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25/06/23

家計・ライフ

定年後に働かないほうが不健康は本当?仕事と健康の関係をデータで確認

定年後に働かないほうが不健康は本当?仕事と健康の関係をデータで確認

定年後は「ゆっくり過ごしたい」「余程のことがない限り働きたくない…」と思う方も多いかもしれません。でも実際には、60代以降も働く人が増えており、70歳前後でも半数以上の人が仕事を続けているのをご存知でしょうか。なぜそこまで働く人が多いのでしょうか? その背景には、意外にも“健康との関係”があるのです。今回は、定年後も働くことが体や心にどう影響するのかを見ていきましょう。

69歳まで働く人は「約2人に1人」

「定年=仕事を完全にやめる」という時代は、すでに変わりつつあります。60歳以降、実際にどれくらいの人が働いているのかを示したのが次のグラフです。

<年齢階級別就業率の推移>

内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)」より

内閣府の「令和7年版高齢社会白書」によると、65〜69歳で働いている人は、約2人に1人。さらに、70~74歳まででは約3人に1人、75歳以上では約8人に1人いることになります。
なお、「令和5年版高齢社会白書」までは60歳〜64歳で働いている人の表記もありました。令和5年版の時点で、60歳〜64歳で働いている人はすでに73%でしたので、おそらくもっと増えています。もはや60代前半で働くのは当たり前になっているともいえるでしょう。

背景には、「年金の受給開始が原則65歳からであること」や、「高年齢者雇用確保措置」により、企業が65歳まで働けるような制度を整えていることなどがあります。高年齢者雇用確保措置とは、たとえば再雇用制度や定年の延長などが挙げられます。
実際、60代の就業率は2011年以降ずっと上昇傾向。これからも、「定年後も働く」というスタイルが、さらに一般的になっていきそうです。

定年後も「できるだけ長く働きたい」と考える人が増えている

同資料では、60歳以上の人に「何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいですか?」と聞いた調査があり、次のような結果になりました。

<何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたい?>

内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)」より

この結果から見えてくるのは、「65歳以降も働きたい」と考えている人が全体の約6割にのぼるということです。中でも「働けるうちはいつまでも」と答えた人が20.6%と、年齢にこだわらず長く働きたいと考えている人が一定数いることがわかります。

シニアは働くことで健康になれる!

シニアが働き続けることは、さまざまなメリットがありますが、中でも健康の維持につながるのか?について興味がある方は多いでしょう。

実際に、高齢になっても働き続けることは、実は「健康づくり」にもつながっているという結果が出ています。
厚生労働省が2019(平成31)年に公表した「中高年者縦断調査」では、働いている高齢者の方が、働いていない人よりも健康な割合が高いという傾向が見られました。

男性の場合では、ある年次に働いていた健康な人が、そのまま健康を維持している確率は「92.0%」。一方、働いていない人は「89.2%」と2.8ポイント低いという結果に。女性においても、働いている人が健康を維持している確率は「92.6%」、働いていない人は「91.2%」と1.4ポイント高くなっています。

これだけだと、それほど大きな差ではないと思われるかもしれません。そこで、前年に体調が悪かった人が1年後に「健康になった」と答えた割合を見てみましょう。
男性で働いていた人が「39.1%」なのに対し、働いていなかった人は「26.0%」にとどまります。その差は13.1%にものぼります。 女性においても、働いていた「41.5%」の人が健康改善した一方、働いていない人は「31.3%」のみ。10.2ポイントも差があります。

働くことで毎日決まった時間に起きて動く習慣がつき、生活リズムが整うことが、体や心の健康につながっているのかもしれません。定年後の過ごし方を考えるとき、働くことは「お金のため」だけではなく、「健康を保つ」手段としても価値があると言えそうです。

働くことで健康が保てる可能性あり

働く理由には、「体力」「気力」「収入の必要性」など、さまざまな事情があると思われますが、“自分なりの働き方”を模索しているシニア世代の姿が浮かび上がります。定年後の過ごし方は、人それぞれ。老後を楽しむといっても、やはり問題になるのは「お金」。思い切り楽しむには、生活費以外に余力が必要です。
そんなとき、一定の収入があれば、心にゆとりが生まれ、メリハリのある毎日や「心置きなく楽しむこと」にもつながります。

今回の調査の結果からは、働くことによって社会とのつながりが保たれ、生活にリズムが生まれ、心身の健康維持にもよい影響があることが汲み取れます。無理のない範囲で“自分らしい働き方”を続けることが、老後をより豊かにするカギになるのかもしれません。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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