26/06/17
国民年金保険料をクレジットカード払いにする方法とメリット・デメリット・注意点

国民年金保険料の支払いには毎月納付書を使った現金払いやPay-easy(ペイジー)、スマートフォン決済が利用できますが、毎月支払うのを面倒に感じている方もいるかもしれません。国民年金保険料の手間のかからない支払い方法に、クレジットカード払いがあることをご存じですか?クレジットカード払いにすれば家族分の保険料を一緒に支払えて、利用明細による家計管理もしやすくなります。
今回は、国民年金保険料をクレジットカード払いにする方法とメリット、デメリット、利用する際の注意点について解説します。
国民年金保険料をクレジットカード払いする方法
国民年金保険料はクレジットカード払いが可能です。また、2年前納、1年前納、6カ月前納の制度があり、前納すると割引が受けられます。お得な前納を利用するにはまとまったお金が必要になりますが、クレジットカードであれば手元に現金がなくても支払いができます。
●国民年金保険料をクレジットカード払いにする方法
国民年金保険料をクレジットカード払いにするには、事前に手続きが必要です。 まず、最寄りの年金事務所へ「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)申出書」を提出します。その際、窓口ではマイナンバーカードの提示が必要です。また、被保険者本人または被保険者の配偶者以外のクレジットカードを利用して支払うときは、「国民年金保険料クレジットカード納付に関する同意書」も提出します。
申出書の提出は郵送でも可能で、用紙は日本年金機構のホームページからダウンロードできます。郵送で手続きする場合、マイナンバーカードの表裏のコピーを添付します。
申出書が受理され手続きが完了すると、「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)通知書」が届きます。ただし、クレジットカード納付が始まるまでに2カ月程度かかる場合もあるので、余裕をもって手続きしましょう。
国民年金保険料をクレジットカード払いにするメリット
国民年金保険料のクレジットカード払いには次のようなメリットがあります。
●支払い忘れを防げる
国民年金保険料をクレジットカード払いにしておけば自動的に決済されます。納付期限を気にする必要はなく、わざわざ自分で支払いに行く手間も省けるので、払い忘れを防げます。
●手元に現金がなくても納付できる
クレジットカードは後払いです。カードの締め日や引き落とし日にもよりますが、一般的には1カ月程度経ってから引き落とされます。そのため引き落とし日までにお金を準備できればよいので、手元に現金がなくても納付できます。
●家族分もまとめて納付できる
クレジットカード払いでは、家族分の保険料も同じクレジットカードで支払えます。家族が個々に納付する手間を省けるので便利です。
●家計管理がしやすくなる
国民年金保険料やその他の固定費の支払いなどを同じクレジットカードに一元化すれば、毎月の支出を利用明細で確認できるので、家計管理がしやすくなります。
●前納すれば割引を受けられる
国民年金保険料には前納制度があり、「2年前納」「2年前納(4月開始)」「1年前納」「6カ月前納」の4種類の方法から選べます。前納すると保険料が割引になるのでお得です。
たとえば2026年度に2年前納する場合、2026年度の初回立替納付日から2027年度の3月分まで(13カ月~24カ月分)の国民年金保険料を納めることができます(割引あり)。割引となる金額は何カ月分前納するかで変わります。
「2年前納(4月開始)」の場合、2026年度中の国民年金保険料は毎月支払います(割引なし)。2027年度(2027年4月)になったら、2027年度・2028年度の2年分の国民年金保険料を支払います(割引あり)。
なお、2026年度・2027年度の国民年金保険料(24カ月分)を前納した場合の国民年金保険料は合計で43万4520円。1万6010円の割引が受けられます。まとまったお金が必要になりますが、クレジットカード払いなら手元に現金がなくても利用できます。
国民年金保険料をクレジット払いにするデメリットと注意点
国民年金保険料のクレジットカード払いはメリットも多いですが、下記のようなデメリットや注意点もあります。
●クレジットカード払いの手続きに時間がかかる
クレジットカード払いにするときは年金事務所で手続きしますが、手続きが完了し、実際にカード払いが始まるまでに2カ月程度かかる場合があります。
●カードによってはポイント付与の対象外になる
クレジットカードでは通常、利用金額に応じたポイント付与を受けられます。しかし、国民年金保険料はカードによってはポイント付与の対象外になる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
●保険料の一部免除を受けている人は利用できない
国民年金保険料の一部免除(4分の3免除・半額免除・4分の1免除)を受けている場合、クレジットカード払いは利用できません。クレジットカード払いができるのは通常の納付期限内の定額保険料のみで、追納でも利用できないので注意しましょう。
●口座振替にある早割は適用されない
国民年金保険料を口座振替にすると、2年前納・2年前納(4月開始)・1年前納・6カ月前納による割引に加え、納付期限よりも1カ月早く振り替える当月末振替「早割」による割引も受けられます。しかし、早割はクレジットカード払いには適用されません。
●カードの有効期限切れや利用限度額超過に注意する必要がある
クレジットカード払いにするときは、カードの有効期限と利用限度額を確認しておきましょう。有効期限が切れているときや利用限度額を超過しているときはカードの引き落としができず未払いになる可能性があります。カードの有効期限が切れた場合、国民年金保険料の指定代理納付者となっているカード会社であれば新たに手続きする必要はありませんが、それ以外のカードの場合はあらためて申出書の提出が必要です。
注意点を踏まえて活用しよう
国民年金保険料をクレジットカード払いにすると、支払い忘れを防ぐことができ、家計管理がしやすくなるほか、手元にお金がなくても前納制度によるまとめ払いで割引を受けられます。しかし、クレジットカード払いにするには事前手続きが必要で、カードによってはポイント付与を受けられない場合もあり、カードの利用限度額や有効期限など注意しなければいけない点もあります。クレジットカード払いにする方法やメリット・デメリット、注意点を確認したうえで、上手に家計管理をするためにも便利なクレジットカード払いを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。
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