19/09/28
クレジットカードは3枚持て! FPが勧めるカードの選び方と活用法
スポーツショップやショッピングモール、ガソリンスタンドなどで「クレジットカードを作ったら商品券プレゼント」というキャンペーンをしていることがあります。年会費無料なら…といろいろなところで作ったそのクレジットカード、管理しきれなくなっていませんか?
筆者は、クレジットカードは3枚までにするべきだと考えています。その理由と、FPおすすめの活用法を紹介します。
クレジットカードは1人平均2.7枚持っている
今、お財布にクレジットカードは何枚入っていますか? 改めて確認しないとわからない、という方もいるかもしれません。
2018年3月末のクレジットカード発行枚数は2億7827万枚。2018年3月1日現在の20歳以上の総人口は1億500万人なので、成人1人当たりの保有枚数は2.7枚です(一般社団法人クレジットカード協会HPより)。
クレジットカードをあまり使わない人を除けばもっと多いでしょう。自分の所有枚数と比べていかがですか?
たくさん持っていてもデメリットしかないクレジットカード
クレジットカードをたくさん持ち、さまざまなお店で使い分けするのがやりくり上手に思えるかもしれません。しかし、あまりたくさん持っていると、かえってデメリットのほうが大きくなってしまいます。
●クレジットカードをたくさん持つデメリット
①使いすぎてしまう(どのカードでいくら使っていくら請求がくるか把握しきれない)
②財布がパンパンになる
③紛失した時にリスクが高い
④ポイント還元されても、複数のカードにちょっとずつ貯まるので使いにくい
⑤住所変更などの手続きが大変
⑥初年度年会費無料なのを忘れたまま次年度年会費の請求になって焦る(店頭キャンペーンにありがちなパターン)
それならば、よく使うカードだけを厳選して持つべきです。
一番便利なクレジットカードの選び方・使い方
それでは、筆者がお勧めするクレジットカードの選び方を紹介します。
まず、メインクレジットカードを1枚決めます。どのカードでもいいのですが、お勧めはずばり、「自分が一番貯めたいと思っているポイントが貯まるカード」です。
例えば、飛行機のマイルが目的なら航空会社系カード、楽天ポイントを貯めたければ楽天カード、dポイントを貯めたければdocomo系カード…という具合です。
複数のカードで悩んだら、年会費やクレジットカード付帯の特典(海外旅行保険、レジャー割引など)を比較して、よりいい条件のカードを選ぶようにしましょう。
メインクレジットカードを決めたら、毎月かかる費用(電話代、電気代、ガス代、水道代、Suicaのオートチャージなど)をできるだけこのカードで行うようにします。そうすることで、ポイントが貯めやすくなります。もちろん、食材や日用品、レジャーなど生活関連の決済でもメインクレジットカードを使っていきます。
●メインカードを選ぶポイント(まとめ)
①自分がどのポイントを一番貯めたいか
②年会費に負担感はないか
③クレジットカード付帯の特典(海外旅行保険、レジャー割引など)に魅力はあるか
次に、サブカードを決めます。これは1枚か2枚でいいでしょう。
基本はメインクレジットカードをできるだけ使うのですが、店舗によっては使えないカードもあります。なぜなら、クレジットカードは決済会社によってVISA、JCB、Master、AMEXなどに分かれており、店舗により提携していない決済会社もあるからです。例えばコストコではMasterしか使えませんし、海外ではJCBがあまり浸透していない地域もあります。
ですから、あなたがよく行くお店でも使える、メインカードとは異なる決済会社のカードを持っておけば、「支払いができない」という事態も防げる、というわけです。
複数のカードで迷ったら、メインクレジットカードと同様、特典の面などで比較して、より良いものを選ぶようにしましょう。
●サブカードを選ぶポイント(まとめ)
①メインカード以外の決済ブランドか
②メインカードにはない特典があるか
③週に1回以上使う機会はあるか
まとめ
今回紹介した方法を使って、クレジットカードを3枚に厳選すれば、お財布もやりくりもスッキリしたうえ、ポイントも集約して貯まりやすく使いやすくなります。今、財布に入っていないクレジットカードはほとんど使わないでしょうから、解約してしまいましょう。
10月からはキャッシュレス決済による還元もスタートします。この機会に使い方を見直してみませんか?
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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