20/06/15
クレジットカード会社ごとの締め日・支払日一覧まとめ 支払いが遅れた場合の対処法も合わせて解説
クレジットカードは手元にお金がなくても買い物ができて便利ですが、もちろん後からお金を支払う必要があります。「支払いをうっかり忘れた!」「使いすぎちゃった!」という事態を防ぐためには、「締め日」と「支払日」を把握しておくことが大切です。
今回は、クレジットカード会社別に、クレジットカードの締め日・支払日をまとめます。合わせて、万が一支払いが遅れたという場合の対処法も紹介します。
クレジットカードの「締め日」と「支払日」
クレジットカードで買い物をしても、すぐにお金が引き落とされるわけではありません。1か月の利用金額を、あとからまとめて支払います。
1か月の利用金額が確定する日が締め日です。そして、その確定した金額を支払う日が支払日です。つまり、クレジットカードの利用金額は、毎月の締め日に集計され、支払日にまとめて支払うのです。
このしくみをうまく活用すると、支払いを2か月近く先送りすることも可能です。たとえば、締め日が10日、支払日が翌月5日というクレジットカードがあったとします。このカードをあえて11日に使用すれば、締め日は翌月10日、支払いは翌々月の5日にできる、というわけです。
なお、締め日は原則、土日祝日でも関係なく日にちで決まっています。締め日が10日なら、10日が土日祝日でも締め日は10日です。それに対し、支払日は土日祝日の場合前後します。支払日が10日(土)にあたる場合、多くは12日(月)となりますが、中には9日(金)になるようなところもあるので、よく確認しておきましょう。
また、締め日に決まる支払い金額は、実際の買い物のタイミングとずれる場合もあります。10日の締め日に買い物をしても、翌月の請求に反映されていないこともあるのです。これは、利用情報がクレジットカード会社に届くまでのタイムラグで起こる現象。この場合、次の請求時に支払うことになります。
クレジットカード会社ごとの締め日と支払日まとめ
クレジットカードの締め日と支払日は、クレジットカード会社ごとに異なります。また、同じクレジットカード会社でも、クレジットカードの種類によって違う場合や、いくつかのパターンから選択できる場合もあります。
以下、主なクレジットカード会社の締め日と支払日を一覧にまとめました。お手持ちのクレジットカードの締め日と支払日、ぜひ確認しておきましょう。
● クレジットカード会社別締め日・支払日リスト
クレジットカードが1枚だけなら、締め日や支払日も覚えやすいでしょう。しかし、これが2枚、3枚…と増えるほどに、管理がややこしくなってしまいます。ですから、カレンダーにチェックを入れるなどして、間違えないよう注意してください。
支払日に口座からお金が支払われるタイミングは、クレジットカード会社によってまちまちです。ですから、お金は前日までに入金しておきましょう。
支払い遅延を起こすとどうなる?
「支払日を忘れていた」「他の引き落としのせいで残高不足になった」「お金が用意できなかった」など、理由はさまざまあるかもしれませんが、不測の事態で支払いが遅れることもあるでしょう。もし、支払い遅延を起こすと、どうなるのでしょうか。
支払い遅延を起こすと、翌日から延滞金(遅延損害金)が発生します。その後、 カード会社から「口座が残高不足で引き落としできませんでした」というお知らせと支払い用紙が届きます。それも無視していると、催促の電話がかかってくることもあります。それでも支払わないでいると、クレジットカードの強制解約や一括返済の請求が届くことに…。そうなる前に、きちんと支払うようにしましょう。
なお、遅延損害金は、年率14.6%などと高く設定されているので、そのまま放っておくとどんどん膨れ上がります。1日でも早く返済すべきでしょう。
また、支払い遅延があったという情報が、クレジットヒストリー(クレヒス)に登録されます。クレヒスは、個人信用情報機関に登録されている個人のクレジットカード利用履歴のことです。クレヒスを見れば、契約の年月日、ローンの状況、過去の支払い履歴、延滞の記録などがすべてわかります。
クレヒスに「この人は残高不足になって支払いが遅延したことがあります」という情報が登録されると、クレジットカードの更新ができなくなったり、新しいクレジットカードを作れなくなったりするのです。クレヒスに傷をつけないためにも、支払い遅延は絶対にNGなのです。
ただし、クレヒスの保有期間はクレジットカードの解約後5年なので、延滞を繰り返した人でも、その後の5年間に問題がなければ、クレヒスの傷はなくなります。
どうしても支払えないときの対処法
万が一、どうしても支払日までにお金が用意できない場合はどうしましょう。現実から目をそむけてただ延滞する人の末路は大変なことになります。
お金が返済できそうにないという場合は、正直にクレジットカード会社に相談しましょう。その際、「支払日には返済できないけれど、○日になら返済できる」と、返済計画を伝えるのも大切です。もちろん、支払い遅延には違いありませんし、クレヒスにも残りますが、連絡なく無断で遅延するよりもましでしょう。
また、支払いを後からリボ払いに変更できるサービスもあります。リボ払いは、毎月の支払いを一定額に抑える支払い方法です。たとえば、一括払いで手続きした買い物をリボ払いで10回の分割払いにしてもらう、といったことが可能。この方法なら、1回あたりの返済額が減るため、ピンチを乗り切れる可能性があります。
ただし、リボ払いは金利手数料の高い支払い方法です。支払額の合計で考えると、一括よりも明らかに損になります。ですから、あくまで非常手段としてとらえておいてください。
まとめ
クレジットカード会社別の締め日・支払日のリストを紹介しました。クレジットカードの「クレジット」は「信用」という意味。きちんと締め日・支払日を把握して、クレジットカード会社に信用される使い方をしましょう。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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