21/03/29
クレジットカードの返金 いつ、どのように返金される? 返金処理時の4つの注意点
クレジットカードで商品を購入した際に「(服や靴などの)サイズが合わなかった」「思っていた商品と違っていた」などの理由で返品をしたいケースもあるでしょう。ただ、クレジットカードで支払いをした場合、どのぐらいの期間で返金されるのでしょうか。今回は、クレジットカードの返金処理のしくみや返金されるまでの流れ、返金を求める際の注意点を解説します。
クレジットカードの返金処理とは?
商品を返品して返金を受けたい場合に連絡をしなければならないのは、クレジットカード会社ではなく、購入した店舗です。購入した店舗に連絡をして、商品を返品したい旨を伝えると、その後の手続きについて教えてくれるでしょう。それに従えばOKです。
店舗に対して、「直接現金で返金してほしい」「自分の口座に振り込んでほしい」といったことを求めることは不可能です。なぜなら、クレジットカードで買い物をすると、店舗は加盟しているカード会社に対して数%程度の手数料を納める必要があるからです。カード会社に対して返金処理の手続きをする前に、顧客へ現金で返金すると、店舗は手数料を損してしまいます。
クレジットカードでの買い物の返金の流れ
クレジットカードで買い物した商品を返品した後、返金されるまでの流れは、返金処理が毎月の締日の前か後かで変わります。図は、毎月5日が締日、25日が引き落としのクレジットカードの場合のイメージです。
●クレジットカードの返品と返金処理の流れ
締日より前に返金処理された場合は、請求と返金を同時に行い、相殺します。
それに対し、締日より後に返金処理された場合は、その商品の代金の引き落とし日にいったんお金が引き落とされます。そして、その次の引き落とし日にもし請求があればその支払い金額と相殺されます。請求がない場合には登録している口座に返金された代金が振り込まれます。
特に返金処理が締日を過ぎた場合、返金まで1か月以上かかることに。注意が必要です。
クレジットカードの返金処理をする4つの注意点
このほか、クレジットカードの返金には注意点が4つあります。
●クレジットカード返金処理の注意点①:利用明細書などで返金されているか確認する
店舗に商品を返品しても、うっかり店舗側で返金処理を忘れている可能性もあります。そのため、必ずクレジットカードの利用明細書で、返金された記録があるか確かめましょう。きちんと返品されていれば、金額欄がマイナス表記になっているはずです。
もし、数か月待っても返金されていない場合は、必ず利用した店舗に問い合わせてください。
●クレジットカード返金処理の注意点②:商品の購入時についたポイントもマイナスされる
商品を購入するとポイントが付与されるクレジットカードがほとんどです。しかし、返金処理をすると商品の購入がなかったことにされるため、購入時についたポイントも差し引かれてしまいます。特に期間限定でポイントの還元率が高い時期に購入したものを返品した場合、同じ商品を再度購入しても通常のポイントしかつかない可能性があります。したがって、なるべく返品をしないで済むように商品を購入したいですね。
●クレジットカード返金処理の注意点③:二重請求の場合はカード会社に問い合わせる
まれに店舗側の処理ミスで二重請求されるケースがあります。二重請求が判明した場合は、カード会社への連絡を先にしてください。連絡時には、購入した商品・日時・場所を伝えます。
なお、二重請求があった場合は、商品を返品したケースとは異なり、すぐに口座に返金されるケースがほとんどです。
●クレジットカード返金処理の注意点④:返品する際に送料や手数料の負担を求められるケースもある
商品を販売している店舗によっては、返品時に送料や手数料の負担を強いられるケースがあります。そのため、返金されても手数料分の損が発生するかもしれません。加えて、店側の対応によっては、送料の負担を巡ってトラブルになる可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
クレジットカードで購入した商品に不満があれば、店舗に返金処理を申し出ることで、返金を受けられます。ただし、カードの締日を過ぎて返金処理が行われると、一度お金を支払う必要があるうえ、返金までの時間も長くなります。返品する際は、できるだけ早いタイミングで返金処理を申し出るようにしましょう。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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