21/03/16
周りに流されがちな人が陥る「残念な節約」
しっかり節約してお金を貯めている人は、人に流されず自分の基準で判断して節約します。しかし、しているつもりの節約術が無駄遣いにつながるのが「まわりに流されがちな人」です。人に流されない「自分基準」をもつとお金の使い方にメリハリがでて、使うべき支出と使うべきではない支出を自分で判断できるのです。節約しているつもりでも浪費につながるまわりに流されがちな人の4つの節約術、あなたはいくつあてはまりますか?
失敗しがちな節約術①:SNSで最新情報を鵜呑みにする
流行りのファッション、今年色のメイク用品、最近できたお洒落なカフェなど、SNSには検索しなくても最新の情報があふれています。SNSはお金がかからないので、情報を集める費用の節約ができます。しかし、SNSの情報を過信して、自分の好き嫌いや嗜好をよく考えずに同じものを購入したり同じお店に行ったりするのはNG。自分基準で本当に必要なもの、欲しいものを選ぶ判断が鈍る原因になってしまいます。SNSの情報に流されるままに買ってしまうと、節約どころか浪費につながります。
●節約につなげるには
SNSチェックはほどほどにして。お金は自分(またはパートナー)が稼いだ大切なものです。SNS映えに左右されず、自分が本当に欲しいかどうかを買う判断基準にしましょう。
失敗しがちな節約術②:ウインドウショッピングで見かけた安物を買う
時間つぶしに入ったコンビニでなんとなくドリンク類を買ったことはありませんか? または、ファストファッションの店でびっくりするほど安い服を見かけて、さほど欲しくもないのに購入したことはありませんか?
筆者は、夏の真っ盛りに涼を求めて入ったGUで190円の春物セーターを見つけ、3人分まとめ買いしたことがあります。しかし、暑い季節なので半年以上着ることもなく、存在自体を忘れてしまいました。そして、ずっとクローゼットにおきっぱなし…いくら安くても、これでは節約とはいえませんね。
●節約につなげるには
ウインドウショッピングは浪費の元。一般的に、お店の滞在時間が長ければ長いほど消費する金額も増えるといわれています。ですから、用もないのにお店に行くのは避けましょう。
どうしても店に入るときは目的を持って。もし時間つぶしや涼や暖を求めてお店に入る場合はお店のおすすめに流されて無駄遣いしないように自戒しましょう。また、買いたいものがあれば価格だけで判断せず必要かどうかしっかり考えましょう。
失敗しがちな節約術③:無料お試しで節約する
無料でサービスが受けられたら、かなりの節約術に思えます。しかし同時に無駄遣いにもつながりがちです。たとえば音楽配信サービスやAmazonプライムなどのサブスクでは、1ヶ月無料お試しに申し込むとき、クレジットカードの登録が必要です。これに申し込むと、決められた期日までに退会の手続きをしなければ自動更新になり、クレジットカードから会費が引き落とされてしまいます。複数申し込みをして解約期日を把握しきれなくなったり、解約方法がわからなくなって放置したりしているケースもあるようです。
●節約につなげるには
さほど使わない無料お試しは申し込まないことが大切です。どうしても1ヶ月だけでも試したいなら、解約期日と解約方法を2か所以上(スマホ、手帳、カレンダー、パソコンなど)にメモしておいて、数日余裕をもって必ず解約するようにしましょう。また、利用しているサービスについても、毎月支出していることを意識し、費用対効果を考えて契約することが大切です。サービス解約の手間を惜しんで、なあなあで放置するのは一番の無駄遣いです。
失敗しがちな節約術④:外出を控えデリバリー・ネット通販を頻繁に利用する
自粛生活や在宅ワークの増加によって外出を控えると、直接お店に行って買い物や外食をする機会が減るので節約になります。しかし、ウーバーイーツなどのデリバリーやネットスーパー、ネット通販など便利な環境に流されがちな方は要注意。オンライン決済はあらかじめ登録してあるクレジットカードで支払うため、外出先でクレジットカードや現金を出して支払う時よりも「お金を使った」という感覚が薄れがちで使いすぎてしまうのです。大きな支出に繋がりかねません。
●節約につなげるには
外出しない時間は節約のチャンス。なるべく自炊して食費を節約しバランスのよい食事を楽しみましょう。外食デリバリーをするのは週何回、いくらまでと上限を決めておきます。食材費とデリバリーを含めて食費ととらえ、手取りの10~15%以内におさめましょう。
まとめ
周りに流されがちな人は、流行や時代の流れに敏感ともいえますが、節約という視点からいうと少し残念な結果になってしまいがちです。もし、この4つの失敗しがちな節約術のどれかをしているのであれば、周りに流されないように自分基準を意識し、後から「使ってよかった」と思えるお金の使い方をするように心がけましょう。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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