21/07/30
節約上手な人があえてしない3つのデジタル
キャッシュレスで現金を使うことが減り、アプリで家計管理ができるようになっています。デジタル化が進み便利になっていますが、それが浪費につながることもあるようです。節約上手な人があえてしないデジタルなことを3つ紹介します。
スマホ決済やアプリ、クレジットカードをやみくもに使わない
PayPayやLINE Payなどのスマホ決済や各店舗のアプリ、クレジットカードなどを使うとポイントが貯まるのでお得です。しかし、現金を使っているという感覚が薄れて使いすぎ、いくら使ったか管理しにくいというデメリットもあります。
たとえば、Visa LINE Payクレジットカードを使うと初年度年会費無料で2%還元になる(2022年4月30日までの予定)ので、とてもお得です。確かに、月3万円分の生活費をVisa LINE Payクレジットカード経由にすると600円分のポイント還元になりますが、ついお菓子やジュースを買ってしまうとすぐにメリットがなくなってしまう金額でもあります。
また、レストラン、ファストフード、ファッションブランドなど、様々なお店でお得なサービスが受けられ、ポイントが貯まるアプリも、「あといくら買えばもう1ポイントつく」と思うと、さほど必要のないものまで買ってしまいがちです。また、お買い得情報や新商品・季節限定商品のお知らせがくると、ついお店に行きたくなってしまいます。
スマホの画面がアプリだらけになっているような人は要注意。節約上手な人はやみくもにポイントアプリやLINE会員登録を利用せず、誘惑から自分を遠ざけます。必要なモノだけ買い、無駄遣いをしないのです。
もし利用するのであれば、「週に1回以上行く店のもののみ使う」「服はこの店だけでしか買わない」といったマイルールを作りましょう。そうすることで、無駄遣いが減らせますし、効率よくポイントが貯められます。
逆に、通信費・ガス代・電気代・保険料などの固定費はある程度金額が決まっているので、クレジットカード決済にしてポイントを貯めるとよいでしょう。
家計簿アプリを使わない
レシートの写真を撮るだけで品目を仕分けできる家計簿アプリはとても便利で、利用する人も多くなってきました。しかし、アプリでも「入力が面倒」「金融機関との連携がうまくいかない」「操作がわからない」「記録しても結局確認しない」といった人はいるものです。せっかくの家計簿アプリも、うまく使えていなければ、意味がありません。
家計管理は、無理にデジタルにしなくても、あえて手書きの家計簿で記録したり、レシートを集計したりするだけでもできます。アナログ管理したほうが簡単です。
たとえば、食費・日用品費など、日々やりくりする費用はあらかじめ月いくらまでと上限を決め、あえて現金で袋に入れておきます。買い物する時は、そこからお金をお財布に移して買い物すると、1か月の予算の範囲内で買い物できるため、節約できる、といった具合です。無理にデジタルにこだわらないようにしましょう。
SNS情報をチェックしすぎない
食事や旅行の時何が流行っているか、SNSを検索していませんか?SNSをチェックすると、美味しそうで映えるメニューを食べてみたくなったり、自分が投稿するためにさほど興味のない場所に行ったりしてしまいがちです。
しかし、SNS情報をチェックしすぎると、他人の行動や嗜好に自分の考えが左右されてしまいます。そして、さほど欲しくない買い物や買い物をして無駄遣いにつながります。いっとき流行ったタピオカドリンクは、美味しくて飲みたいと何回思ったでしょうか? 筆者は初めて飲んだ時、「なんて甘ったるいんだ」と思い、また飲みたいとは思えませんでした。
SNSをチェックするとあっという間に数十分経って、自分の時間も無駄にしてしまいます。SNS情報をチェックしすぎず自分らしい生活をすれば、無駄遣いをせず節約できます。
まとめ
デジタルなことは便利で、お得な使い方もたくさんあります。しかし、お金を使っていることを体感しにくく他の情報を受け身で受信するため自己判断が難しくなってしまいます。デジタルなことは無駄遣いにつながりやすいという側面もあるのです。
このような時代だからこそ、あえてデジタルではなく、アナログな手法も使ってみませんか。現金を直接扱うと、お金の大切さも感じられるかもしれません。デジタルなことをあえてせず、節約上手への一歩を踏み出してみましょう。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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