26/04/05
貧乏人は買うのに、お金持ちは買わない7つのもの

昨今の物価高で、「週に1回のランチも見直そうか……」と家計のやりくりに頭を悩ます方が多いかもしれません。そんな中、どのような状況でも焦らず、悠々と構えているお金持ちもいます。
お金が貯まる人とそうでない人の間には、実は日々の小さなお金の使い方や、ものを選ぶ基準に細かな違いがあります。今回は、お金持ちが意識的に避けている「7つのもの」をご紹介します。日々の生活の中で、今日からすぐに見直せるヒントがきっと見つかるはずです。
お金持ちは買わないもの1:見栄を張ることが目的で購入するもの
ものを買うとき、「友人が持っているから」「誰かに『素敵ね!』と褒められたい」「最新のものを持っていれば一目置かれるはず」……。そんなふうに、自分を少しでも良く見せたいという理由で「何かを欲しい」と思うことがあるかもしれません。
「見栄を張る」という行為は、自分を大きく見せたいという欲求の裏返しであり、時に「自信のない自分」を隠すための手段になってしまいます。自分のためにお金を使っているつもりでも、単にものを持っているだけで自身の価値が上がるわけではありません。手に入れた瞬間の高揚感が消えれば、「余計なものを買った……」という後悔だけが残ることに。これでは、なかなかお金は貯まりません。
お金持ちは、自分が必要だと確信したものには潔くお金をかけますが、ただ人に見せるためだけのムダ遣いはしません。見栄のための買い物は、一度始めると終わりがない「底なし沼」であることを知っているからです。
自分自身の価値をものの価格やブランドで測る必要がなくなれば、その分余計な買い物も減っていきます。
お金持ちは買わないもの2:「習慣買い」するもの
毎朝コンビニでコーヒーを買う、仕事の帰りにドラッグストアに寄って何かしら手に取る、あるいは休日にショッピングモールへ行き、何かを買わずにはいられない……。そんな「いつもの習慣」になっている買い物は、誰にでもあるのではないでしょうか。
「習慣買い」は、一回あたりは数百円から数千円の少額ですが、積み重なれば月に1〜2万円、場合によってはそれ以上の大きな金額になります。最大の特徴は、これらが無意識のルーティンとして繰り返されるため、本人に「お金を使った実感」がほとんど残らないという点です。
お金持ちは、こうした日常のルーティン出費にこそムダが潜んでいることをよく理解しているため、目的のない行動を控えます。このように、まず自分の「行動の癖」を客観的に見直してみることが有効です。
「なんとなくの寄り道」を楽しみとして残したいのであれば、寄り道用に「月に3000円〜5000円」とあらかじめ予算を決めておくのも一つの手です。こうした些細な習慣を見直すだけで、未来の貯蓄額は確実に変わっていくでしょう。
お金持ちは買わないもの3:「セール品」「特売だから」で買うもの
「セールだったから」「特売だったから」。そんな理由でつい手が伸びてしまった経験はありませんか?しかし実際は、スーパーで安くなっていた野菜をまとめ買いしたものの使い切れずに処分したり、大幅に値引きされた洋服を買ったけれど、手持ちの服と合わずにタンスの肥やしにしてしまったり……。
これらは「本当に欲しいから」「今必要だから」ではなく、単に「安かったから」という動機だけで買ってしまった結果です。そもそも、商品がセール品になるということは、次に控えている「新しいもの」へ入れ替わる時期だということでもあります。ものによっては、わざわざそのタイミングで買わなくてもよいものも多いのです。
お金持ちは、「これはもともと欲しかったものか?」「今、本当に必要なのか?」という自分なりの基準で判断します。必要のないものにお金を投じることが、いかに大きな「ムダ」であるかを、お金持ちは誰よりも深く理解しています。
お金持ちは買わないもの4:「悩み解決」を謳う衝動買い
テレビショッピングやネット広告で、自分の悩みをズバリ言い当てられたような気持ちになり、つい注文してしまった経験はありませんか?「座るだけで腰痛が改善する」「飲むだけでぐっすり眠れる」「塗るだけで20歳も若返る」……。こうした、コンプレックスや切実な悩みから引き込み、即座に解決できると謳う導線は、私たちの「今すぐどうにかしたい」という心理を巧みに突いてきます。
しかし、冷静になって考えてみましょう。長年抱えてきた悩みが、たった一つの商品で魔法のように消え去ることは稀です。
お金持ちは、こうした「広告に煽られた買い物」には手を出さず、むしろその背景にある仕組みを冷静に観察します。お金持ちが重視するのは、一時的な期待感ではなく、そのものが本当に自分の生活の質を持続的に高めてくれるかという「本質的な価値」です。
お金持ちは、安易な解決策にお金を投じるよりも、根本的な改善のために時間や知識を蓄えることの方が、結果的に安上がりで確実であることを知っています。
お金持ちは買わないもの5:送料無料にするためだけの「ついで買い」
ネットショッピングで「あと〇〇円で送料無料」と表示されると、つい予定にないものを追加したくなりますが、これはムダ遣いの典型的な入り口です。たとえば、配送コストの上昇により、送料無料のハードルが3500円から5000円へと引き上げられるケースもあるかもしれません。そんなとき送料を節約するために1500円分の商品を追加した場合、結果として支出は確実に増えています。「送料を払わなかった」ことに目が向きがちですが、実際には不要なものにお金を使っているだけです。
お金持ちは、このような場面で「本当に必要なものかどうか」だけを基準に判断します。必要なものであれば送料を払って購入し、不要であれば買わない。それだけのシンプルな判断です。「送料無料にすること」ではなく、「余計な支出を増やさないこと」。この考え方が、無駄遣いを防ぐポイントになります。
お金持ちは買わないもの6:成果の上がらない「自己投資」に関するもの
「人生100年時代」といわれるなかで、長く働き続けるためには自分自身をアップデートし続ける必要があります。そのための「自己投資」は大切ですが、注意したいのはその自己投資への「向き合い方」です。将来への不安に突き動かされ、具体的な活用イメージを持たずに高額なセミナーに参加したり、やみくもに資格取得を目指したりするのは、注意が必要です。
「何もしないでいるのが不安だから、とりあえず何か学んで安心したい」という心理は、誰にでもあるものです。しかし、その「安心感」を得ることだけが目的になってしまうと、本来の目的であるスキルアップや収入増という「実利」が後回しになっているかも。
お金持ちの視点は、もっとクリアです。お金持ちは「不安を消すため」ではなく、「目標を達成するため」という明確な目的意識からスタートします。「このスキルを得るために、いつまでに、いくら投じ、それによってどのような成果(リターン)を得るか」を、冷静にシミュレーションします。
また、お金持ちは「損切り」の判断も素早く行います。始めてみて「これは今の自分には役に立たない」と判断すれば、それまで投じたお金や時間に執着せず、さっさと撤退します。確かなリターンが得られない投資に、それ以上の貴重な時間を費やすことが大きな損失だと理解しているからです。
お金持ちは買わないもの7:内容を把握していない「重複した保険」
お金持ちは、保険に対しても慎重に検討します。そのポイントは「入りすぎないこと」と「内容をきちんと理解すること」の2点です。
お金持ちは、保険に入りすぎないようにします。勧められるままに複数の保険に加入したり、クレジットカードの付帯保険などをよく確認せずに持ち続けていたりすると、保障内容が重複し、保険料ばかりがかさみます。お金持ちは、公的医療保険などでカバーされる範囲をあらかじめ理解したうえで、どうしても不足する部分だけを民間保険で賢く補います。また、いざという時のための貯蓄(生活防衛資金)もしっかり備えているため、「なんとなく不安だから」という理由で保険を選ぶことはありません。
お金持ちは、保険の内容もきちんと理解しています。たとえば、医療保険の手術給付金は、入院を伴う大きな手術だけでなく、日帰りの手術でも対象になる場合があります。その代表的な例が「ポリープの切除」です。健康診断などで見つかり、その場で切除した場合でも、契約内容によっては手術給付金の支払い対象となることがあります。
保険の内容を知らないままだと、本来受け取れるお金を見逃してしまうこともあります。お金持ちは、最初からすべてを知っているわけではありませんが、その都度きちんと確認する姿勢を持っています。
「これは対象になるのか」と疑問に思ったら放置せず、必ず調べる。そうした細やかな行動の積み重ねによって、受け取れるものは確実に受け取っています。
保険は「入ること」ではなく、「必要な分だけ持ち、正しく使うこと」が大切です。
お金持ちのように「自分なりの基準」を大切に
お金が貯まりやすい人は、日ごろから「自分にとって必要かどうか」という基準を持ち、それに沿ってお金を使っています。「本当に必要か」「納得できる支出か」と一度立ち止まって考える習慣があるため、流れで買ってしまうことが少なくなります。
一方で、明確な基準がないままだと、そのときの気分や不安に左右されやすくなり、何に使ったのか分からないままお金が減ってしまうこともあります。
物価が上がる今だからこそ、大切なのは「自分にとって価値のあるものは何か」を見極めることです。買い物や契約の前に少し立ち止まり、自分なりの判断を積み重ねていきましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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