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21/03/18

家計・ライフ

夫婦の年金20万円で生活するための、6つの節約サバイバル術

年金生活になると現役時代より収入がかなり減ってしまう現実が待っています。しかし、生活スタイルは急に変えることができず、収支のギャップにストレスを感じることも多いようです。そこで、年金生活がスタートする前に手掛けておきたい、生活費のダウンサイジングに繋がる節約術を6つ紹介します。

なぜ年金を増やすより節約なのか

もらえる年金が月20万円の見込みの世帯があるとします。ここからさらに、月3万円の収入を増やすためには、どのような方法があるでしょうか。

たとえば、夫婦のどちらかがアルバイトなどで3万円稼ぐとします。時給1000円で週2回、4時間働けば、おおよそ月3万円程度になります。ただ、お金を稼ぐために、働き続ける必要があります。

または、年金の支給を繰り下げる方法もあります。この場合、夫婦で22か月繰り下げれば、月々の年金額は約3万円増える計算です(1か月繰り下げると0.7%増×22か月=15.4% 年金額20万円×15.4%=約3万円)。とはいえ、年金を月3万円増やすにはために1年10か月受給を待つ必要があります。その間の生活費がないと難しい方法です。

しかし、生活にかかる支出をダウンサイジングし、1か月3万円の支出を減らす工夫をしておけば、働く必要も、年金を繰り下げる必要もなく3万円を捻出できます。しかも、支出を減らした上で働き、年金を繰下げれば、手元に残るお金はさらに増えます。節約は、年金生活を送るために必要なサバイバル術なのです。

では、6つの節約項目を具体的な目標額とともに紹介していきましょう。

①食費のダウンサイジング(目標月3000円節約)

年齢を重ねていくと食事の量も減ってくるもの。たくさん買いすぎると、食材があまって破棄してしまうことに繋がります。食品ロスがあると無駄遣いに繋がるので、買い物を工夫していきましょう。
・肉や魚の小分けパックを購入
・おかずは総菜を活用
・調味料を特売で買い置きしすぎない
・毎日買い物せず、週に2回は買い物をしない日を設定し、冷蔵庫や食品ストックで作れる献立で生活する
このような工夫をして1週間600円食材を少なく購入するだけで、食費が1か月3000円は節約できます。

また、外食費にも要注意。回数を減らすのはもちろん、モーニングなら回数券を買うというのもひとつの案です。たとえば、コメダ珈琲のモーニングは普通にオーダーすると1杯430円ですが、回数券は8枚3100円。1杯あたり約388円になります。1杯あたり42円、8杯で336円お得になります(地域によって価格差あり)。
新聞のチラシやスマホのウェブサイトについてくるクーポンにも、数十円〜数百円引きとなるものがあるので活用してみましょう。

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②保険料のダウンサイジング(目標月3000円節約)

生命保険は、資産でまかなえない事態に備えるために加入するものです。子ども達が独立すると家族を守るための大きな死亡保障はさほど必要でなくなるため、保険金額を下げ、保険料を安くできます。

また、医療費が多くかかったときも、高額療養費制度で自己負担の限度額を超えた分については払い戻しが受けられます。こうなると、医療保険もさほど必要なくなってきます。入りっぱなしにしている保険があれば、必要性を見極めてダウンサイジングしていきましょう。

③通信費のダウンサイジング(目標月6000円節約)

まず、ずっと使っているから、信用がなくなるからなどという理由で、さほど使っていない固定電話を契約していませんか? ほとんどスマホで用が済む生活であれば、固定電話を解約して月3000円ほど支出をカットしましょう。

また、スマホのプランもかなり安いものが出てきています。プランの見直しや格安スマホに乗り換えるなど、比較検討してみましょう。スマホで3000円節約できれば固定電話と合わせて月6000円のダウンサイジングです。

スマホを見直す際は、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
・パソコンやタブレットに使うWi-Fi環境が自宅にあり、家で使うことが多いのであれば、大容量のプランは不要
・通話もLINEのアプリ通話などを利用できるのであれば、通話し放題のプランは不要
・スマホとともにWi-Fiや電気などとセット契約することで安くなることもあるので確認

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④レジャー費のダウンサイジング(目標月3000円節約)

65歳を過ぎるとレジャー費が安く済むことがあります。
たとえば、飛行機ではJALが「当日シニア割」、ANAが「スマートシニア空割」を実施。当日空きがあればかなり安い料金で搭乗することができます。
国立近代美術館や国立科学博物館のような博物館では、年齢の確認できる公的証明書を提示すれば無料・割引が受けられます。自分の住まいの回りで割引になる施設を探してみるのも楽しいでしょう。公園へ散歩する、サイクリングする、オンラインで英語やエクササイズを楽しむのもいいですね。

また、映画館にもシニア割が用意されています。たとえばユナイテッドシネマの場合、夫婦どちらかが50歳以上で一緒に同じ映画を観る場合2人で2400円、60歳以上なら1人でも1200円になります。
このようにお得な方法を探してレジャー費を月3000円以上節約できるようにしていきます。

⑤自家用車を手放してダウンサイジング(目標月1万5000円以上節約)

自動車は、保有しているだけで維持費がかかります。ですから、車を手放せば保険料、自動車税、車検、ガソリン代だけで月1万5000円以上、駐車場代なども考慮すれば月3万円以上節約できるケースもあるのです。週末のみ、ちょっとした買い物のみの利用であれば、車を手放すことも検討しましょう。

ネットスーパーで買い物宅配を利用したり、タクシーやカーシェアリング、レンタカーをその都度使ったりする方が経済的なケースもあります。また、各自治体によって異なりますが、免許を返納するとタクシー代割引やお店での優遇が受けられる制度も。節約がますますはかどりそうですね。

PayPay証券

⑥住宅費のダウンサイジング(できれば検討を)

毎月の固定費で大きいのが住宅費です。この費用を減らすことができれば、以後必要な老後資金はかなり抑えることができます。賃貸の場合、持ち家の場合で分けて考えてみましょう。

・賃貸住宅の場合…生活スタイルにあった広さ・間取り・環境で住まいを選んでいきます。安い物件に引っ越すのも一案ですが、少し賃料が上がっても車が不要になるのであれば家計全体としての支出を減らすことに繋がります。トータルで考えることが重要です。

・持ち家の場合…退職後もローンが残っていると退職金で一括繰り上げ返済を検討しがちですが、預金が少なくなってしまうことはリスクでもあります。ローン返済中は団体信用生命保険がついているので借主に万一のことがあればローンが相殺されます。ですから、安易に一括繰り上げ返済を選ぶのではなく、「保険つき家賃」のつもりで払っていくことも選択肢として考えておきましょう。ボーナス払い併用の場合は、ボーナス払いの分だけ繰り上げ返済するという方法もあります。

まとめ

今回ご紹介した節約術は、高齢者の方を意識したものですが、年代問わず実行できるものもあります。今後少子高齢化が進むにつれ、年金額は減っていくと予想されます。現役世代のうちに生活費のダウンサイジングを行って、少ない年金でもやりくりできるようにしていきましょう。

稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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