23/12/09
ゆうちょ銀行だけにある7つのメリット
2007年の郵政民営化によって誕生した「ゆうちょ銀行」。日本全国いろいろなところで見かけますね。そんなゆうちょ銀行には、メガバンクや地方銀行にはないメリットがあることをご存じでしょうか。本記事では、ゆうちょ銀行の7つのメリットを紹介します。新しく銀行口座を作ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ゆうちょ銀行のメリット1.全国各地に支店がありATMも多い
株式会社ゆうちょ銀行は、日本郵政グループが運営している銀行です。全国展開している郵便局のネットワークを通じて金融サービスを提供しており、支店数やATM設置台数が多い点がメリットです。
ゆうちょ銀行と郵便局は全国に23,642店舗あり、ATMの設置台数は31,454台です。(2023年3月末時点)
全国銀行協会の調査によると、ゆうちょ銀行以外の金融機関のATM設置台数は全国で89,232台です(一般社団法人 全国銀行協会「2022年版決済統計年報」より)。これと比べると、ゆうちょ銀行のATM設置台数の多さがわかります。
ゆうちょ銀行の支店やATMは全国にあるため、転勤などで引っ越しが多い方には利便性が高いです。また旅行好きな方にとっては、旅先でATMを見つけやすい点がメリットでしょう。
ゆうちょ銀行のメリット2.窓口の営業時間が長い
ゆうちょ銀行の窓口の営業時間は平日の9:00~16:00と長い点もメリットです。多くの銀行では窓口の営業時間が9:00〜15:00であるケースが多く、ゆうちょ銀行のほうが1時間長くなっています。15時以降にしか銀行窓口に行けない方でも、ゆうちょ銀行なら16時まで受け付けてくれるため安心です。
ゆうちょ銀行のメリット3.平日以外や夜間もATMを無料で使える
ゆうちょ銀行や郵便局内のATMでは、土日祝日や平日夜間も無料で預入や引き出しが可能です。平日と土曜日は7:00~23:00の間、日曜・祝日は7:00〜21:00の間に無料で使えます。多くの銀行では平日の早朝や夜間、土日祝日は手数料がかかります。どの時間帯でも無料で使える点は、ゆうちょ銀行の大きなメリットです。
●ゆうちょ銀行や郵便局内ATMの利用可能時間
ゆうちょ銀行公式サイトより
ファミリーマートに設置されているATMでも、平日の8:45~18:00と土曜日の9:00~14:00の間は、無料で預入と引き出しが可能です。なお、それ以外の時間は、手数料が110円かかります。
●ファミリーマートに設置されているATMの利用可能時間
ゆうちょ銀行公式サイトより
ゆうちょ銀行のメリット4.通帳だけでATMが使える
ゆうちょ銀行では、通帳だけでATMを使用できます。キャッシュカードがなくても引き出しや預け入れ、送金が可能です。
一部の地方銀行を例外として、多くの銀行では通帳のみでのATM使用ができません。キャッシュカードが必要なケースがほとんどです。
ただしファミリーマートや商業施設に設置されているゆうちょATMでは、通帳を使っての取引はできません。キャッシュカードが必要なため注意しましょう。
ゆうちょ銀行のメリット5.Pay-easy(ペイジー)払込書がATMで読み取れる
ゆうちょ銀行のATMにはペイジーマーク付きの払込書を読み取る機能があり、簡単に支払いができます。ATM画面の「料金払込(ペイジー)」ボタンを押し、機械上部の払込書挿入口から読み込む仕組みです。
●ゆうちょ銀行内にあるATMの表示画面
ゆうちょ銀行公式サイトより
駅やコンビニに設置されているゆうちょATMには払込書挿入口がありませんが、画面の案内に従い手入力での振込が可能です。
ゆうちょ銀行内にある払込挿入口付きのATMでは、ペイジー以外の払込取扱票でも振込ができます。ATM画面で「ペイジー」ボタンではなく「ご送金」のボタンを押してから払込書を挿入してください。払込書の内容が画面に映し出されますので、案内に従って操作を進めます。
ほかの金融機関のATMには、払込書を読み取る機能がありません。ATMで払込書を読み取れるのは、ゆうちょ銀行ならではのメリットです。
ゆうちょ銀行のメリット6.ゆうちょダイレクトが使える
ゆうちょ銀行では、窓口やATMが開いていない時間帯でも残高照会や振込ができる「ゆうちょダイレクト」というサービスがあり、0:05~23:55の時間帯に使用できます。
ゆうちょダイレクトでは、ゆうちょ銀行間の送金であれば即時に入金され翌日扱いになりません。さらに、ゆうちょ銀行間の送金であれば、月5回まで無料で行える点もメリットです。
ゆうちょダイレクトではペイジーの振込も可能で、手数料は61円です。
ゆうちょダイレクトには、FAXや電話から振替や照会が行えるテレホンサービスもあります。利用するには事前申込が必要ですが、ネットバンキングに馴染みがない方にとっては嬉しいサービスでしょう。電話での投資信託購入サービスもあり、こちらも事前申込が必要です。
ゆうちょ銀行のメリット7.ゆうちょPayが使える
ゆうちょ銀行には電子決済サービスの、ゆうちょPayもあります。電子決済サービスには多くの企業が参入していますが、ゆうちょ銀行の口座を持っている方には「ゆうちょPay」がおすすめです。
ゆうちょPayでは支払い後すぐに、登録しているゆうちょ口座から代金が引き落とされます。事前にチャージする必要がなく、引き落としまでのタイムラグもありません。
郵便局での支払いはもちろん、コンビニやスーパーなどのお店でも使えます。買い物をすると、ゆうちょPayポイントが貯まり、1ポイント=1円として使えます。
ゆうちょ銀行のメリットを活用しよう
身近な存在であるゆうちょ銀行には、多くのメリットがあります。ゆうちょダイレクトや、ゆうちょPayなど、時代に合わせた新しいサービスも導入されています。
全国どこにでもあるという安心感も、ゆうちょ銀行の強みです。ワーケーションや旅行中でも、ゆうちょ銀行なら全国どこででもATMを見つけやすいです。各地で使える銀行口座が欲しい方は、ゆうちょ銀行を検討してみてはいかがでしょうか。
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原田 文香 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
公務員や会社員を経て、2021年よりライターとして活動。金融関連の記事執筆を担当した際に、豊かに生きるためには『正しいお金の知識が必要である』と強く実感する。正しいお金の知識を、世のなかに広く伝えたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。多くの方が安心して豊かに生きられるように、生活に密着したお金の知識をわかりやすく伝えます。
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