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21/07/10

家計・ライフ

お金がない人がやるべき節約、やってはいけない節約

お金を貯めようと思うなら、すでにお金を貯めている人のやり方を取り入れるのが近道です。
貯蓄は、収入が高ければできるというものではありません。収入が多くてもできない人がいる一方、少ない収入でもきっちり貯めている人もいます。
貯蓄のポイントは、収入と支出のバランスです。バランスをとるためには、支出を抑える節約が大切。
では、お金がない人はどのような節約をしたらよいのでしょうか。お金が貯まる人の節約方法から考えていきましょう。

お金がない人がやるべき節約1:必要ではないものにお金を払わない

まず振り返って欲しいのは、必要ではないものを買っていないか、ということです。不用品を買うはずがない、と思うところですが、本当に必要かどうか考えてみてほしいのです。
必要不可欠なものは、もちろん買わなくてはならないでしょう。しかし、売る側にそう思い込まされているだけかもしれません。

あったら便利そうな家電を買って、使わないままになっていないでしょうか。
買っておけばいつかは役に立つと思った保存食品が、いつの間にか賞味期限切れになっていませんか。
美容と健康のために買ったトレーニンググッズが、ホコリをかぶったままになっているのも、結局は不用品になってしまっています。

貯蓄できる人は、必要と思い込まされて買ってしまうリスクに敏感です。
○○でお悩みの方へ、○○をしたいと思っているあなたへ、といったキャッチフレーズは、いかにも自分にピッタリのものを提案されているように感じます。
そして、今だけ割引、期間限定、タイムセール、という言葉は、今すぐ買わなくてはならないような気にさせられがち。

こんな言葉に惑わされないためには、自分なりの価値観や、お金を使う優先順位をしっかり持っておくことが大切です。本当に必要なものなのか、見極められるようにしておきたいですね。

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お金がない人がやるべき節約2:習慣になっている支出を見直す

次に、習慣化している支出の見直しをしましょう。
いつも駅で買うペットボトル飲料、仕事前に寄るコーヒーショップ、帰宅途中に「何か買い忘れたものは…」と入るコンビニエンスストアでは、つい無駄遣いをしてしまいがちです。

ペットボトル飲料は、1本100円でも毎日買えば1カ月で3000円。マイボトルを持ち歩いて節約しましょう。
また、お金がないと感じているなら、コーヒーショップに立ち寄るのは控えたほうがいいかもしれません。コンビニのコーヒーもお手頃ですが、習慣的にコンビニに寄ると、いろいろな商品に目移りしてつい買ってしまうことも。

コロナ禍で自粛が続き、少しくらい気晴らししたい気持ちにもなりますが、お金のかからない方法を探したいですね。
お金を使う行動が習慣になっていないか見直して、節約習慣を身につけましょう。

お金がない人がやるべき節約3:自動支払いの支出を見直す

銀行口座の取引履歴やクレジットカードの利用明細が、専用ウェブサイトにアクセスして確認するようになっていると確認がおろそかになりがちですが、この機会によく見てみましょう。
自動支払いになっている支出は、払っている感覚がないまま、なんとなく続けてしまいますが、実はこのような支出には節約できる部分が隠れています。
たとえば、生命保険の保険料、携帯電話代、定期購入のサプリ、スポーツジムの月会費など。

節約をしようと思うと、食費から考える人は多いのですが、食費の節約は難しくて挫折しやすいものです。最大の原因は、買物のたびに気をつけなくてはいけないこと。いつも節約のことを考えていては気がめいってきますよね。
その点、自動支払いの支出は1度見直せば、あとはほったらかしで大丈夫です。
必要のないものは思い切って解約したり、プランを見直したりして節約しましょう。

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お金がない人がやるべき節約4:節税をする

税金を安くすることも、節税というれっきとした節約です。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を利用すれば、老後資金を準備しながら、所得税や住民税が安くできる場合があります。iDeCoは20歳以上60歳未満の方であればほぼどなたでも、月5000円から始められます。
また、つみたてNISA(積立NISA)でお金を運用すると、利益が出ても税金がかかりません。こちらは金融機関によっては100円からでも始められます。
こうしたおトクな制度を利用することで、税金が安くできますので、節約につながります。

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お金がない人がやってはいけない節約1:ガマンしかない節約

節約をすることで支出を抑えられれば、自然と貯蓄もラクにできるようになります。
しかし、節約することがガマンになっていると長続きせず、反動で浪費に走ることにもなりかねません。
食べたいものはガマン、飲みたいものもガマン、着たい服もガマン、見たい動画や本もガマンでは、何のために働いているのかわかりませんよね。

お金が貯まる人は、節約も決してガマン一辺倒ではありません。
上で紹介した「やるべき節約2」の習慣、「やるべき節約3」の自動支払いは、ガマンせずに節約できる代表的な方法。どちらも無意識に払っているものなので、習慣を変えたり、自動支払いを解約したりしてしまえば、支払いをやめたことも意識されなくなります。

ガマンしかない節約では、たまるのはストレスばかり。お金を貯めるには、ガマンせずにできる節約を増やしましょう。

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お金がない人がやってはいけない節約2:「買わなきゃソン」と思う節約

・ポイントが貯まるから、あと300円何か買う
・駐車場代がタダになるから5000円以上の買物をする
・送料無料にしようと1万円以上の注文を通販でする
といった経験はありませんか。こうした「買わなきゃソン」と思って払う支出は、やってはいけない節約の代表です。

結論から言って「買わなきゃソン」は、基本的にないと考えたほうがいいと思います。
必要な量よりも多く買って、消費期限が過ぎてしまったり、部屋がモノであふれてしまったりしたら、そちらの方がソンではないでしょうか。

お金がない人がやってはいけない節約3:健康に悪い節約

食費の節約は、健康に悪いことが少なくありません。
朝食を抜いたり、ランチをカップ麺だけにしたりすると、お腹がすいて仕事に集中できませんし、ビタミンやミネラルの不足で風邪などもひきやすくなります。
食費を節約しても、薬を買えばかえってマイナスになってしまいます。

節約するなら、夜の食事は自炊をしたいですね。自炊の場合、気を付けたいのは食費だけではなく栄養のバランスです。まとめ買いはおトクですが、やりすぎは禁物。1~2週間程度で食べきれる量にしないと、味や栄養価が落ちてしまいます。
肉や魚は冷凍、野菜は固ゆでやマリネなどにして飽きずに食べきれる工夫をしましょう。

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お金がない人がやってはいけない節約4:情報不足になる節約

新聞をとらない人が増えています。朝、新聞を読む時間がなかったり、新聞紙がたまって処分に手間がかかったり、新聞をとるデメリットは確かにあります。
また、新聞を郵便受けからとる時間帯を誰かに見られたり、留守の間配達を止めたりすると、防犯上の心配も感じざるを得ません。

しかし、新聞に書いてある情報は大切です。政治・経済の動きは、私たちの暮らしにも密接な影響があります。生活必需品の物価だけではなく、不動産価格や株価の先行きを考える上でも、正確な情報は必要です。

貯蓄できる人は、単にお金を貯めておくだけではなく、運用をして増やすこともしています。
せっかく貯めたお金です。リスクは小さく抑えつつ、リターンはできるだけ大きくしたいですよね。何に投資してどのように運用していくのか、決断のためには情報がポイントです。

新聞はとらなくても電子版を契約したり、国内外のニュースをスマートフォンでチェックしたり、自分なりに効率のよい情報を得るようにしたいものです。
節約のために情報不足になってしまっては、有利で確実な選択はできません。

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お金がない人がやってはいけない節約5:信用を失う節約

親戚や友人のお祝いや記念日のプレゼントは、あまりケチケチすると信用を失ってしまいます。常識的な金額、というのは分かりにくい場合もありますが、他の人に聞いてみてバランスをとるようにしましょう。
特に、節約を意識している時には相場よりも安く考えてしまいがちですから、気を付けたいですね。

信頼できる人間関係はお金では買えませんが、お金が原因で失うことはあります。
いざと言う時に頼りになるのはお金だけではありません。信用を失うような節約はやめておきましょう。

以上、お金がない人がやるべき節約と、やってはいけない節約をお伝えしました。
できるところから始めて、少しずつお金と心に余裕を持って欲しいと思います。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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