22/11/24
【2023年に向け】高配当&株主優待がもらえる「ダブルで嬉しい」銘柄5選
2022年4月に実施された東証の再編により、株主優待を廃止する銘柄が増える傾向にあります。実際、筆者が持っている優待企業も数件、株主優待の廃止が決まったり、株主優待の内容が悪くなる「改悪」になったりしました。
しかし、株主優待がなくなってしまうかというと、そんなことはありません。株主優待を新設する企業もあります。直近の会社四季報(2022年4集(秋号))によると「9増11減」だそうです。それに、高配当と株主優待のダブルで嬉しい銘柄はまだまだ選べます。
今回は高配当で株主優待に魅力がある「ダブルで嬉しい優待銘柄」を、プロのFPが主婦目線で5つ紹介します。
※比較しやすいよう100株あたりの株価と株主優待で統一します
(データは2022年11月22日時点の終値をもとに作成)
高配当&株主優待銘柄①:雪国まいたけ(1375)
多くの人がスーパーで一度は目にしたことがある「雪国まいたけ」の会社です。天候に左右されないきのこ栽培は安定した価格で供給でき、経営も順調です。値上げが続くなか低価格なきのこ類は需要も高まってきています。
株主優待でもらえるのは3000円相当の自社製品セット。しめじ、えりんぎ、舞茸、舞茸ごはんの素などがセットになっています。なお、株主優待をもらうには、9月と3月の連続2回同一株主番号で株主であること(6か月以上継続保有すること)が条件になっています。
・株価 10万2000円
・権利確定日 3月
・配当金 3000円
・配当利回り 2.94%
・株主優待の内容 3000円相当の商品
・優待利回り 2.94%
高配当&株主優待銘柄②:日精樹脂工業 (6293)
長野県の射出成形機最大手企業です。国内は自動車向け、欧米は自動車、医療機器、生活関連容器向け受注が順調に回復。中国においてはスマホや自動運転自動車などIT関連機器製造向けの受注が好調となっており企業としても将来が期待できそうです。
株主優待では同社の地元、長野県および坂城町の特産品ギフト(1500円相当)。りんごやもものジャムの詰め合わせです。特産品で届くのがうれしい優待となっています。
・株価 9万4900円
・権利確定日 3月
・配当金 3500円
・配当利回り 3.68%
・株主優待の内容 1500円相当の長野県および坂城町の特産品ギフト
・優待利回り 1.58%
高配当&株主優待銘柄③:宝ホールディングス(2531)
タカラのみりん、宝缶チューハイで有名な企業です。発砲日本酒の「澪」も人気商品となっています。ステイホームが増え自宅飲みの需要が高まり売り上げを伸ばしています。
株主優待のプレゼントは1000円相当の自社商品。「澪」のスパークリング清酒(300ml)など、お酒がもらえるのも魅力となっています。
・株価 10万6700円
・権利確定日 3月
・配当金 3400円
・配当利回り 3.19%
・株主優待の内容 1000円相当の自社商品(酒類か調味料を選択可)
・優待利回り 0.93%
高配当&株主優待銘柄④:TBSホールディングス(9401)
テレビのキー局TBSです。テレビ離れが進んでいるとはいえ安定した経営で配当も2.5%を超えています。もらえるQUOカードにはTBSアナウンサーが印刷されており(2022年度実績)、アナウンサーファンには嬉しい優待となっています。
・株価 15万3500円
・権利確定日 3月
・配当金 4000円
・配当利回り 2.61%
・株主優待の内容 1000円相当のQUOカード
・優待利回り 0.65%
高配当&株主優待銘柄⑤:オートバックスセブン(9832)
車用品店「オートバックス」の株です。年2回、自社グループで使えるギフトカードがもらえます。自動車を所有している人であればウオッシャー液、オイル交換や車検など維持費がかかるので活用しやすい優待となっています。配当が高配当なのも魅力です。
・株価 14万5200円
・権利確定日 3月、9月
・配当金 6000円
・配当利回り 4.13%
・株主優待の内容 1000円相当のギフトカード
※自社グループ店舗(一部除く)で利用可
・優待利回り 0.68%
まとめ
高配当&株主優待が嬉しい銘柄を紹介してきました。優待商品が届くのは楽しいものです。たくさんの銘柄の中から、楽しみながら、自分にあった優待を探してみてください。
ただし、いくら利回りがいい銘柄でも、配当は企業の業績に応じて毎年変動しゼロになることもあります。また、企業の方針や経営状況に応じて株主優待も内容が変更になったり、廃止になったりするケースもあります。筆者も、持っている銘柄のひとつが上場廃止に。企業による自社買取が行われるという、今までなかった経験をしました。配当も株主優待も大切ですが、銘柄選びの際には、企業自体の経営状況はどうなのかを確認することをおすすめします。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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