26/03/19
「人生の3つの貯め時」に貯められなかった人は半数以上。その理由は?

人生には、「就職~結婚」「結婚~子供が小学生」「子供が独立~定年」という3つのお金の貯め時があると言われています。しかし、実際のところ貯め時にしっかり貯められている人ばかりではないのも事実です。今回は「お金の貯め時」にちゃんと貯められている人の割合に触れつつ、無理なく堅実に貯めるにはどうすれば良いかを詳しく解説します。
貯め時にお金を貯められた人は約半数
終活の情報メディア「終活瓦版」を展開する林商会が200人を対象に実施した「人生の3つの貯め時に関する調査」によれば、人生における3つの貯め時にお金を貯められた人の割合は以下のようになりました。
・1つ目の貯め時(独身時代):52.0%※
・2つ目の貯め時(結婚〜子供が小学生):44.1%
・3つ目の貯め時(子供が独立〜定年):49.0%
※「貯められたと思う」「どちらかというと貯められたと思う」の合計
時期によってばらつきはあるものの、調査に参加した人の約半数が貯め時にお金を貯められたと思うと回答しています。この3つの時期は子育てにお金がかからないか、かかっても比較的少額で済むことから、お金の貯め時と呼ばれています。
貯め時にお金を貯められなかった理由は?
一方で、貯め時にお金を貯められなかった人もいるのが事実です。とくに、2つ目の貯め時と3つ目の貯め時にお金を貯められなかった人は半数以上います。その理由は個々の貯め時によっても異なります。
同調査によると、1つ目の貯め時である「就職~結婚」の段階で貯められなかった人の場合、収入が不安定だった、奨学金の返済をしなくてはいけなかった、一人暮らしで生活費がかさんだなどの理由が紹介されています。
2つ目の貯め時である「結婚~子供が小学生」に差し掛かると、貯められなかった理由がやや異なってきます。マイホームを購入した、子供を私立小学校に入れて学費がかかったなど、子供や住居に関する資金が増えた結果貯めるのは厳しかったという様子がみられます。
3つ目の貯め時である「子供が独立~定年」の場合、貯められなかった理由として挙げられるのは「想定外にお金がかかること」です。家族の病気等で介護が必要になった、ある程度年齢が高い時点でできた子供がいる、などが挙げられています。
着実に貯めるためには「仕組み化」が最適解
お金の貯め時に着実に貯められた人がお金を貯めるために工夫していたこととして挙げられているのが、毎月一定額を貯蓄する、共働きで節約に努めるといった、いわば当たり前の工夫でした。独身から結婚まであえて実家暮らしをし、固定費を減らす方法で貯金した人も一定数います。
これらは決して特別なことではなく、着実に実践できればお金を貯められる方法です。しかし、どうすれば着実に実践できるかを考えないとなかなか難しいのも事実です。
思い当たる節がある人も多いかもしれませんが、毎月やりくりをして、余ったお金を貯めていく形で貯金をするのは、決して効率的ではありません。普段からあまりお金を使わず、やりくりに自信がある人なら別ですが、そうでない人はまずお金を余らせることが難しくなります。
そのため、着実にお金を貯めるためには「毎月一定額を貯蓄に回す」という仕組みを作り上げるのが効果的。生活費を使う前に、自動的に一定額を取り分けて銀行口座に預けておく「先取り貯蓄」がシンプルながら確実です。
昨今は金利が上昇し、銀行預金でも比較的金利が高いものが増えてきました。すぐに使う予定がなく、ある程度まとまったお金を預けておきたいなら、定期預金も検討の余地はあるはずです。
NISAやiDeCoなど、毎月一定額ずつ投資する仕組みを取り入れるのも良いでしょう。ただし、iDeCoはあくまで老後資金を形成するための仕組みなので、子供の学費など老後資金より前に使う時期が決まっている貯金をするためなら、NISAが適しています。
また、年齢が上がると病気になる可能性は着実に上がります。特に、がんや心筋梗塞、糖尿病など長期の治療が必要にある病気になるリスクが高まるため、そのリスクをどうカバーするかも考えなくてはいけません。加入している公的医療保険で受けられる付加給付や健康診断の補助制度を調べ、足りない部分をカバーできるよう、医療保険やがん保険への加入も検討しましょう。
早い段階から始めて着実に増やそう
お金を貯めるには時間を味方に付けましょう。10年で1000万円貯めるのと、5年で1000万円貯めるのとでは、どちらが大変かは一目瞭然です。毎月貯められる金額が少なかったとしても、早い段階から始めれば着実に増やしていけるので「思い立ったが吉日」の精神でトライしてみましょう。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)
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