17/02/05
教育ローンと奨学金の違いって何!? 教育ローンの活用法
毎年1月から3月頃に申し込みの多い教育ローン。身近なローンですが、奨学金との違いや、どういった費用に使えるか、質問の多いローン。
今回は、奨学金との違いや教育ローンの活用法についてご紹介していきます。
意外にも幅広く使える「教育ローン」
借教育ローンを利用できる費用は、学校に直接支払いをする授業料等だけではなく、制服代、教科書代、寮費など、学校に関わるものに幅広く利用する事ができます。
また、他のローンとの違いとして、支払い後でも領収書があればその費用を後から借り入れすることもできますので、学校関係の支払いをした際は必ず領収書の保管をしましょう。
奨学金は、学校に入ってから毎月決まった額が振り込まれるので、入学前に必要となる費用は教育ローンを活用した方が良いでしょう。
奨学金と教育ローンの大きな違い
一番の違いは「誰が借り入れするか」です。教育ローンは、金融機関からの借り入れですので、安定した収入がある人でないと審査が通りません。したがって、借り入れは「親」となります。
一方で、奨学金は「学生」に対してのものなので「学生」名義の口座に振り込みされます。もちろん、卒業後の返済も「学生」名義の口座から返還をしていく必要があります。
よく耳にする「日本学生支援機構」の奨学金は「貸与型」、「給付型」があり、ここでは利用者の多い大学で受ける奨学金、「貸与型」の利用基準についてご紹介します。
まず、第一種の無利子タイプの家計基準です。
画像:日本学生支援機構HPを元に筆者作成
これに加え、高校の成績平均が3.5以上あることが学力基準として定められています。
次に利息のかかる第二種の家計基準です。
画像:日本学生支援機構HPを元に筆者作成
「教育ローン」は大人も使える
「教育ローン=子供の学費」というイメージがありますが、資格試験対策のセミナー費用、講習費など学びに関わるものであれば大人も利用可能です。
筆者が今まで受け付けたものとしては、ダイビング講習費用や、アロマ、フラワーアレンジメント等趣味の講座の受講料も利用出来ます。ただし、金融機関により利用できる決まりが異なりますのでいくつかの金融機関で相談し、金利や条件の比較、検討が必要です。
「教育ローン」の活用はキャンペーン期間を狙う
多くの金融機関が年明け頃から、教育ローンの金利を引き下げるキャンペーンを行っています。通常だと、3%強ですので、仮に3.975%だとすると100万円を10年間借り入れると毎月の返済が1万112円になります。キャンペーン時はマイナス0.5%となる場合が多いので、3.475%だと毎月9876円の返済になります。
キャンペーンを利用するかしないかで、毎月差額236円×12ヶ月×10年間=2万8320円の差がでます。
申し込み期間を少しずらすだけで、お得になりますので、教育ローンを活用する方は、是非キャンペーン期間を活用しましょう。
まとめ
教育ローンと奨学金は似ているようで違いがあります。子供のためのお金であれば、いつ必要かを考え、入学前であれば教育ローンの申し込みがよいでしょう。教育ローンは申し込みから3日程度で審査結果がわかりますが、奨学金は時間がかかるものが多いので早めに制度を調べ準備しておく事が必要です。
そして大人も使えるのが教育ローンです。「時は金なり」ですので、自己投資金額に二の足を踏んでいる方は教育ローンを活用し、スキルアップへ繋げてみるのは良いでしょう。
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田中 麻依 ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。
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