そこで自治体によって美容院の出張費を補助しているケースもあります。
●神奈川県相模原市:出張理美容サービス
相模原市にお住まいの65歳以上の要介護4・5認定の人等の寝たきりの方を対象とした助成です。1枚3000円の助成券を年間最大6枚受け取れます。助成券は施術代だけではなく出張費にも充てることができます。また、1回の利用につき助成券を1枚のみ利用できます。
⑤健康維持と介護予防のための助成金
身体が動かなくなることを事前に防ぐことで、健康寿命を伸ばそうとする自治体もあります。はり・きゅうの通院に対する助成を見てみましょう。
●神奈川県相模原市:はり・きゅう・マッサージ施術料助成
相模原市にお住まいの75歳以上が対象です。79歳までは市民税が非課税の世帯のみですが、80歳以降は所得制限がなくなりどなたでも利用できます。1枚1000円の助成券を年間最大12枚受け取れます。保険適用の診療は対象外で、1000円以上の施術に利用でき、1回の施術で1枚利用できます。
●兵庫県神戸市:はり・きゅう・マッサージ施術料助成割引券
神戸市にお住まいで、70歳以上の方が対象です。1枚1000円の助成券を年間3枚受け取れます。一度申請をすると、毎年継続して割引券が受け取れます。助成券は保険適用外の施術に利用できます。
⑥補聴器の助成
難聴による不自由さを軽減する助成を行う自治体があります。
●東京都江東区:補聴器の現物支給もしくは購入費助成
65歳以上の方で、年齢による難聴が生じ、医師から補聴器が必要と診断された場合、補聴器の現物支給、もしくは購入費の助成を受けられます。現物支給の場合は、区が選んだいくつかの協力店にて支給され、助成の場合は最大7万2450円(実費分まで)の支給を受けられます。
●埼玉県草加市:
65歳以上の方で、65歳以上の方で、年齢による難聴が生じ、医師から補聴器が必要と診断された場合助成を受けられます。助成額は最大2万円です。
⑦お祝い金
長生きのお祝いとして、節目の年齢に敬老祝金を用意している自治体もあります。
●東京都三鷹市
99歳を迎える市民に1万円が贈呈されます。
●神奈川県藤沢市
90歳を迎えると5000円、100歳を迎えると2万円が贈呈されます。
●埼玉県鴻巣市
77歳の方に7000円、88歳の方に1万5000円、99歳の方に2万円が贈呈されます。
不便を感じたら、まずは自治体ホームページの確認を
年を重ねると、身体の不自由さを感じることが増えていくことは自然なことです。一人で解決しようとせず、様々なサービスに頼りながら、快適に暮らす方法を考えましょう。
サービスを選ぶときは、最初に自治体に問い合わせをしてみましょう。また、各自治体のホームページの「福祉」「高齢者福祉」などという項目を見てみるだけでも、どのようなサービスがあるのか、助成や補助があるのかが分かり、安心につながりそうです。
今回は受け取れるお金や助成について紹介しましたが、自治体では高齢者の孤立を防ぐためのイベントなども開催されています。物質的な豊さだけではなく、人とのつながりや体験などの心の豊かさも兼ね備えた老後を迎えたいですね。
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金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)
学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。
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