26/03/21
ゆうちょ銀行を「お得に」使い倒す方法

意外に思われるかもしれませんが、日本全国すべての都道府県に支店がある金融機関は決して多くありません。ゆうちょ銀行(郵便局)は数少ない「日本全国すべての都道府県に支店がある金融機関」であり、郵便局があれば基本的にどこでも使えます。また、他の一般的な銀行と同様、スーパーやコンビニなどの商業施設にあるATMも利用することが可能です。
しかし、利用にあたっては内容により所定の手数料がかかる以上、考えて使う必要がありそうです。今回は、ゆうちょ銀行をお得に使う際のポイントを紹介します。
(1)できるだけ郵便局にあるATMを使う
ゆうちょ銀行のATM(ゆうちょATM)もしくはその他提携ATMでお金を引き出す、預け入れる場合、まず手数料がどのようにかかるかを知っておきましょう。
ゆうちょ銀行公式Webサイトによれば、ゆうちょ銀行の手数料はATMの種類や設置場所、利用時間によって以下のように定められています。
<ゆうちょ銀行のATM・時間別手数料>

ゆうちょ銀行のウェブサイトより
注目すべきは「ゆうちょ銀行店舗内や郵便局内に設置されているゆうちょATM」であれば、いつ使っても手数料が一切かからないことです。
家や職場の近くなど、生活圏内に郵便局やゆうちょ銀行店舗があるなら、基本的にはそこに設置されているATMを使いましょう。
(2)ことら送金を使う
「離れて暮らす家族に送金する」などの理由で口座にお金を振り込む場合、手数料はやはり気になるところです。特に、昨今は振込手数料の値上げに動いている金融機関が多いため、上手に節約しましょう。
ゆうちょ銀行では「ことら送金」といって、ゆうちょ通帳アプリから利用できる送金サービスがあります。1回あたり最大10万円までの個人宛送金であれば、送金手数料を無料にすることが可能です。送金先の口座はゆうちょ銀行はもちろん、日本国内の銀行や信用金庫を含めたさまざまな金融機関のものが使えます。
利用可能回数は毎月5回までと一定の制限はあるもの、比較的少額の送金であれば何ら問題はないため、積極的に使ってみましょう。
(3)ゆうちょデビットを使う
ゆうちょ銀行の口座を持っているなら、ゆうちょデビットも活用しましょう。これはいわゆるデビットカード(加盟店で利用すると、即時に銀行口座から残高が引き落とされる仕組みのカード)の一種です。
ゆうちょデビットは国際クレジットカードブランド・Visaの加盟店での商品・サービスの購入に利用できるため、日本国内だけでなく海外のVisa加盟店でも利用できます。クレジットカードとは違い、使ったその場で引き落としがかかるため、支払いの管理がしやすいのもメリットです。
(4)新たに年金受取口座に指定する
老齢年金を受け取る年齢が近づいてきたら、どこの金融機関の口座で受け取るかを決める必要があります。もちろん、ゆうちょ銀行の口座を指定することも可能ですが、せっかくだからお得に進めましょう。
ゆうちょ銀行では、2025年6月1日から新たに年金受取口座として同行の口座を指定するもしくは他の金融機関から切り替え、かつ「ゆうちょ銀行アプリ」に登録した場合、もれなく現金500円が受け取れる「年金&通帳アプリキャンペーン」を実施しています。また、1年間継続してゆうちょ口座で年金を受け取った場合、さらに現金1000円を受け取ることが可能です。
年金&通帳アプリキャンペーンの終了時期は未定(2026年3月11日時点)。終了日は決まり次第サイトで告知があるそうです。これから年金をゆうちょ銀行で受け取るなら、ぜひ活用しましょう。
(5)iDeCoのスマート積立プランを活用
iDeCoに興味がある人に活用してほしいのが、ゆうちょ銀行の「スマート積立プラン」です。特筆すべき点は、iDeCoの運営管理手数料が残高、積立金額にかかわらずずっと無料であることです。これまでのゆうちょ銀行でのプランでは有料(月259円・年3108円)でした。他の金融機関でも年間3000円程度の運営管理手数料がかかることがあることを踏まえると、節約という意味ではお得と言えます。
iDeCoの申し込み手続きはスマホ・パソコンからオンラインでいつでも可能であり、ゆうちょ銀行の店舗や郵便局に出向く必要はありません。選択できる投資信託の本数は15本と少な目ではあるものの、「いっぱいあったら逆に選べない」という人には向いています。
工夫して上手に使おう
冒頭でも触れたように、ゆうちょ銀行は日本でも数少ない「全国どこにでも支店がある金融機関」のひとつです。そのため、日本国内であれば基本的にどこに引っ越しても問題なく使えるという強みがあります。さらに、今回紹介した方法を活用すると、節約ができたりお得にできたりします。ゆうちょ銀行を使っているなら、工夫してさらに上手に使うようにしましょう。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)
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