25/06/21
気づけば家計が崩壊…金持ちが貧乏になる8つの支出

「塵も積もれば山となる」とことわざにもあるように、ちょっとした支出でも積み重なると、かなりの額になるのは事実です。たとえ、それなりにお金持ちの人だったとしても、ちょっとした支出の累積を軽く見過ぎた結果、貧乏になるのは珍しくありません。
そんな「塵も積もれば」な支出、つまり金持ちでも貧乏に転落しかねない支出を8つ、紹介します。
金持ちが貧乏になる支出①最後に使ったのがいつかわからないサブスク
動画配信サービスなど、月額課金制=サブスク型のサービスは、月額利用料がそれほど高額にならないことから、ついつい契約しがちになります。しかし、長期間使い続けると相応の金額になってしまいます。
最後に使ったのがいつかわからないほど使用頻度が低ければ、思い切って解約すべきです。もちろん、使用頻度が高ければ無理に解約する必要はありません。「使っていないのに月額利用料だけが永遠に引き落とされる」という事態にならないよう、定期的に使用状況をチェックし、不要なサービスは解約しましょう。一度全部解約して、あとから必要なものだけを再契約するのもおすすめです。
金持ちが貧乏になる支出②使用頻度の低い車
車は持っているだけで、ガソリン代、税金、自動車保険などの諸経費がかかります。車を使う頻度が高いならこれらは必要経費と言えますが、低いなら単に「毎月・毎年出て行くだけの無駄な出費」になりかねません。バス・電車などの公共交通機関が充実している場所に住んでいるなら、思い切って車を手放すことも考えましょう。
金持ちが貧乏になる支出③身の丈に合わないマイホーム
家はさまざまな買い物の中でも最も高額な部類に属します。ある程度は自分や家族の希望に沿った家を買えるのに越したことはありませんが、度が過ぎると「身の丈に合わないマイホーム」になりかねません。特に「同級生が家と同スペックの家を買いたい」など、見栄を先行させて、フルローンで家を買うのは、貧乏に転落するリスクが高いので絶対に止めましょう。
重要なのは「家族にとって必要十分な家を、合理的な値段で買い、問題なくローンも完済する」ことです。不動産会社や金融機関の担当者とも相談し、入念な準備をするのが重要になります。
金持ちが貧乏になる支出④親族への無計画な援助
たとえば、実家の親・兄弟が「生活費が足りない」などの理由で援助を申し出てきたとしても、すべて応じていたら自分たちの生活が危うくなります。
病気やけがで働けない、勤務先が倒産したなど、緊急度の高い事情がない限りは、基本的に断りましょう。また、援助が妥当な状況であっても、まずは公的制度を活用し、どうしても足りない部分だけ援助するという姿勢で臨むのが望ましいです。
金持ちが貧乏になる支出⑤無意味な自己投資
自己投資に励むこと自体は問題ありませんが、程度が過ぎると家族の生活に影響を及ぼします。特にありがちなトラブルの一つが「高額なセミナーへの参加」です。中にはまったく効果が実感できないどころか、高額の商品を売りつけられたり、犯罪に加担させられたりなど、さらなるトラブルの原因になるセミナーもあります。自分だけでなく、家族の生活も一変するおそれもあるため、参加することが本当にプラスになるのか、冷静に考えましょう。
金持ちが貧乏になる支出⑥糸目をつけない教育費
子どもの健やかな成長を願って、必要な教育を施すこと自体に意義はあります。ただし、教育費をつぎ込み過ぎるのは、貧乏になる可能性も出てくるため好ましくありません。
特に注意したいのは、子供の希望を聞かずに教育費をかけることです。親の希望で中学受験や習いごとをさせたとしても、子供が本当に望んでいなければ費用が無駄になるうえに、一種の虐待にもなり得ます。
糸目をつけずに教育費を出すのではなく、まずは「子どもが本当に望んでいることは何か」を考えたうえで、上手に取捨選択しましょう。
金持ちが貧乏になる支出⑦分かっていないでやる資産運用
2024年1月からNISAが新制度に切り替わったのをきっかけに、株や投資信託などの資産運用に興味を持つ人も出てきました。しかし、株や投資信託は元本が保証されていない以上、無計画に投資すると大きな損失を被る恐れが出てきます。資産運用に取り組む際は、まずは基本的な知識を一通り習得したうえで、損をしても生活に影響がない程度の金額で始めましょう。
金持ちが貧乏になる支出⑧払わなくてもいいかもしれない税金や社会保険料
本来、税金や社会保険料は、国民の義務として納めなくてはいけません。しかし、医療費控除などの税制上の優遇策や、社会保険料等の免除、納期限の延長などを利用すれば、支払うべき税金や社会保険料を減らせる可能性もあります。どのような制度があるかを知り、利用できるものをもれなく活用すれば、節約できる余地もあるはずです。そのあたりを調べずに長年放置すると、結果的に数十万円~数百万円損していたということになりかねません。
望むもの、必要なものを見極めよう
賢いお金持ちは「自分や家族が望まないもの、不必要なものにお金を使わない」ことを徹底しています。逆に「望まない、不必要なもの」にお金を使ってしまう状況が続くと、いずれは貧乏になってしまうでしょう。
それを防ぐためには、まず自分や家族にとっての「望むもの、必要なもの」が何かをはっきりさせておくのも重要です。家族会議をしたり、自分で紙に書き出したりしてチェックしてみましょう。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)

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