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22/05/03

家計・ライフ

生活費が高くなる「意味のない」節約5選

生活費が高くなる「意味のない」節約5選

お金を貯めたいならまず節約から。支出の削減は、自由に使えるお金・貯められるお金が増えることにつながります。でも、せっかく実行した節約が、実はまったく効果がなかったり、むしろ節約にならなかったりしたら、悲しいですよね。今回は、一見お得なようで、実は生活費が高くなる「意味のない」節約5選を紹介します。

生活費が高くなる節約1:たくさん一度に買う「まとめ買い」をする

「ジャンボパックはお買い得!」「1つ350円、3つで1000円」「BUY 2 GET 1 FREE」(2つ買うと1つ無料)…店先で、こんな表記を見たことはありませんか。確かに、まとめ買いすると1つあたりの単価が下がって、お得になるように感じます。

しかし、いくらまとめ買いで単価が安かったとしても、使いきれないとかえって損になってしまいます。鶏もも肉が3枚入ったパックを1000円で買えば、1枚の単価は333円ですが、仮に1枚だめにしてしまったら、この鶏もも肉は1枚500円だったことになります。
また、2つ買うと1つ無料になるからといって、使うあてのない洋服や必要のない雑貨を無理して買うようでは、生活費が高くなってしまいます。

食品で、どうしてもまとめ買いしたいのであれば、痛まないように小分けにして冷凍保存するなどの対策を徹底しましょう。そして、無駄にせず全部使い切るようにします。在庫がたくさんあると、ついちょっと多めに使いがちですが、それもNG。普段どおりに使うようにしましょう。
洋服や雑貨などは、無理にまとめ買いして安く買おうとするよりも、本当に気に入ったものだけを選んで買うほうが、満足度も高いでしょう。

生活費が高くなる節約2:いろいろな店で買う「はしご買い」をする

「野菜はこっちの店が安い」「○日はそっちの店で玉子の特売」「ガソリンは少し遠いけどあっちのガソリンスタンドがお得」など、安売り情報に詳しい方がいます。複数の店を「賢く使い分けている」のだというのですが、おすすめしません。

さまざまな商品が値上がりする今、1円でも安く買い物をしたいと考える方は多いでしょう。しかし、物にもよりますが、はしご買いでお得になる金額はせいぜい数十円程度。買い物にかける時間や手間、移動にかかる交通費などを考えると、とても見合う節約にはなりません。さらに、移動した先の店で他の商品が気になって、ついつい買ってしまう可能性も。これでは生活費が高くなってしまいます。

数十円の節約に時間やお金をかけるよりも、買い物する店をひとつに絞ったほうが、結果として節約につながることが多いでしょう。

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生活費が高くなる節約3:「駐車場無料・送料無料」のためにお金を払う

「○円以上のお買い上げで駐車場無料(送料無料)」もよく見かけますね。1万円以上の買い物で駐車場が無料になるというのに、今日の買い物は8000円…となったら、もう2000円ほど買い物して、駐車場代を安くしたいと考えてしまいそうです。

しかし、店側からすれば、駐車場を貸すだけで、もともと8000円の買い物をする予定の人が1万円使ってくれるようになるのですから、うれしいでしょう。

駐車場代や送料は買い物した商品の値段とは別にかかるため「もったいない」という気持ちになりがちです。しかし、駐車場無料や送料無料のために、いらないものを買うのは本末転倒。生活費が高くなってしまいます。

本当に必要なもの、利用するものを買って無料の条件を達成できるのであれば、まだいいかもしれません。しかし、無駄なもの買うくらいならば、いっそのこと駐車場代や送料を払ってしまったほうが、結果として支出が少なくなるでしょう。

生活費が高くなる節約4:ポイントを貯めるために「キャッシュレス決済」を使う

クレジットカード、電子マネー、スマホ決済などのキャッシュレス決済。現金よりも手軽に支払えて、買い物に応じてポイントが貯められるのでお得です。

しかし、中にはポイントを貯めるためにキャッシュレス決済を使う方もいます。「毎月○万円以上使用」「毎月○回以上決済」などの条件を満たすと還元率が0.5%上がるからと、無理矢理買い物してしまうのです。この場合、条件を満たせても、特典は「還元率+0.5%」ですから、とても労力に見合いません。生活費が高くなってしまいます。

また、たくさんのキャッシュレス決済を使い分けている方もいます。確かに、お店によって利用できるキャッシュレス決済が違うこともありますし、特定のお店での還元率がアップするキャッシュレス決済もあります。しかし、あまりたくさんのキャッシュレス決済を使いわけていると、貯まるポイントが分散してしまい、使いにくくなってしまいます。そのうえ、支出の管理も大変です。

キャッシュレス決済は便利なものですが、使い方は「現金と同じように」が基本。また利用するキャッシュレス決済もできるだけ絞って、集中してポイントを貯めるのがおすすめです。そうすることで、ポイントも使いやすくなるでしょう。

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生活費が高くなる節約5:食費の節約

「節約」というと、食費の節約をイメージする方が多いようです。食材のグレードを落としたり、安い食材ばっかり使ったりすれば、もちろん食費の節約はできるでしょう。

しかし、食事はやはり楽しみなもの。節約レシピばかりの毎日は大変ですし、ストレスがたまってしまいます。ストレスがたまる節約は、長続きしません。それに、豊かな食事は健康にもつながります。食費を節約しても、体を壊して病院にかかるようでは、やはり生活費が高くなってしまいます。

もちろん、高級食材を買いなさいというわけではありません。食費の節約は無駄遣いをしない程度に抑えて、無理なくできて効果の高い「固定費」の節約を優先しましょう。

固定費とは、毎月一定額決まって発生する費用のこと。たとえば住居費、水道光熱費、通信費、保険料、車の費用などがあります。固定費は、一度見直すだけで大きな節約が期待でき、しかも節約の効果が長続きします。

まとめ

一見お得なようで実は生活費が高くなる「意味のない」節約を紹介してきました。自分も実践している、心当たりのある節約はありませんでしたか? もしこれらの節約をしているようであれば要注意。正しい節約を心がけ、支出を減らしていきましょう!

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。

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