20/02/20
クレジットカードの「ブラックリスト」に載ったらどうなる?どうすべきか
ブラックリストに載ってしまっているから、カードを発行してもらえない、カードの審査が通らない……。このような悲しみをSNSなどで目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。何だか自分もカード発行を断られるのでは? と不安になるかもしれませんが、そもそもブラックリストとは何なのでしょうか。また、ブラックリストに載るとどうなってしまうのでしょうか。解説します。
ブラックリストは存在しない!
実は、ブラックリストという名のリストや記録は存在しません。しかし、審査に通らない人は「ブラックリストに載っているから」などといいます。これは審査に落ちるようなマイナス情報がカード会社など金融機関で共有されているためです。審査に不利益となる情報が登録されている状態を「ブラックリストに載っている」と表現しています。
氏名や生年月日といった個人情報やクレジット・ローンの利用履歴、支払いの状況などの情報は、第三者機関であるいわゆる信用情報機関に登録されます。各カード会社は審査の際に、この登録された情報を参照し、独自の審査基準に従ってクレジットカードを発行するかどうか決めます。
信用情報機関には、CIC(クレジット・インフォメーション・センター)・JICC(日本信用情報機構)・KSC(全国銀行個人信用情報センター)などがあります。申し込みの際などに開示される情報や規約などを読むと、どの機関を参照しているか分かります。
信用がない人にはカードを発行したくない
前提として、クレジットカードの仕組みを考えてみてください。店舗での買い物の際、支払いをせずクレジットカードを通すだけで品物を受け取ることができます。カード会社は、店舗からの請求に応じて立て替え払いをします。そして、一定期間で区切りまとめて利用者に請求します。
立て替え払いした分をきちんと支払ってもらえなければ、カード会社の損失です。ですから、きちんと経済的に信用がある人かを審査するのです。
信用情報機関に登録される情報としては、まず延滞が挙げられます。これは、毎月の支払いをしないこと、具体的には銀行口座からきちんと引き落としされないことです。クレジットカードの情報だけでなく、携帯電話の端末代の分割払いや奨学金などの支払い履歴も該当します。もちろんうっかり忘れてしまうことは想定されているため、すぐに気がついて連絡するなどの対応をすれば登録されません。
次に、多重申込みです。短期間の間にいくつものカードやローンを申し込む行為が該当します。特典欲しさにカードを申し込む場合も要注意です。
また、自己破産や任意整理などの債務整理も該当するのです。本人は借金が帳消しになり身軽になっても、カード会社には損失が発生しています。
さらに、現金化する・人に貸す・譲渡するなど、カード会社が定める規約に違反し、強制退会になった場合、その情報が登録されます。
ブラックリストに載るとどうなる?
ブラックリストに載ると、クレジットカードを発行してもらえないだけでなく、現在利用しているカードの更新がされない、上級カードの申し込みが断られるという不利益を受けることがあります。利用の限度額が減らされる場合もあります。
信用情報機関に一旦登録された情報については、どんなにお金を支払ったとしても消してもらうことはできません。できることは、一定期間、新たにマイナスの情報を登録されないようにして、時が過ぎるのを待つだけです。
例えば、多重申込みの情報は半年で消えます。よく、クレジットカードは「いったん申し込んだら次は半年待ってから申し込む」といわれます。これは、この情報が消えるタイミングを待つということを指しているのです。
延滞などの情報は5年ほどと長期間になります。うっかりで延滞してしまわないようにすることをおすすめします。
なお、過去にはたまたま同姓同名で同じ生年月日だったために全くの別人の情報が登録されてしまったというケースも。こうした場合は、弁護士などを通じて消去してもらうことは可能です。
まとめ
もし、クレジットカードの審査が通らない場合は、信用情報機関の情報を確認してみましょう。信用情報機関の情報は、個人でも照会・閲覧することが可能です。
信用情報機関の情報にも特に問題がない場合は、カード会社の社内基準をクリアしていない可能性があります。各カード会社には、信用情報機関の情報とは別に独自のブラックリストのような情報が存在するとされているからです。「社内ブラック」などと呼ばれます。その会社と過去にトラブルを起こしたことなど、心当たりがないか思い出してみましょう。
各カード会社によって対応が異なっていますので、不透明な部分はありますが、カード会社との経済的信用を落とさないようにすることが重要だといえます。
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高橋 麻美 金融系フリーライター
行政書士、証券外務員1種、FP2級保有。お茶の水女子大学卒業後クレジットカード会社に入社、リスク管理部等に所属して法的折衝などに従事。CSRプロジェクト参加から社会貢献に目覚め国民生活センターに転職、消費者保護制度であるADR立ち上げに尽力。現在は金融系ライターとして役立つ情報を提供している。
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