20/01/31
その行為は絶対ダメ! クレジットカードの信用力を落とすワースト3
クレジットカードは、とても便利な支払いツールです。しかし、使い方を間違えば、クレジットカードの信用力を落とすことにつながります。実際に、クレジットカードを軽い気持ちで扱ったせいで、利用を止められたり、延滞金が発生したりということがあります。そうならないためにも、クレジットカードを使う上で、絶対にやってはいけないことを3つ、まとめます。
クレジットカードの信用力を落とす3つのこと:①自分以外の人にカードを貸す
クレジットカードを夫婦で一緒に利用したり、家族間で利用したりする人は意外に多いのではないでしょうか。いつも大金を持ち歩くよりは、カードの方が便利という考えもありますが、このような行為は、クレジットカードの規約違反となります。
クレジットカードは、契約者本人しか使うことはできません。本人以外は、たとえ身内であっても利用することはできないのです。このことについては、クレジットカードが発行されたときに届く会員規約にきちんと記載されています。
もし、家族や友人に貸したクレジットカードでトラブルが発生すれば、すべての責任は契約者が負うことになります。たとえば、貸したカードを不正に利用され、過大な請求があったとしても、他人にカードを貸した行為が「本人の重大な過失」ということになります。その結果、カード会社の盗難保険は適用外となります。また、そもそも他人にカードを貸すという行為が規約違反ということで、場合によっては、クレジットカードの返却を求められるケースも出てきます。
もし、家族間、夫婦間でクレジットカードを共有したいのであれば「家族カード」を作りましょう。それ以外の他人へは、絶対にカードを貸すことのないよう注意しましょう。
クレジットカードの信用力を落とす3つのこと:②カードの裏面のサインをしないまま使用する
新たにクレジットカードを作ったときや、更新後に新しいクレジットカードが届いたとき、忘れがちなのは、カード裏面の自署欄にサインすることです。
裏面のサインの役割は、クレジットカードで買い物したときに行う売上票の自署と、カード利用者が同じであることを確認するためのものです。そのため、裏面にサインがなければ、本人かどうかの確認ができません。実際に、高額な商品を購入する場合、サインのないカードの信頼性を疑われ販売者から断られてしまうこともあります。
それ以外にも、サインのないクレジットカードには大きな危険をはらんでいます。
たとえば、カードの裏面にサインのないクレジットカードが紛失・盗難に遭った場合で考えてみましょう。万一、他人が所持することになれば、自署を勝手に書き込まれ、不正に利用されてしまいます。しかし、不正に利用されたカードの支払い責任は、クレジットカードの所有者本人となります。
もし、カードの裏面にサインがあれば紛失・盗難に遭ったとしても、不正な利用の損害については、クレジットカード会社の盗難保険で補償されます。しかし、カードの裏面にサインがなければ、他人に不正な利用をされた被害額は、補償の対象にはなりません。なぜなら、カードの裏面にサインをすることは、カードの会員規約に定められていることであり、サインのないカードを使用していることが、規約違反になってしまうためです。
このように、サインを忘れると、大きな損害につながるケースがあります。必ず、カードが届いたらすぐに、裏面のサインをしましょう。
クレジットカードの信用力を落とす3つのこと:③支払額を延滞する
クレジットカードの料金の引き落とし日をうっかり忘れてしまったり、利用額が多すぎたりして、クレジットカードの支払いを延滞してしまう場合があります。このようなことが1回だけであれば問題ありませんが、たびたび起こるようであれば「貸したお金を期日通りに返してくれない信頼できない人」ということになります。
結果的に、信用情報機関に延滞の記録が載り、クレジットカード会社や銀行の信用力を落とすことにつながります。そうなれば、カードの利用を停止されたり、自動車や住宅ローンの審査が通らなくなったりなど不都合なことが起こります。
将来、住宅のリフォームや、新築を考えているのであれば、夢の実現が難しくなってしまう可能性があります。クレジットカードの支払いが滞るようなことは、絶対に避けましょう。
まとめ
クレジットカードを利用する際は、契約内容の詳細が載っている利用規約を必ず確認しましょう。クレジットカードはとても便利な支払いツールですが、使い方には注意を払い、正しく使うようにしましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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