お金持ちと貧乏に分かれる、車のつかい方

これから車を購入したいと考えている人もいるでしょう。値段の高い高級車に対して憧れを持つ人も少なくありません。ただ、お金持ちと貧乏な人では車の使い方が大きく違います。車を購入する前に、お金持ちはどのような車の使い方をしているのか把握しておいても損はないでしょう。今回はお金持ちと貧乏な人の車の使い方の違いを5つ、比較して紹介します。

お金持ちと貧乏の車の使い方の違い1：お金持ちは車を持たないが、貧乏な人は「車を持つこと」にこだわる

お金持ちは無駄なものや消費にあまりお金を使いたくないと考えています。そのため、お金持ちのなかには、購入費だけでなく維持費もかかる車を無理して持とうとしません。車を使うにしても、レンタカーやカーシェアリングなどを利用して、安く済ませようとします。

一方、収入の少ない人は見栄っぱりなところがあって、ステータスとしてなんとしてでも車を持つことにこだわります。周りが全員車を持っているのに自分だけ持っていないということに耐えられません。住んでいる地域によっては車が必要な場合もありますが、その場合でも新車をローンで購入したり、高級車を選んでしまったりする、というわけです。しかし、車は高い買い物です。無理して車を購入しても、毎月の支払いが苦しくなってしまいます。

お金持ちと貧乏の車の使い方の違い2：お金持ちは近場なら歩いたり自転車を使ったりするが、貧乏な人は車で移動する

お金持ちには、健康を重視している人が多くいます。厚生労働省が発表した「平成30年国民健康・栄養調査報告（結果の概要）」によると、世帯の所得が600万円以上の人は、200万円未満の人よりも歩数が多いことがわかっています。

●世帯の所得と男女別の平均歩数

厚生労働省「平成30年国民健康・栄養調査報告（結果の概要）」より筆者作成

また、「運動習慣のない者」の割合も、「600万円以上」の世帯がもっとも低くなっています。つまり、世帯の所得が高い方が、比較的運動をする習慣がついている傾向が読み取れます。

近場であれば、徒歩や自転車で移動すればガソリン代や駐車料金などを気にする必要がありませんし、健康にもつながります。しかし、移動を面倒くさがって、常に車を使っていると、お金の面でも健康の面でもマイナス、というわけです。

お金持ちと貧乏の車の使い方の違い3：お金持ちは中古車を購入するが、貧乏な人は新車・高級車を欲しがる

お金持ちが中古車を欲しがる理由は、消費よりも投資への意欲が高いからです。新車を購入してしまうと多くのお金が必要ですが、中古車なら安価ですので投資に回せるお金が余ります。実際、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏はホンダのアコードに乗車している場面をたびたび目撃されています。
また、一昔前と比べると、車だけがステータスの象徴ではなくなっています。車だけでなく、ほかのものを購入する人も増えているのです。

一方、貧乏な人のなかには高級車を欲しがる人もいます。ベンツやレクサスなど高級車に憧れて、ローンで無理をして購入するケースも少なくありません。無理をして高級車を購入しても、その後には多額の支払いが待っていますし、車を購入するときのローンの金利は銀行のマイカーローンで2〜4％、ディーラーローンだと4〜8％と高くつきます。日々の給料から支払いを続けていかなければならないため、生活が苦しくなる可能性があります。

お金持ちと貧乏の車の使い方の違い4：お金持ちは車を資産と考えるが、貧乏な人は見栄で買う

お金持ちのなかにも高級車を購入する人はいます。ですが、収入の少ない人と違うのは、高級車を購入する理由です。お金持ちが高級車を購入する場合には、その後の売却時の価値を考えています。

一部の希少な高級車を購入した場合、年月が経っても値段が落ちません。むしろ購入時よりも高い価格で売却可能な場合もあるほどです。また、高級車を社用車として購入することで経費にできるので、法人税の負担を軽減できます。

一方で、貧乏な人が無理して高級車を買う理由は、ステータスや見栄など資産とは関係がないものが多くあります。当然売却することまで考えていないので、高級車を購入した後、高い値段で売却できないケースがほとんどです。

お金持ちと貧乏の車の使い方の違い5：お金持ちはタクシーを使うが、貧乏な人はタクシーを使わない

お金持ちは必要とあらばタクシーを使います。その理由は、お金持ちほどお金よりも時間が重要だと考えているからです。お金はなくなっても稼げますが、一度失った時間は戻ってきません。そのため、タクシーの方が時間を短縮できるとわかれば躊躇なく使います。
また、お金持ちはタクシーに乗っている時間も無駄にしません。睡眠を取って英気を養ったり、移動している間も仕事をしたりしています。

一方、貧乏な人は、基本的に公共交通機関よりも高いタクシーを使おうとはしません。お金を失いたくない気持ちが強くなるため、時間がかかっても料金の安い公共交通機関や徒歩といった手段を選ぶ人が多いのです。

まとめ

お金持ちだからといって、必ずしも高級車を購入するわけではありません。そもそも、車を持つことにこだわりのないお金持ちも多いですし、車よりも投資にお金を回したいと考えるお金持ちは中古車で十分と考えています。一方で、高級車を買う場合も、車を資産としてとらえて、売却時のことまで考えています。
反対に、見栄を張って身の丈に合わない高級車を買っても貧乏のもと。不要な車を無理して買うようでは、お金はいつまでも貯まっていきません。
タクシーの使い方にも、お金持ちと貧乏な人の違いがあることもご紹介しました。これからお金持ちになりたいならは、お金持ちの車の使い方を学んでみてはいかがでしょうか。

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