19/08/05
ダントツで高収入の職業は? 職業別平均年収ランキング(男性編)
仕事選びは年収だけで決められるものではありませんが、それでも収入の金額は大きな問題です。年収がどのくらいになるのかは個人のスキルだけで決まるわけではなく、職業ごとの相場の影響も受けています。
今回は、職業別のランキング(男性編)をお伝えします。どんな職業がランキングに入っているのでしょうか。
特別な資格や技能が求められる職業が上位に
厚生労働省から発表された「2018年賃金構造基本統計調査」では、129の職業についての月収と年間賞与のデータがあります。月収は残業代や諸手当を含む金額です。
この月収の12カ月分と年間賞与を合計して、年収を計算したところ、男性の年収トップ10は以下の通りでした。
●職業別平均年収トップ10(男性編)
「2018年賃金構造基本統計調査」より筆者作成
年収が高い職業は、どれも特別な資格や技能が求められるものが中心になっていることがわかります。
特に航空機操縦士=パイロットは、昨今の人材不足の影響もあり、年収がダントツに高くなっています。LCCと言われる格安航空会社が増えたことで、パイロット不足が深刻になっていることが原因となっているようです。
医師、歯科医師も高収入です。「2018年賃金構造基本統計調査」は、10人以上の規模の事業所に勤務している一般労働者が対象なので、開業医は含まれていません。
病院に勤務している医師、歯科医師の勤務時間が長いことが問題視されており、働き方改革の動きもあります。長時間労働の上、責任の重い仕事であることを考えると、高収入なのもうなずけます。
大学の教員もまた、高収入ですね。トップ10に、教授だけではなく准教授、講師もランクインしています。
そして、公認会計士、税理士、一級建築士といった資格が必要な職業も高収入。個人で開業している人は、もっと高収入になっているかもしれません。
これから年収が上がる注目すべき職業は?
では、今後はどのような職業の年収が上がるのでしょうか。また、年収が下がってしまいそうな職業は何でしょうか。
これは、社会全体の動きと無関係ではありません。キーワードは、「AIとロボット」になると考えられます。
今後はAI=人工知能とロボットがさまざまな分野で利活用され、人手不足を解消したり、生産性を向上させたりしていくでしょう。
その過程で、AIやロボットに取って代わる仕事が多くなると言われています。
では、どのような職業が自動化される確率が高いのでしょうか。
野村総合研究所が、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ 博士と 2015 年度に実施した共同研究の結果をまとめた、「日本におけるコンピューター化と仕事の未来」によれば、以下のとおりです。
●自動化可能性が高い職業
自動化になる可能性が高い職業は今後も増えていくと思われますが、AI・ロボットの導入に必要なスキルが求められるようになります。
AIの人材はすでに不足しているとも言われており、今後ますます注目されていく職業になるでしょう。
●自動化可能性が低い職業
また、すでにある職業のなかで自動化になる可能性が低い職業は、複雑な判断が必要とされる仕事が多く、さらに人と人がかかわり合うものが多いことがわかります。
人とのかかわりは、個別性が高く自動化することが難しいものです。AI・ロボットの利活用が幅広く進むなかで、より一層重視されるのではないでしょうか。
まとめ
男性の平均年収のランキング上位にくる仕事は、複雑な判断が必須な仕事、そして人とかかわるものが中心です。
逆に、単なる処理や作業による仕事に終始していると、AI・ロボットに仕事を奪われてしまうかもしれませんね。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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